いこまい館の見直し

「東郷診療所廃止」の答申を受け、いこまい館の見直しも白紙に?

昨日、第10回東郷診療所運営委員会が開かれ、町長の諮問事項に対する答申が決議されました。

町長の諮問事項とは
①診療所の今後のあり方 
②いこまい館への移設の可能性
の2項目です。
(これまでの経緯についてはこちらをご覧ください)

答申は、委員会の冒頭で職員により朗読されました。
が、傍聴人には答申(案)は配られず、委員長より「正式な答申が出るまで、傍聴に来ている人には見せないように」という注意がありましたので、文書で見てはいません。
耳で聞いたものをメモし、それを元に、ここで報告していますので。
おおまかな内容ということで、ご理解ください。

以下、町長の諮問に対する答申(案)の概要です。

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①診療所の今後のあり方 について
【結論】
東郷診療所は廃止の道を選択せざるを得ないと判断する

国の指針によれば、公設病院は、民間医療ができない部分を担い、地域包括支援システムの中核として機能することが求められている。

東郷診療所ができた昭和36年は、無医村に近い状況であった。
その後、まわりの環境が大きく変化した。
現在の診療所は、具体的な理念・目的が明示されておらず、民間と同じ内科医療を行っているだけであり、漫然と経営している状態が続いている。
一方で経常経費が大きく、患者数の減少の歯止めがかからない状態。
1㎞以内に内科はないが、1日の平均患者数から見て、診療所周辺の患者は、よそへ流出していると思われる。
新規の患者は少なく、患者はおもに高齢者であり、この状態は将来の収入源を明示している。

このままの状態では、税金を使う公営の医療機関として存続する必要性が感じられず、
公的機関としては、今のまま継続するのは困難である。

存続するとすれば、
・増収の努力(新規の患者を含めた大幅な患者数の増加)
・診療時間と曜日の変更(町内の民間病院が閉まっている時間帯にあける)
・地域連携クリティカルパスに参加し、地域包括支援システムの中核となる
・人件費の削減
・将来的に、民間譲渡などを視野に入れる
などの条件をクリアしなければいけない。

であるが、固定費(人件費)が高く、公設のために民間では必要のない人件費が必要となり、黒字になるだけの収益を上げる見込みがあるとは考えられない。
建物の老朽化も進み、立て替えなど、近い将来、多額な費用が必要となる。

以上により、
東郷診療所の継続は困難であると判断せざるを得ない。

②いこまい館への移設の可能性 について
【結論】
いこまい館への移転を考えるまでもなく、診療所を存続させることは困難である。

町内に健診・人間ドックの施設が多い中、いこまい館に移設し、健診やドック機能を強化することは、民間医療機関からの反発も激しく、きわめて困難である。

いこまい館に診療所(医療と健診を行う)を移転するには
500〜830㎡の面積が必要となり、一般入館者との出入り口を完全に分ける必要がある。
出入り口を裏手に設けるとすると、駐車場からのアクセスが難しくなる。
また移設費用には、平均的な一般単価で計算して、3〜6億かかると予想される。
(必要な医療機器を揃えるのに1億2000万円はかかる)

以上のように、いこまい館への移設には、多額な事業投資が必要になり、アクセス面の問題解決が難しいなど、いくつもの問題がある。
経営的に見て、いこまい館に診療所は移設すべきではない。

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答申案は、運営委員全員が賛成しました。
(原案どおり、全員賛成)

答申案が決まった運営委員会には、中日新聞の記者も取材に来ていました。
今日の新聞に掲載されていたので、以下に転記しておきますね。

-------------------------(以下、引用です)------------------------

「東郷診療所廃止」答申へ
運営委 民営化、移設など困難

東郷町の東郷診療所運営委員会(近藤秀樹委員長)は19日、10回目の会合を開き、診療所の廃止を提言する内容の答申をまとめた。月内に川瀬雅喜町長へ提出する。

答申では、経営改善の可能性を「人件費削減に限界があり黒字化は期待できない」と否定し、民間譲渡も「近い将来に建物の改修など膨大な経費がかかるため困難」と判断。「町の財政力を考えると、廃止はやむを得ない」と結論付けた。

また、検討されたイーストプラザいこまい館への移設についても「アクセス面などの課題で採算性に疑問があり、改修費や設備投資が3億〜6億もかかる」と否定した。

同委員会は川瀬町長の諮問機関。民間コンサルタントに診療所の経営診断を委託し、そのデータを元に議論してきた。近藤委員長は「厳しい結論になったが、答申であって決定ではない。今後、町側にじっくり判断してもらいたい」と語った。

川瀬町長は「答申はまだ受け取っていないが、今のままの存続は困難だと認識している。2009年度中には方針を出したい」と話した。

中日新聞(2009年3月20日 朝刊) 遠藤康訓

-------------------------(引用ここまで)----------------------------

それにしても、専門のコンサルタントも入れた委員会での答申で
「いこまい館への移設」の可能性をきっぱり否定されてしまった今
いこまい館の見直し案自体が白紙になってしまったのだと、思わざるを得ません。

順序として、診療所を本当にいこまい館に移設できるのか、費用やさまざまな問題をクリアできるのかを精査した上で、いこまい館の見直し案に入れるかどうかを決めるべきだった。
今回、「東郷診療所の移転はできない。廃止せざるをえない」と答申が出たことで、
これに基づいて町長が東郷診療所の廃止を決めてしまえば、
なんのために、全戸配布のいこまい館見直しアンケートをとったのか、わかりません。

問題はこれからだと、つくづく考え込んでいます。

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東郷診療所のいこまい館移設の可能性は?

川瀬町長が、「いこまい館に東郷診療所を移設する」との見直し案をいこまい館の見直し方向性として決めたことを受けて、現在、東郷診療所運営委員会で、「診療所の今後のあり方」と「いこまい館への移設の可能性」を話し合っています。

これは、昨年の6月30日に、川瀬町長から東郷診療所運営委員会に対して、東郷診療所のあり方(経営形態)といこまい館における診療所の可能性についての諮問があったため。
この諮問事項への答申を行うために、
630万円をかけて、専門コンサルタントに診療所の経営診断を依頼
昨年、10/21に入札の結果、総合メディカル(株)名古屋支社が落札し、11月から調査開始していた結果がまとまり、今日の第9回運営委員会で、本報告がありました

総合メディカルが提出した経営診断報告については、今開催中の議会の一般質問で
「630万円の税金をかけた結果は、町民に公開すべき。報告書を自由に閲覧できるようにし、ホームページに掲載してはどうか」
という質疑を行いましたが、町長の答えは
「運営委員会から諮問の結果である答申が出ていない。答申が出る前に、公開することはできない」
というものでした。

しかし、なんといっても
630万円かけた報告書
町営の診療所の行方を決める根拠となる資料 でもあります。
内容については、なるべく早く住民が知るべきと考え、
わたしは本報告が出る今日の運営委員会、傍聴に行ってきました。
報告書は傍聴者には閲覧させてもらえませんでしたが、委員会の中で、総合メディカルから概要の報告がありましたので、その報告を傍聴で聞いた覚え書きから、みなさんに報告させてもらいます。

以下が、総合メディカルからの本報告概要です。

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【東郷診療所の現状】
○外部環境
東郷町の人口は増加傾向、愛知県がピークを迎える2015年以降も引き続き増加の予想。
人口構成は、2005年実績では年少人口(15歳未満)17.3%。
愛知県との比較では2.5ポイント高く、全国と比べると3.5ポイント高い。
生産年齢人口(15歳以上65歳未満)67.7%。愛知県との比較で0.5ポイント高く、全国と比べると2.6ポイント高い。
老齢人口(65歳以上)は13.9%。愛知県との比較で3.4ポイント低く、全国と比べると6.3ポイント低い。
2030年の推計値では、東郷町の年少人口13.6%(05年比3.7ポイント減)。
生産年齢人口は、62.7%(05年比6ポイント減)。老齢人口23.7%(05年比9.8ポイント増)。

東郷町内の推定患者数(1日あたり・全疾患)は、2007年の2,051人を100%として、2010年には16%増、2020年に32%増と推計。

東郷診療所の半径2㎞圏内の医療機関は22件(内、精神科の病院1件)、内科標榜診療所は16件、小児科標榜診療所11件。
ただし、東郷診療所の半径1㎞圏内には、ほかに内科の診療所はない。

○利用状況
東郷診療所の利用状況は、平成13年から平成19年の6年間で、3,665人減少しており、20%ほどの落ち込みである。
半径1㎞圏内の1診療所あたり1日推定患者数は、内科が155人。
実際に東郷診療所の受診者は、1日50〜60人ほど。(あとは他の医療機関にかかっていると思われる)

○経営状況
2000万〜3000万の赤字体質。
患者数は、年々減少しており、新患も少なく、このままではさらに赤字になる見込み。
この赤字の分は、東郷町の一般会計から繰り入れをしている。
経営収支比率は、東郷診療所は80.7%と、かなり問題。
民間病院の平均は100.1%。公立病院は95.1%(一般病院全体平均)〜102.1%(黒字病院平均)

赤字の原因は、平均を大きく上回る人件費率にある。
東郷診療所の人件比率は、66.8%。 
民間病院の平均は51%。公立病院は、黒字病院が52.3%、一般病院全体が56.2%。

また施設と医療機器の調査の結果、
建物の老朽化がすすみ、給排水、ガス管などの劣化、詰まりのため、修繕及び改修工事の頻度はこれから多くなると予想されるとのこと。
(5年後には、大がかりな全面改修が必要なるとの指摘も)
医療機器は揃っているが古いものがある(エコー、テレビ透視診断装置、眼底検査機器)。
単純レントゲンは最新。骨密度測定器も新しい。ファイバーは1本しかないが、そのための高額なファイバー保管庫がある。

【今後の方向性】

①今の診療所継続を前提とした場合
○プラン1 配置人員を見直し、増収をはかる。外来・往診を中心に、かかりつけ医機能の強化 (第三者評価点数/12ポイント)
 患者を増やすとともに、診療単価を上げる。
提案/
他の医療機関人員水準を検討し、事務職等の人員削減を行う。中核病院との連携強化をはかるための連携の担当者を配置(これは新しく配置するのではなく、事務職が新たな業務に加えるということ)

黒字にするには、人件費等経費削減を行い、かつ、2000万円の増収が必要。
(1日あたり84,000円増加が必要)
        ↓
しかし、現在の運営形態の状態から経費の見直しをすることなく黒字化するためには、5300万の増収が必要であり、人員削減は避けて通れない。

○プラン2 医薬分業を行い、薬局を外に出す (第三者評価点数/13ポイント)
 現在、看護師が薬の調剤を行っているが、これを外部の調剤薬局に任せる。
そうすると、薬の在庫も圧縮され、収入減とはなるが薬品費の3600万円の削減が期待できる。
        ↓
ただし、大手調剤薬局が出店を検討するには、処方せん枚数が1日200枚は必要。
個人薬局や規模の小さいチェーンでは、それより少なくても出店が考えられるのではないか。

○プラン3 機能の転換 → 在宅療養支援診療所に (第三者評価点数/13ポイント)
 在宅・往診のみに機能を限定。365日・24時間対応できる、在宅医療を推進するための核に。
365日24時間対応の民間による在宅療養支援診療所の展開が地域内にないのであれば、公的な医療機関として、在宅療養支援診療所に取り組むことは、住民の利益となり、繰り入れも是認されるものとなる可能性があるのでは。ただし、他地域に比較し高齢化率が低く、将来に向けての検討といった考え方もある。
        ↓
常勤医師が2〜3人以上、その他非常勤医師の確保が必要であり、人口10万人あたりの医師数が二次医療圏内で最も少ない東郷町の状況から考えると、医師確保のハードルが高い。
また、医師は内科、整形外科、皮膚科、眼科、精神科など、それぞれに専門領域の違う医師が求められる。

②人間ドック・検診施設に特化する (第三者評価点数/8ポイント)
 特定検診の受診率向上をめざす。
        ↓
経営がなりたつ目安は
◎特定検診者数 年間480人(1日2人、1ヶ月40人) 以上
 しかし、町内の対象者は20年度で約7000人。
 20年度の実施率の見込みが25%となっているので、1750人受診することになる。
 町内に特定健診診療機関が13件。単純に割って計算すると、1病院あたり134人。
 年間480人の確保までの隔たりは大きい。
 また、健診は価格競争が激しいが、公的な施設である性格上、
 民間機関と価格面で競争していいものか、民業圧迫の懸念も考えられる。

◎人間ドック 年間 1920人(1日8人、1ヶ月160人) 以上
 単価を3万3千円と設定したが、現在、東郷診療所で簡易人間ドック及び
 集団人間ドックの受信者が423人。(19年度実績)
 足りない1497人を、どこから持ってくるのか?
 また、人間ドックは既存の競合先も多く、新規参入しても利用者確保ができるのか課題。
 必要なCTなどの高額医療機器も、単独での使用で採算がとれるほど稼働できるのか。

③診療所+検診・人間ドックを行う (第三者評価点数/9ポイント)
 医療と検診の連携ができ、予防から病気の治療まで一貫して対応できる。
          ↓
 現在の診療所では、手狭で検診機能や人間ドックの強化は難しい。
 いこまい館に移設する場合、医療と健診の動線(出入り口)を明確に分ける必要があり
 診療所の出入り口を裏側に持って行った場合、駐車場からの往来の不都合についての検討が必要。
 移設の場合、面積も150〜250坪の平面が必要。
 CTスキャン機器などの高額医療機器は、単独での使用ではなく、地域の民間医療機関との共同利用などのシステムを構築して、稼働率を上げるなどの工夫が必要。

※(第三者評価点数/ )は、公設診療所に求められる、地域ニーズ・国の医療政策への対応などから、総合メディカルが第三者として点数化して示したポイント。多いほど評価が高い。

【東郷診療所の存在条件】
税金を使う公設医療機関として
 民間ができない医療を提供しているか という部分が大切。
民間ができていない部分としては
・早朝、休日、24時間の医療提供
・総合医として、地域連携パスを行い、地域の中核病院や介護施設と連携していく
・在宅患者のフォロー
・住民に対する健康教育
への対応が期待される。

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本報告の主旨として
住民の税金を、年間3000万円つぎこんで、やるべき医療を行っているか?
という点からの見直し姿勢が強く感じられました。

また、
在宅医療に特化して24時間対応できる、在宅療養支援診療所に転換する
というプラン3の提案は、わたしが議会で取り上げた提案と重なるものであり、興味深く聞きました。
ただ、複数の医師の確保というハードルをどう乗り越えるか。という問題提起も同時にあり、難しいところです。

東郷診療所運営委員会からの答申は、今月19日に出される予定です。
どんな内容の答申になったかは、また報告しますね。

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いこまい館へのトレーニングジム移設は決定しました

議会最終日の今日は、すべての議案(初日に採決したものを除く)の採決を行いました。

で、今回の議会で、一番の争点となったのが、
83号議案/町民体育館のトレーニング室を廃止する
84号議案/いこまい館1階運動浴室のロビーにトレーニングジムを移設し、2階研修室の一般利用を廃止する
という、「いこまい館見直し」にかかわる初の改修案。

議論は白熱し、特に、84号議案については、賛成討論に6人、反対討論に5人が登壇。
一つの議案を審議するのに、1時間かけ、採決を行うという、非常に活発な討論が繰り広げられました。
11人が討論を行ったのは、私が議員になって初めてのこと。
たぶん、これまでの議会の中でもなかったことだと思います。

採決の結果は、
賛成/11人 反対/8人 で、どちらの議案も可決されました。

私は反対の立場から、84号議案の討論を行いました。
どうして反対したのか、その理由を報告するために、原文のまま(議場で発言した原稿どおり)、以下に記しておきます。

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議案第84号
東郷町町民交流拠点施設(いこまい館)条例の一部改正について

反対の立場から討論させていただきます。
反対する理由は、トレーニング室の移設が、介護予防の充実とは違う方向に進むのではないかと危惧するからです。


介護予防が縮小されるおそれがあること
は、次の事実から推測できます。

「いこまい館の生きがいセンター」には、機能回復訓練室やカラオケ室があり、高齢者の介護予防として実施されているミニデイサービスなどで利用されています。
しかし、今回のトレーニング室移設により
機能回復訓練室は廃止され、2階の研修室へ 移されることになります。

この結果、何が起こるかといえば
○広さが 60.4㎡ → 49.5㎡ と狭くなる
○場所が 1階 → 2階 になり、階段の上り下りがつらい高齢者にとって、移動が大変になる
○床が やわらかいカーペット敷 → 堅くすべりやすい床になり、転んだときの怪我の危険性が高まる
と、問題点がいろいろ生じます。
研修室を生きがいデイサービスの専用室として転用するのであれば、せめて床はカーペット敷きに変更して怪我の危険を減らすなど、対策が講じられるべきだと考えます。

また、多くの高齢者が楽しんでいたカラオケルームは廃止されます。
代わりに音楽室をという検討はされるそうですが、代替策は具体的にはまだ決まっていません。

その上、トレーニングジムは移設されて中身が充実するとの説明でしたが、実際にジムを運営する施設サービスの説明によれば、
導入されるのは「エアロバイク22台、筋肉をきたえるチェストブレス12台、ダンベルセット」など。これらのトレーニング機器は、小中学生の使用は危険なので禁止するとされているもので、高齢者にとっても安全に使えるかどうかは疑問です。

介護予防として、高齢者が筋肉トレーニングをするためには、通常の機器では負荷が強すぎるため、負荷の微調整ができる特別な機器を導入する必要があります。
しかし、現段階では1台も導入する予定はありません。
施設サービス社長によれば、
「介護予防については、高齢福祉課と話し合いの結果、委託料が支払われると決まれば、専用の機器を入れるように考える」
とのこと。
現段階では、改修されたトレーニングジムで高齢者の筋力トレーニングなどの介護予防運動を行うかどうかは、なにも決まっていないのです。

このまま放置しておけば、介護が必要になってくると認定された「特定高齢者」が、東郷町には約300人いるという見込みです。
特定高齢者の介護予防も、2階の研修室でと検討しているということですが、対象者が300人なのに、研修室の定員数は30人。
30人定員いっぱい入れば、体操ができるスペースがとれるかどうか疑問です。

以上の事実からわかるように、
トレーニング室の移設は、高齢者の介護予防にはつながりません。

水中トレーニングは体への負荷が少なく、お年寄りの体力増進にも役立つすぐれた施設です。
この施設の特徴を生かし、町内にはまだ不足している、リハビリ専用のデイケア施設として、拡充していく方向性も検討すべき時期にきていると思います。

あわてて改修して禍根を残すより、介護予防をどう行っていくかを十分検討してから、改修の中身を決定した方がいいのではないでしょうか。

介護予防の推進をお願いして、反対討論を終わらせていただきます。

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11対8で、いこまい館へのトレーニングジム移設は可決されましたが、問題はこれから。
1700万円の多額な改修費を投資して、きちんと計画どおり収益は見込めるのか、いこまい館のゆくえに注目していきたいと思っています。


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いこまい館へトレーニングジムを移すかどうかは、明日の議会で決まります

明日は、議会最終日。
先日、お伝えした「いこまい館」の見直し関連議案も、明日、議決されます。

○議案第84号
東郷町町民交流拠点施設(いこまい館)条例の一部改正について
1.いこまい館の「運動浴室」を「トレーニングルーム、水中トレーニングルーム」に改めること。
2.いこまい館2階の「研修室」の利用を廃止すること。
の2点を改正する条例案は、15日に行われた民生委員会で討議され、委員会では否決されました。

私は民生委員として、この第84号に反対しました。
その理由は、
①介護予防が縮小されるおそれがあること
トレーニングジムが移設される「いこまい館の生きがいセンター」には、機能回復訓練室やカラオケ室があり、高齢者の介護予防として実施されているミニデイサービスで利用されています。
トレーニングジムの移設で、ミニデイサービスは2階の研修室へ。
カラオケ室はなくなるため、町民会館の音楽室でできないか、検討中とのこと。
ミニデイサービスの場所が変わることで、
○1階から2階になり、階段がつらいお年寄りには移動が大変(エレベーターはありますが、ミニデイは25人くらいが利用しており、エレベーターは一基しかありません)
○床がやわらかいカーペット敷から、堅いすべりやすい床に
○部屋の広さが狭くなる
などの不利益が生じます。

②トレーニングジムの移設目的を、介護予防の充実のためとうその説明があったこと
介護予防の充実をうたっているのに、トレーニング機器として入れる予定のものは、ほとんどが普通のトレーニング機器(危険性が高いため、小中学生の利用も禁止するもの)であり、高齢者の筋肉トレーニング用の特別の機器は、入れる予定がありません。
介護予防のミニデイサービスも2階においやられ、事実だけみれば、説明とは逆に、介護予防を縮小するかのような印象を受けます。

民生委員会は7人の議員で構成していますが、
反対/山口議員、若園議員、山下(私)
賛成/山田議員、石川正議員、石川道広議員
となり、賛成・反対同数に。
こうした場合は、委員長の決裁(通常、委員長は議事進行を行うため、賛否を表明しません)でどちらかに決定するのですが、中川委員長が否決と決裁したことで、民生委員会では否決となりました。

トレーニングジムの移設に関連する議案には、
○議案第83号
東郷町総合体育館の設置及び管理に関する条例の一部改正について
東郷町総合体育館のトレーニング室を、いこまい館の運動浴室ロビーの休憩室に移設するための条例案です。
(この条例では、総合体育館のトレーニング室の利用を廃止することが入っています)
もあるのですが、
こちらは17日に行った総務委員会で、またも賛否同数となり、菱川委員長の決裁により「可決」となりました。

ふたつの委員会で、否決、可決とふたつの方向性が示されました。
最終的な結論は、明日の議会本会議で決まります。

傍聴は自由にできますので、どうぞお時間のある方はおいでください。

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トレーニングジムの移設が議案で上がってきました

いこまい館の見直しの具体策が、12月議会の議案として、いくつか上がってきています。

具体的には、議案第82〜84号まで。
○議案第82号
東郷町立公民館の設置及び管理に関する条例の一部改正について
いこまい館にあった囲碁・将棋スペースを、町民ギャラリーに変更するのに伴い、東郷町立公民館(町民会館)の教養娯楽室を囲碁・将棋用のスペースに変更。
利用料金として、1卓につき200円という使用料をとることを条例で定めるための議案です。

○議案第83号
東郷町総合体育館の設置及び管理に関する条例の一部改正について
東郷町総合体育館のトレーニング室を、いこまい館の運動浴室ロビーの休憩室に移設するための条例案です。
(この条例では、総合体育館のトレーニング室の利用を廃止することが入っています)

○議案第84号
東郷町町民交流拠点施設(いこまい館)条例の一部改正について
1.いこまい館の「運動浴室」を「トレーニングルーム、水中トレーニングルーム」に改めること。
2.いこまい館2階の「研修室」の利用を廃止すること。
の2点を改正する条例案です。

今回のいこまい館の見直し具体策で、最も争点になりそうなのが、
トレーニング室の移設について

現在、総合体育館に1回200円、月2000円で使い放題と、安く利用できるトレーニング室があるのですが、そこにあるトレーニング機器をすべて、いこまい館の運動浴室ロビーに移設するという案です。
水中運動ができる施設と、トレーニング機器を両方使うことができる、「新しいタイプの公共スポーツジム」にするというのが、いこまい館の運営を委託している東郷町施設サービスからの説明。
この移設のために、改修費1700万が必要になりますが、この改修費はすべて施設サービスが持ち、年間約1365万円かかる維持運営コストも、施設サービスの負担でとのことでした。

トレーニング室の移設の議案は、12月15日(月)の民生委員会で審議されますが、(私は民生委員会の委員です)
その前に、くわしく内容について説明を受けたいということで、一期生の議員9人で構成している「一九会」が施設サービスへの会社訪問を行い、新しく社長に就任した加藤統氏から話を聞くという勉強会に行ってきました。
勉強会は今日の午後からあったのですが、一九会の議員8人と先輩議員2人が参加し、会社の概要説明からトレーニングジム移設運営提案、現地の視察と、盛りだくさんの内容でした。

今日の勉強会で、よりいっそうはっきりした問題点を、以下に挙げておきます。

【トレーニングジム移設で考えられる問題点】
1. トレーニング室利用料金の倍以上の値上げ
1回/200円 → 500円
月会員(フリータイム使い放題)/2000円 → 5000円
そもそもトレーニング室の移設が、利用がなかなか伸びない運動浴室の利用促進のためという事情から来ているのではと推測しますが、利用は運動浴室(水中トレーニングルーム)とトレーニングルームの一体化が基本ということになっており、トレーニングジム単独での利用は今までの倍以上の値上がりになっています。
今まで、体育館のトレーニングジムを利用していたのは、月に70人とのことですが、大きな利用理由は、「安いから」という声も聞きます。

施設サービスの加藤社長に、「高くないか?」という質問をしたところ
「専用のインストラクターを常駐させ、トレーニング機器も充実させて内容が変わるため、けっして高くないと考えている」
とのこと。
今までのトレーニング機器リース料より、年400万円増え、新しいインストラクターの人件費としても年600万円増額するため、採算をとるのに、倍以上の料金にするということのようです。

2. カラオケルームと機能回復訓練室がなくなる
トレーニング室の移設で、いこまい館の運動浴室から廃止される施設に、
カラオケルーム と 機能回復訓練室 があります。
カラオケルームは女性客の集客用に、「美容健康ゾーン」に変わり、ブルブルマシン(立って乗っていると、ブルブル震える器具)や乗馬型機器が置かれるとのこと。
カラオケを楽しみにしていたのは、おもに高齢の方ですが、高齢者の楽しみの場が廃止されることになります。

また、機能回復訓練室は、高齢者のいきがい教室として、いきいき交流教室、介護予防体操、フラダンス、フォークダンス、カラオケ教室などが行われてきましたが、改築後は「多目的運動室」に変更。
いきがい教室は、2階の研修室で行う予定とは聞いていますが、研修室は機能回復訓練室の半分程度の面積しかありませんし、なにより2階の奥にあります。
介護予防として高齢者に親しまれてきた事業が、縮小されるのではないかと懸念しています。

3. 採算がとれずに事業が失敗するリスクは町の負担に
とりあえず、トレーニング室の移設にかかる改修費1700万円と運営費1365万/年は、施設サービスが出すので、「町の負担はなし」という説明ですが、見込みほど利用者がなくて赤字になった場合、最終的には株主である町負担となる公算が高いのです。

現在、いこまい館の運営のため、施設サービスに、町から1億400万円の施設管理費用が支払われています
勉強会の席上で、私は
「もしも赤字になったら、どうしますか」
と質問しました。
加藤社長の答えは、
「現在、施設サービスに留保金が5000万円あります。当面、これでしのぐことになると思います」
とのこと。
採算ラインは、年間利用/3万720人。(1日平均100人強)
月会員が200人集められれば、採算がとれるという計算のようです。

とはいえ、類似施設は民間、近隣の公共施設を含め、たくさんあります。
その中で勝ち残らないと、1日100人の利用は難しいでしょう。
また、類似の民間サービスが十分にあるのに、1億円以上の税金を投入して、いこまい館でスポーツジムを行うという必然性にも、疑問があります。

今まで利用していた高齢者が利用しにくいように改修し、元気でお金を落としてくれる人をたくさん呼びこみみたい、利益ができるようにしたい、という方向性は、はたして町民が望んでいるものでしょうか。
月2000円と民間のトレーニングジムより安く利用できていた町民は、月5000円の大幅値上げは誰のためと思うのではないでしょうか。

来週の月曜日には、私が所属する民生委員会で審議されます。
町民の思いを反映できるよう、慎重審議に努めたいと思います。

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いこまい館への東郷診療所移転は民意なの?

今日は、民生委員会が行われ、所管の議案審議が行われました。

その議案の中に、いこまい館への診療所移設の可能性を専門家に問う、コンサルタントへの委託事業が統合診療所の補正予算に上がってきていました。

630万円をかけてコンサルタントに経営診断を頼み、その結果、診療所の赤字が改善しがたいとでたら、東郷診療所を廃止するのでしょうか?
そもそも、診療所のあり方を検討して、その結果が出た後で、いこまい館への移設を町民に問うのであればわかりますが、移設ありきでコンサルタントに何をアドバイスしてもらうのか?
今日の審議では、コンサルタントへの委託内容を詳細にするよう求めたのですが、内容はきちんと決まっておらず流動的との答弁だったため、判断材料が不足していることなどを理由に、私は反対しました。
が、残念ながら、反対は2人・賛成4人で、「可決すべきもの」として採択されました。

いこまい館への東郷診療所移転については、いこまい館見直しアンケート結果を受けて、町行政が方針決定をしました。
しかし、診療所移転が本当に民意なのか。
そのことについて、一般質問で質疑を行った議員がいました。

その根拠として、259人から回答をもらったアンケート結果を読み上げたのですが、
このブログで紹介する許可をいただいたので、以下に転記します。

【診療所移転のアンケート結果】
回答総数/259
○東郷診療所を利用したことが
 ある/86人(33%)、ない/171(66%)
○いこまい館への診療所移転について
 賛成/29人(11%)、反対/136人(53%)、わからない/94人(36%)

無作為抽出によるアンケートではないため、全面的に町民の総意とまでは言えないとは思いますが、東郷診療所をいこまい館に移転することに、懐疑的な町民が多い表れだと思います。

東郷診療所の今後については、運営委員会でしっかり協議してもらうと同時に、町民の意向を調査し、民意を反映できるよう、議会としても動く必要があると思います。

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いこまい館の「交流・子育て支援ゾーン」の見直し案が出ました

今日の中日新聞で掲載されていたので、もう知っている人も多いかと思いますが。
昨日、役場の「第1回いこまい館見直しプロジェクト調整会議」が行われ、交流・子育て支援ゾーンに係る見直し実施方針(案)が出されました。

加藤副町長が司会役となり、役場の部長らが話し合いをする「調整会議」ですが、傍聴が認められていたので、さっそく傍聴で参加してきました。
会議の内容、というと、
事務局がまとめた案に対して、これといった異論も出ず、軽い質疑応答のみで承認されたという印象。
これで決定というわけではなく、調整会議の結果を受けて、次に「政策会議」(非公開)が行われて、正式に決定となるとのことです。

以下に「交流・子育て支援ゾーンに係る見直し実施方針(案)」の内容を報告します。

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【交流ゾーンの見直し】
 1. 町民活動センター〈ただちに実施〉
  町民活動センターの活性化のために、登録ボランティア団体の活動が町民に見えるよう、展示やイベントなどを実施していく。

 2. オープンスペース〈社会福祉協議会の移転後に実施〉
  2階調理室横のオープンスペースのうち、現在、介護用品の展示に利用されている部分を、休憩利用のためのスペースに変更する。

 3. 囲碁・将棋サロン〈平成21年度から実施〉
  音楽練習室前の階段をあがった2階のスペース。現在、囲碁・将棋ができる場所となっているが、囲碁・将棋は町民会館1階の機能回復訓練室に異動させ、町民ギャラリーとする。
(現在の町民ギャラリーの場所には、診療所が移転される予定なので)

 4. 芝生広場〈平成21年度中に実施〉
  利用規程や利用料を設定し、芝生広場をフリーマーケットや朝市などで使えるようにする。

☆5. 駐車場〈平成21年度中に実施〉
  平成21年度に新たに34台の駐車場を確保。現在の76台と合わせて、合計110台とする。(平成21年/工事費・借地料 約580万円、平成22年〜/借地料 年に約53万円)

☆6. 屋上庭園〈平成21年度中に実施〉
  屋上庭園に安全柵を設置(約500万円)

【子育て支援ゾーンの見直し】
 現在のおもちゃルームの部分を、地域子育て支援拠点施設(ひろば型)にし、ファミリーサポートとの総合的な運営を図る。〈平成21年度中に実施・平成21年10月オープンの予定〉
☆地域子育て支援拠点施設(ひろば型)
 ・子育て親子の交流、集いの場を提供
 ・子育てアドバイザーが子育ての悩み相談に応じる
 ・地域の子育て関連情報を、集まってきた親子に提供
 ・子育て及び子育て支援に関する講習を実施
 (初年度設備費/50万円、事業運営費/年に240万円)

上記のうち、☆太字 が、予算を伴うもの。
予算は議会の議案にあがってくると思いますので、内容やその是非について、十分に検討していきたいと思います。

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診療所の移転をめぐって、630万でコンサルに依頼?!

川瀬町長が、「いこまい館に診療所を移転する」という見直し案を採用すると決めたことから、
①診療所の今後のあり方 ②いこまい館への移設の可能性
の2点についての答申を、東郷診療所運営委員会に求めています。
(答申は来年の3月31日までに出すよう、町長は求めている)

今日は、この答申について、どう検討していくかという議題で、「第3回東郷診療所運営委員会」が開催されました。
(具体的には、平成19年度の東郷診療所特別会計の決算認定と、コンサルタントに診療所の経営診断を委託する630万を含んだ補正予算についての答申についてが、議題でした)

まず、ブログを読んでいる皆さんに、東郷診療所の現状を知ってもらうために、
平成19年度の決算についての話し合いから、報告しますね。

東郷診療所は、平成15年から毎年少しずつ患者が減り、新規の患者も減少しています。
そのために単独で黒字経営をすることはできず、町の一般会計から、4000万円近く補填しています。
その一般会計からの繰入金を正確に書くと
平成18年 3981万円
平成19年 3921万円
ちなみに患者数の推移は、
平成14年 17,690人 → 平成19年 14,944人
(新たな患者は、186人 → 179人 と減少)

つまり、ここ5年あまり、
東郷診療所の患者数は毎年減り続け、その赤字を埋めるために、町(税金)から年に約4000万円使っている
ということです。

この現状をめぐって、運営委員会のメンバーから、次のような意見が出ていました。

○経営を考えれば、診療所の診療収入を上げなければどうにもならない。打開策はあるのか?
(所長からの回答)
赤字運営の訪問看護部門は、正規の看護師を2名に減らして経費を下げたことと、今年は依頼が例年より増えていることから、改善の方向にあると考えている。
診療収入については、今年は健診の収入が減ることは間違いないと思われ、それにともなって診療収入にも影響がでると考えられるので、あまり楽観視できない。

○昨年も一昨年も、一般会計から4000万円近い繰り入れをしているのに、今年度の予算には一般会計から2800万円しか計上されていない。本当にこれで、できるのか?
(事務局より回答)
東郷町には内科医が16カ所もあり、長久手町の倍と非常に多い。この状況で患者数を増やすのは難しいと思う。一般会計からの繰り入れが多いというご指摘だが、診療所はつぶせないので、なんとかお願いしたい。

いろいろな意見はでたものの、平成19年の決算認定は全員賛成で、「認定すべきもの」との答申が出されることになりました。

それにしても、毎年4000万円近い税金を投入することに対して、
「診療所はつぶすわけにはいかないから、しかたがない」と議論がすすまないのは、傍聴していて疑問でした。
私自身は、在宅を支える訪問医療や訪問看護という不採算部門のためには、税金を入れての診療所運営は必要だと考えています。
ですが、
「今のままで、本当にいいの? 廃止するかどうかも含めて、この際、抜本的に議論を尽くした方がいいのでは?」
というのも、正直な感想。
診療所の現状を町民の皆さんに知ってもらい、東郷町の医療・介護をどうするべきか、真剣に考える時が来ていると思います。

さて、もう一つの議題、「630万でコンサルタントに依頼」するために補正予算を組む件についてです。
これは、川瀬町長に、「診療所のあり方と、いこまい館への移設についての答申」を出すために、診療所運営委員会が「議論の根拠となる資料がほしい」と町に求めたのに対して、「専門のコンサルタントに資料まとめと分析をお願いしたい」として、630万円の予算の承認を求めてきたもの。

東郷町診療所経営診断の委託料として、630万円(うち30万円は消費税)の補正予算が、次の9月議会での議案に上がってくるということが明らかになりました。

コンサルタントへの依頼内容としては、
○診療所の現状はどうかという「現状まとめと分析」
○今後の診療所の可能性をいくつかのパターンで提示。同時に経営的にどんな予想となるかを出す。
の2点だそうです。

委員会では、
「診療所のいこまい館への移転は、住民の関心が高い事柄。委員会として答申結果を住民へきちんと説明するためには、資料に基づいた意見を出さなければいけない」という理由から、全員挙手による賛意が示されました。

今後の予定としては、9月議会に議案として提出。可決されれば、10月にコンサルタントの選定と依頼。その後、4ヶ月かけてまとめと分析・提案を行ってもらい、3月までに調査結果を出してもらうということだと聞きました。
9月1日から始まる9月議会では、案件としては、私が所属する民生委員会での所管となります。
どんな結論を出すべきか、今月中に真剣に検討したいと思っています。

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いこまい館見直しで、診療所移転案を推進する方向に!?

今日の午前中、全員協議会が開かれ、「いこまい館の見直し検討方針」と「学校給食共同調理場建設の今後のスケジュール」について、行政からの報告がありました。

驚いたのが、
見直し検討委員会で、「どの案がいいとは決定できない。さらなる検討を。」という答申が出たのに、役場の担当者から、「診療所移転が盛り込まれた1案を見直しの基本方針とします」という報告があったこと。

さらに、文書として出された「いこまい館見直しの基本方針」には、
「検討委員会からご指摘の多かった診療所のあり方、移転等に関しては、時間をかけ慎重な対応をしていきます」と述べられているのに、
「基本計画」では、「診療所移設に向けて関係機関との協議を開始する。諮問機関に諮問する」と明記されています。

これについて、議員から「整合性がとれていない。移転ありきの基本計画では、基本方針とずれているのでは?」という指摘が出ると、
基本方針での「診療所のあり方」というのは、診療所を今後どうしていくべきかを考えることではなく、あくまで「診療所を移転してどう運営していくか」について、検討することを意図して書いている。
診療所の移設は決定事項である
との説明が担当課職員からあったのです。

診療所の移設という億単位の金額が必要になる事項に対して、十分な検討もせず、「移設は決定!」と言い放つ行政の姿勢には、驚きと怒りを感じずにはいられませんでした。

さらに、町長から
「診療所の移設に向けてハードルが高いことは、見直し検討委員会の答申からも承知している。今回の方針決定は、1案の実現に向けて進んでいくということ。アンケートで1案が支持されたのは、まぎれもない事実。民意を反映して行っていく」
という発言が!

アンケートで多数を占めた反対意見は、民意ではない
と言いたいのでしょうか。
見直し検討委員会の答申も無視し、アンケートのごく表面部分のみを都合よく「民意」と言い換えて、自分がすすめたい「診療所の移設」を行っていこうという町長の姿勢には、愕然としました。

本当に民意を問いたいのであれば、町長案として「診療所の移設」をきちんと町民に説明し、その後にアンケートで賛成か反対かを問うべきではないですか。

検討委員会の反対(委員長が「診療所の移設は問題や検討事項が大きいので、このままアンケートに載せることは見合わせてはどうか」と発言しています)を無視し、「どうしても町長がすすめる案をアンケートに入れて欲しいので」と行政側からの半ばごり押しでアンケートに盛り込み、賛成意見の中では僅差で1位になったことを「民意」と言い換え、いかにも町民が選択したことのように見せかけて、既成事実としてすすめていこうとする町長の姿勢は、フェアとはいいがたいと思います。

これで多額の費用をかけて診療所を移設し、それでも診療所の赤字が解消せずに、さらに負債が増えても、「民意にしたがっただけ。私の責任ではない」と言うつもりなのでしょうか。

いこまい館の見直しについては、真剣に何らかの対応を考えなければいけないという危機感を感じています。

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検討委員会の意見書が出されました

いこまい館見直し検討委員会による、最終の意見書がまとまり、町長に提出されました。

意見書で提示された、委員会としての意見は、次のことに要約されます。

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委員会としては,「健康づくりの拠点という方向性」についてはその可能性を認識することができました。
しかし、得票数の多い1案を他の案よりも優れたものとして推すことについては、健康、医療についての専門家の参画や意見反映が十分ではないことなど、判断材料が十分に整っていないということで結論は得られませんでした。

結論は明示できませんでしたが、今回の見直し過程における最大の成果は、町民アンケートを通した膨大な町民の意思の確認であったと考えます。
特に自由記載のご意見については、貴重なものが多く,その意見分布や内容を見ることで、より良い、いこまい館の運営について参考になると考えます。

今後は、今回の住民アンケートの結果を十分に読み込みながら、健康、医療に関する専門家の参画を得、財政上の持続可能性の検討を踏まえるとともに、今後のいこまい館の運営に当たっては、改革のための推進委員会や住民参加のための運営委員会の設置、また、町民活動センターの活用など町民参加の仕組みを構築することにより、より多くの町民が参加できる運営体制の検討を進めていただくことを望みます。
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全文が、東郷町の公式ホームページに掲載されましたので、ぜひこちらもご覧下さい。
いこまい館見直しに向けての検討委員会の意見

検討委員会の最終意見として、「3案のうちのどれか1つに決定し推進していく」という結論に至ることができなかったことに関しては、批判もあるようです。
ですが、委員会の開催回数に制約があり、結論を出すまでの日程が決まっている中で、町民から寄せられたアンケートの中身を真摯に検討し、責任をとれる意見としてまとめたものであることは、ぜひ知っていただきたいと思います。

「1位として3案のうちどれを選ぶか」という部分のみを単純に見るのであれば、比較的、診療所をいこまい館に移転する案が多いといえます。
しかし、同時に「新たに費用を使って、ハード面の改築を行うことに反対」という町民からの意思表示が3分の1という多数にのぼったという事実も見逃せません。
また、アンケートでは費用は概算でしか示されていませんでしたが、診療所移転の巨額な費用の内容の詳細や、今後の町営診療所の方向性は、とても十分議論されたとはいえませんでした。
この状態を踏まえて、真剣に考慮した結果、診療所移転を推すことはできない
というのが、委員全員の結論でした。

アンケート結果および、検討委員会の意見書について、今日、議会の全員協議会で報告がありました。
その席上で、ある政党の議員が、「アンケートの結果がでているのに、検討委員会で結論を出すことができないなんて、役目を果たしていないのではないか」と激しく批判しておいででした。

アンケートで集約された意見を真摯に受け止めれば、「診療所移転を直ちに行うべき」という結論に至ることができないことは、冷静に考えれば理解できるはずです。
「いまこい館に診療所を」というのは、政党としての悲願だということですから、冷静さを欠いた過激な批判行動に走る心情も理解はしますが、検討委員会の委員に対するいわれのない暴言はいきすぎではなかったかと残念です。

いこまい館見直しに関する全町民郵送のアンケートについても、集計結果が町ホームページで掲載されています。
ぜひ、こちらもご覧下さい。

イーストプラザいこまい館見直しアンケート結果

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