雑感あれこれ

今週末は東京に行ってきます

住み慣れた家で介護を受けながら、最後まで暮らしたい。
そう願う場合に、ぜひ地域で欲しい介護サービスが「小規模多機能型居宅介護」です。

小規模多機能型居宅介護は、市町村ごとに許認可される地域密着型サービスのひとつ。
自宅で暮らし続けることを支援するために、通い、泊まり、訪問の3つのサービスを、同じ介護スタッフが柔軟に提供する新しい介護サービスです。

残念ながら、わたしが住む東郷町にはまだないのですが、認知症になっても安心してまちで暮らし続けるためには欠かせない介護サービスだと思います。

愛知県には100カ所ちかくの小規模多機能型居宅介護事業所があります。
これを、わたしが所属している市民ボランティア団体「介護施設と地域を結ぶ市民の会」で、夏ごろからアンケート&訪問調査をする予定なのですが、ひとつ疑問がありました。

はたして、小規模多機能型居宅介護で、看取りまで支援できるのか。

この疑問を解消してくれそうなのが、東京にある小規模多機能型居宅介護事業所「ユアハウス弥生」です。
個別支援を徹底しながら、最後まで家で、を支援しているとか。
どのような支援をしているのか、実際に見てこようと思っています。

ユアハウス弥生の見学について、運営している飯塚裕久さんにお願いのメールを出したところ、週末に行われるイベントにパネリストで出るというお知らせが届きました。
以下にお知らせしますね。

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緊急企画!!
こんなときだからこそ、ケアマネジメントを語り尽くそう!

「介護保険ケアマネジメントの再生を目指すつどい」のご案内

さる4月5日、介護保険法の改正案が今国会に上程され、5月31日、衆院で可決された。
同時並行で、6年に1度の診療報酬・介護報酬同時改定に向けた関係審議会の議論も始まっている。2012年4月から先、介護保険のケアマネジメントはどうなるのか? どうすべきなのか?

ケアマネジメント不要論まで飛び出すような「こんなときだからこそ」、
東日本大震災の影響冷めやらぬ「こんなときだからこそ」、
あえて東京に集い、情報交換や意見交換会を行う。
介護保険ケアマネジメントの再生を目指す、勇気ある方々の参加を募っている。

■日時:6月18日(土) 9:30〜

■会場:女性就業支援センター(旧「女性の仕事の未来館」)第一セミナー室

■語り尽くし人:飯塚 裕久さん(NPOもんじゅ代表)、ご本人・ご家族(交渉中)、塚本 聡(ケアマネジメントをみんなで考える会共同代表理事)

■資格:介護保険のケアマネジメントを語り尽くしたい人はどなたでも

■定員:先着60名

■参加費:1,000円(資料実費のみ)

■主催:ケアマネジメントをみんなで考える会

■申し込み・お問い合わせ:
〒353-0007 埼玉県志木市柏町3-11-13 三喜ハウス201号
フクモト社会福祉士事務所気付
「ケアマネジメントをみんなで考える会」(担当:福本麻紀)宛
電話&ファックス 048-487-2319

申込用紙
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気持ちよく東京に出かけられるように、これから通信教育の課題にとりかかります。
締め切りまで、あと3日。
がんばります。。。

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すごい雪ですね

雪
雪
長野に来て、寒さに震えていたのですが、15日(土)から雪が降り出し、今朝は膝まで埋まるほどの積雪。
研修先には、泊まっている施設から、自分の車で移動することになっているので、昨日も今日も、朝から雪かきしています。

とにかく、車もすっぽり雪におおわれているので、車の雪をどかさなくてはならないのですが、雪が深くて車に近づけない。
車の雪をどけるためには、駐車場の雪かきをして、車までの通り道を作らなくてはなりません。
細かくてサラサラの雪で、あんまり重くないのだけが救いです。
(それだけ気温が低いということなのですが)

で、車の雪をどうやってどけるかというと、活躍するのが、写真のそうじ用ブラシ。
これで、車の窓ガラスをゴシゴシこするのが、一番早い方法だと、長野に来て学びました(笑)

わたしは雪道が怖くて、うちにいた時には雪が降ったら外出しないようにしてきたのですが、ここではそんなことは言っていられません。
幸い、スノータイヤに替えてきたので、凍っていなければなんとか走れます。

怖いのが、雪の坂道。
アクセルを踏まなくても、雪と坂でスピードが出てしまうため、わたしは怖くてブレーキをちょこちょこ踏んでいたのですが・・・。
こちらの人に聞いたら、「雪の坂道では、ブレーキはとっても危険」とのこと。
一速とか二速に入れて、そろそろ走るんだよ。
と言われて、今朝はさっそく実践しました。

でも、日が暮れて道が凍ると、とっても危ない。
とりわけ、凍った上に雪が積もると、非常に危険 と聞いて、いっそう怖くなってしまいました。

研修は夕方5時15分に終わるのですが、すでに日が暮れかけていて、5時30分に宿泊先に戻ったら、もう道が凍り始めています。
夜7時に外に出てみたら、もう道は凍って、ツルツル。

う~ん、わたしの運転技術で日が暮れてから長野の道を走るのは、自殺行為のよう・・・。
研修中にいったん東郷町に戻ろうと思って、研修もそのように無理をいって日程を組んでもらったのですが、あさってもこの状態なら、帰るのは難しそうです。

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どんど焼きに行ってきました

どんど焼き
どんど焼き
研修、5日め。

今日は、認知症の高齢者が暮らすグループホームでの実習です。
朝、研修先の曲尾グループホームにつくと、入居しているお年寄りが、地域のどんど焼きにでかけるところに遭遇。
「一緒に行きますか?」と誘われて、まゆ玉かついで、公民館の広場で行われている、どんど焼きに行ってきました。

下の写真が、みんなで、まゆ玉を焼いているところ。
色とりどりのまゆ玉がついた枝を、火にかざしている様子は、とてもきれいです。

柳の木の枝のさきっぽに、丸めたもちをつけたものを、どんど焼きの火にかざして焼くのですが、実際に枝をもって火にかざすと、火の勢いが強くて、熱いのなんの。
下のほうは、焦げて黒くなってくるし、おいしく食べられるように焼くのは、なかなか大変です。

まゆ玉というのは、蚕(かいこ)がつくる「まゆ」をかたどって、米の粉を練り上げた団子を枝につけた正月飾りだそうです。
長野の真田町では、養蚕の盛んだったそうで、2階が蚕を飼う空間になっていたという古い家が、今でもあります。

わたしが子どものころに住んでいた岐阜市では、まゆ玉を作る風習はなく、かわりに古くなった鏡餅を焼いていました。
(ちなみに、「どんど焼き」とはいわず、「左義長」と言っていました)

こうした昔からの習わしが地域で続いているというのは、とてもいいですね。
その中に、認知症でグループホームで暮らすお年寄りが、自然に参加しているのは、さらに素敵なこと。
地域に密着したグループホームならではの良さだと思いました。

長野は、朝から雪が降り続いて、夕方には道路も何もかも、すっかり真っ白。
だれの足跡もついていない雪を踏みしめながら歩くのは、子どもの時以来です。

明日の朝は、もっと積もっているのかな。

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研修の疲れを日帰り天然温泉で癒してます

温泉
写真は、実習先の「アザレアンさなだ」の向かい側にある、ふれあいさなだ館。
公営の総合温泉施設で、天然温泉「真田温泉」と、温泉プール、トレーニングルームなどがあります。

くわしくは、公式ホームページをどうぞ http://www.sanadanosato.or.jp/onsen.html

アザレアンさなだの駐車場は、この日帰り温泉の第2駐車場にもなっていて、研修中にぜひ出かけたいと思っていたのですが、研修が終わってからさっそくリフレッシュに、真田温泉に行ってきました。

こちらは、昼間、雪がちらつき、道路の路肩には雪がうっすらと積もっています。
日が落ちると、一気に気温が下がるのか、寒さは半端ないのですが、それだけに温泉のお湯につかると、思わず声がでてしまうほどの気持ちよさ。
外には露天風呂もあったので、内湯でよ~くあったまってから、露天風呂にも入ってきました。

小さめの岩風呂なのですが、風情があって、サイコーの気分。
外は寒いのですが、顔が夜の寒気で冷やされるので、長くつかっていても、のぼせません。
「あぁ、天国、天国。生きててよかったぁ」と、しみじみ幸福を感じながら、真田の湯を満喫しました。

アルカリ性の単純泉だそうですが、なめらかな肌触りの湯で、入ると肌がすべすべに。
長野に来てから、空気が乾燥しているのか、ハンドクリームを一日に何度も塗らないと、手がガサガサしていたのですが、温泉に入った後はクリームいらずで、すべすべの手になったのも驚きでした。

地域のお年寄りがこれるように、送迎のバスが町中を走っていることもあって、さなだ館は地元の方々でにぎわっていました。
温泉に入って、プールやジムで体を動かして、顔なじみとおしゃべりする。
そんな交流の場として欠かせない場所なのだなと思いました。

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実習第一日目が終わりました

実習
実習
アザルアンさなだでの社会福祉士の実習。
一日目が終わりました。

今日の実習は、特別養護老人ホーム「アザレアンさなだ」でのもの。
下の写真は、実習初日に最初に食べた、アザレアンの食事です。
(ごはん、味噌汁、ちくわと野菜の卵とじ、きゅうりとツナのサラダ、つくだ煮昆布、乳酸菌飲料  これが朝食です)
薄味で野菜たっぷり。これから、毎食、アザレアンの利用者さんと同じものをいただきます。
(ちなみに、料金は朝食500円、昼食600円、夕食600円)

アザレアンさなだが目指しているケアは、利用者の思いにそった個別ケアです。
その表れとして、上の写真、ポストがうつっている写真をあげました。

特別養護老人ホームでは、四人部屋がふつうだったこともあってか、個人用の郵便ポストというものはあまりなく、郵便は施設の事務所にまとめてとどけられ、施設の職員が入居者に手渡すというのが一般的です。
しかし、アザレアンさなだでは、部屋の入口に、利用者さん一人ひとりのポストが設置されていました。
(写真は、四人部屋の入口壁に設置されたポスト。ちゃんと四つ並んでます)

わたしが実習で入ったユニットでは、朝食の時間も一人一人の状態にあわせてゆったりとってあり、夜更かしした方など、朝ゆっくり起きてきた人は9時過ぎに朝食をとっていました。

朝食後の過ごし方もさまざま。
自動販売機で好きな缶コーヒーを買ってきて、それを飲みながら、ゆっくり雑誌を読む人。
新聞を広げる人。
自分の部屋にもどって、食休みをする人。
カセットテープで昔の歌謡曲を聴く人。

それぞれ、思い思いに過ごされていました。

一見、あたりまえに思える光景も、施設職員が入居者主体のケアを基本に努力してこそのもの。
実習で、高齢者の思いをかなえる支援について、じっくり学んでいきたいと思っています。

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長野は寒いです

長野は寒いです
ただいま長野県にいます。

写真は、道中の高速道路、姥捨サービスエリアでとったものです。

雪が、けっこう残ってる。夕方の五時半くらいだったのですが、日が暮れてくると、体の芯から冷え込んで、さむ~い。長野の寒さは、半端ないです。

いま、夜の8時47分。

社会福祉士の研修で、長野県上田市にある高齢者総合福祉施設「アザレアンさなだ」に来ています。

実習は明日の朝からなのですが、8時30分には始まるため、前日から来て泊まり、研修にそなえているところ。いまは、研修中に宿泊する部屋(個室で、風呂、トイレ、キッチンつきですよ~)で、パソコン開いてます。

寒い長野県ならではなのか、部屋の中は床暖房完備。畳の部屋まで、床暖房が入っているので、下からぽかぽかで快適です。(エアコンつけなくても、十分あったかいくらい)

研修先にノートパソコンを持ってきたので、こうしてブログも更新できます(笑)

明日から始まる研修や、研修先の施設について、ブログで現地から報告する予定です。どうぞお楽しみに。

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高齢者総合福祉施設「アザレアンさなだ」に研修に行ってきます

福祉や介護について、もっと専門的に支援できるようにという思いから
昨年の4月から、社会福祉士の資格をとるために通信教育で学んでいます。

社会福祉士になるには、4週間の実習が義務づけられているのですが
明日から、その実習を受けるために、長野県に行ってきます。

研修先は、高齢者総合福祉施設「アザレアンさなだ」。
もともとは特別養護老人ホームとして開設された施設ですが、住み慣れた地域で住み続けることを支援するために、地域の在宅サービスを充実させてきました。

それぞれの居室に玄関があるサテライト特養ホームや、小規模多機能居宅介護を併設した宅幼老所など、ユニークな取り組みもしています。

※詳しくは、こちらのホームページをご覧下さい。
http://www.azarean.jp/

わたしの自宅からは、車で4時間もかかる遠方のため、アザレアンさなだまで通うのは無理。
というわけで、施設で泊まり込みの実習を行う予定です。

実習の様子は、このブログで現地から報告するつもりです。
よかったら、励ましのコメントなどお寄せいただけるとうれしいです。

では、行ってきま〜す!

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人と人をつなぐ支援〜職に就けない若者が一人暮らし高齢者の生活を支援

引きこもりの若者や、高校や大学を中退して家にいるフリーターの若者。
そんな若者がわたしの身近にもいます。

ずっと気になっていて、どうしたらいいのか考えていたのですが、こうした若者たちと1人暮らしの高齢者をつないで支援しようという試みが新聞で紹介されていました。

---------------------(ここから引用です)------------------------

若年無業者が独居老人の「支え」に テレビ電話で買い物・掃除など受ける

 引きこもりの若者などを支援しているNPO法人「とちぎ教育ネットワーク」(宇都宮市、芳村寿美子代表)は、宇都宮市と高根沢町と連携し、心の病などを抱えるために職に就けない若者が、一人暮らしの高齢者の生活支援をする取り組みを12月から始める。高齢者からテレビ電話で買い物や掃除などの注文を受け、若者が高齢者宅を訪ねる仕組み。若者には社会とのつながりができるという効果がある一方、高齢者の孤立防止も期待される。

 同法人の取り組みは、総務省が少子高齢化などの課題に情報通信技術(ICT)を用いる「地域ICT利活用広域連携事業」に採択された。テレビ電話は国から無償提供される。本年度は宇都宮市、高根沢町で計50人分のテレビ電話が提供され、両市町で利用者を募集する計画。

 両市町で事務所を設置し、スタッフが高齢者から注文を受けた後、若者につなげる。買い物や掃除のほか、入院中の身の回りの世話や、話し相手などにも応じる。テレビ電話を活用することで、高齢者の様子を把握できるメリットがある。

 28日には、同法人をはじめ、両市や、とちぎ若者サポートステーション、宇都宮大、国際医療福祉大の担当者らで協議会を設立。若者の募集方法や、高齢者が負担するサービス料など詳細を決めていく方針で、支援内容によっては無償になるものもあるという。

 仕事をしたいと希望しながらも、職に就けなかったり長続きしない若年無業者(ニート)の中には、うつ病や発達障害などを抱えているケースが多いことから、この取り組みが発案された。

 芳村代表は「若者たちが、一人暮らし高齢者の心の支えとなり、働く喜びを知ってもらうことができれば」としている。

(下野新聞/9月28日 05:00 http://am6.jp/9Zf7rZ)
---------------------(引用ここまでです)------------------------

引きこもりや不登校の支援については、春日井市で、引きこもり相談の「ワンストップサービス」が始まるという記事もありました。

--------------------(ここから引用です)------------------------

引きこもり・不登校相談1カ所で 春日井

 引きこもりや不登校の相談を、保健所とNPOが1カ所で受け付ける試みが春日井保健所(春日井市柏井町)で16日に実施される。引きこもり相談の「ワンストップサービス」は県内初といい、全国的にも珍しい試みという。

 参加するのは、春日井保健所のほか、いずれも引きこもり支援のNPO法人「青少年生活就労自立サポートセンター名古屋」(名古屋市)と「こころとまなびどっとこむ」(同)。

 実現のきっかけは、今年4月に豊川市で10年以上自宅に引きこもっていた30歳の男が家族5人を殺傷した事件だ。事件後、NPOのもとには、引きこもりの家族から「どこに相談していいか、分からない」との声が多数寄せられた。相談会は、それぞれ特色を持った取り組みをしているNPOと行政が、横のつながりを持ったり支援のノウハウを共有したりするのが目的だ。

 相談会では、保護者や当事者に対し、共通の「相談シート」を使って問診する。行動範囲や会話できる相手、成育歴などを詳しく聞き取り、精神疾患の疑いがある場合は保健所を、その他は個々に合うNPOを紹介する。

 「サポートセンター名古屋」の吉村敦子代表理事は、「将来的には相談会に多くのNPOが参加できれば。引きこもりで悩む本人や家族には、『一人ではない』と言うことを伝えたい」と話す。

 相談は午前10時〜午後4時。予約制。申し込みは、学齢期以降の人は「サポートセンター名古屋」(052・581・2121)、学齢期は「こころとまなび」(052・452・1136)、春日井、小牧両市在住の人は春日井保健所(0568・31・0750)へ。

(朝日新聞/2010年9月15日 http://mytown.asahi.com/areanews/aichi/NGY201009140019.html
--------------------(引用ここまでです)------------------------

東郷町でも、できることから始めなければと思っています。

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「老前整理」のすすめ

自らの老いをどう迎えるか。
だれもが考えなければならない、この命題について、さまざまな面から学習し、皆で考える「老いても安心まちづくりの会(おいまち会)」という集まりを、4年前から東郷町で行っています。
(定例会は、毎月第2土曜日午後)

おいまち会で、なんどか話題になっているのが
「たまりにたまったものを片付けたいのだけれど、なかなか片付けられない」
という生前整理の問題。

残された子どもたちに負担をかけないために、少しずつでも整理しないとね。
という話でいつも終わっていたのですが。
今日の新聞で、「生前整理」よりも、もっと積極的な「老前整理」という考え方を読みました。

----------------------(ここから引用です)------------------------
くらし考
ー坂岡 洋子さんと

◆「老前整理」なぜ必要?

 還暦、退職、子どもの独立。人生の「節目」に、積もり積もった身の回りのモノを片付けませんかー。大阪の女性起業家が、「老前整理」というユニークな考え方を提唱している。モノを選別することは、先々の「生き方」を見つめ直すことそのものだという。

ー普通の整理整頓とは、どう違うのですか。
 いよいよ老後を迎えるとなると、1日の過ごし方ががらっと変わります。当然、必要なものも変わる。こうしたタイミングで一度、身の回りのモノを整理しましょう、ということ。
 単にきれいにするとか、物をしまうとかではないのです。財産絡みの、相続をにらんだ生前整理とも違う。財産とまでは言えない、生活のこまごましたモノを、今後の生活に合わせてすっきりさせるということ。それが自分のためにも、家族のためにもなります。

ーなぜ、問題意識を持つように。
 長く、インテリアコーディネーターをしていたのですが、バリアフリーの仕事で介護現場を見たときに驚いた。高齢者の住宅を見学すると、モノが多すぎて車いすが通らないお宅もあるんです。体力のない本人にかわって家族が片付けようにも、要、不要がわからない。片付けには気力、体力、判断力が必要。老いてからでは難しい。

ー独居高齢者の「ごみ屋敷」も社会問題化しています。
 そうなる前に、できるうちに、ということです。親を亡くした後の「遺品整理」で苦労した人たちの話もさんざん聞いた。そんな思いを子どもにさせないために、時間をかけてでも、自分で判断し、自分の手でやるべきです。
 例えば、嫁ぐ時に作ったり、母親から譲られた着物。今後も着る機会があるのか、娘に譲れないか。英会話の教材やパッチワークの材料など、趣味や習い事で途中で挫折したものも、今後再開の予定があるかないかで要・不要を決められる。ゴルフバッグも、仕事の付き合いで始めたとしても、会社を退職した後も続けるのかどうか。
 「使えるモノ」と「使うモノ」は違うんです。使えるモノでも使わないなら、要らないモノなんです。
 こうした観点から、いる・いらないを判断することは、「今後、どういう生き方をしたいのか」を考えることそのものなんです。ですから、手を動かす前に、まず今後の人生を見つめ直す。それが、豊かなシニアライフを過ごすことにもつながる。暮らしを軽くしよう、の意味を込めて3年前、「くらしかる」という会社を立ち上げ、各地で講座を開いています。

ー老前整理の秘訣は。
 一度でやろうと思わない。完璧を目指さない。自分のモノ以外は勝手に手を出さない。この3つですね。「○年以上未使用なら捨てる」など、自分なりの基準を決めるのがいい。それを超えたものは思い切って処分する。
 長い時間かけて集まった品々。一度に片付けようと思わず、毎日15分ずつでも、こつこつと続けてください。

(朝日新聞/2010年8月15日(日)朝刊)
---------------------(引用ここまでです)------------------------

「老前整理」(くらしかる)については、以下のホームページをどうぞ。
暮らしを軽くする くらしかる http://www.kurasikaru.com/index.html

どう暮らしたいかを考えるために、ごちゃごちゃ溜めこんでしまったモノを片付ける。
こう思えば、片付けようという気持ちになれるかも。

片付けが大の苦手なわたしですが、少しずつでも「老前整理」に取りかからねばと思っています。

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臓器提供の意思表明を自らする時代に

臓器提供の意思表明を
今日、新しい国民健康保険証が、手元に届きました。

ちょっと驚いたのが、今回から保険証の裏面に、臓器提供の意思表明をする欄ができていたこと。
一緒に入っていた「国民健康保険証の更新のお知らせ」によると
「今回から保険証の裏面に、臓器提供の意思表示を目的とした欄を設けることが義務づけられました。」
とのこと。
臓器提供について、自分の意思はどうなのか。
医療を受ける際に必ず提出する「健康保険証」に記載することになったんですね。

7月17日に、改正臓器移植法が全面施行されたことに伴い、臓器移植の年齢制限や意思表示などが大幅に変更されました。

大きく変わったのは
①親族に対して、臓器を優先的に提供する意思を示せるようになった
②本人の臓器提供の意思が不明でも、家族の承諾があれば臓器提供できるようになった
③15歳未満からの脳死下での臓器提供も可能になった

の3点。

改正前は、「臓器提供を行います」という書面での意思表示があることが、移植の大前提だったのが、「本人の意思がわからない場合は家族が承諾すればできる」と変わったのが、最も大きな変化だと思います。

つまり
これまでは「臓器提供します」と書面に残さなければ、臓器移植はできなかった。
それが、「どちらかわからない」と本人の意思があいまいでも、家族が承諾すればできる。
と変わったわけです。
(もちろん、「臓器提供はしません」と拒否の意思を書面に残しておけば、臓器移植できません)

終末期医療の意思表明を!
という主張は、このブログでも何度もしてきましたが
脳死を認めて「脳死状態で臓器提供を行う」のか
「心臓死で臓器提供を行う」のか
「臓器提供そのものを行わない」のか。
自ら考え、意思表明を行うことを求められています。

改正臓器移植法について、背景や問題点を整理した記事を見つけたので、以下に貼り付けます。

-------------------------(ここから引用です)-------------------------
毎日jp
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20100716k0000m070152000c.html

記者の目:改正臓器移植法=藤野基文(東京科学環境部)

 改正臓器移植法が17日に全面施行される。慢性的な提供臓器不足の解消を図り、15歳未満の移植医療に道を開くことが柱だ。臓器移植の担当記者として臓器提供を担う全国の医療機関にアンケートや取材をしてきたが、このままでは法は変わっても実態はほとんど何も変わらないのではないかとの印象を強く持っている。臓器を提供する病院の多くは救急医療機関で、医師不足や過酷な勤務で疲弊しているため、さらに負担を背負い込むことが難しい。法改正に伴って体制整備が必要だが、国は各提供病院任せにせず、病院側が抱える根本的な問題解決に取り組むべきだ。

◇小児脳死の判定 現場に重い負担
 日本臓器移植ネットワークによると、6月30日現在で臓器の移植を希望している患者は計1万2163人いる。
 現行法では、臓器提供意思表示カードなどで提供意思を示している15歳以上だけが提供できた。改正法で、本人の意思が不明でも、生前に拒否していない限り、家族の同意があれば15歳未満も含め提供できるようになる。
 臓器の提供数を増やすためには、病院側の協力が不可欠だ。しかし、厚生労働省が臓器提供に対応できると認定した全国の医療機関348施設を対象に、毎日新聞が5月下旬から6月下旬に実施したアンケートで、約85%が法施行後の臓器提供は「業務の負担になる」と回答。小児の臓器提供に「対応する」との回答は36.8%にとどまった。
 脳死臓器提供には、脳死判定を6時間以上間隔を空けて2回実施する必要があり、臓器摘出手術などを含め、6歳以上は約45時間前後かかる。蘇生力の高い6歳未満は脳死判定の間隔を24時間以上空けるため、さらに18時間長くかかる。施設の規模によっても異なるが、日常の救急医療業務の一部またはすべてを止めなくてはならない。
 このため、アンケートでは「手術室、スタッフに余裕がない。これ以上負担が増えれば、救急医療が崩壊する」「脳死下での臓器提供により現場は48時間以上にわたって救急医、麻酔科医、主治医がかかわり、ICU(集中治療室)、手術室の機能が止まる」「現在の過重労働下の脳外科施設では協力は困難」など苦渋に満ちた声が寄せられた。
 岡山赤十字病院の實金(みかね)健・救命救急センター長は「目の前に助けを必要としている患者がいるのに、どこか遠くにいる臓器移植を必要とする患者のために、日常業務を止めることは難しい」と話した。医療現場の本音だろう。同病院は改正法施行後も小児の臓器提供をする予定はない。
 また、ある麻酔科医は、脳死判定とその後のドナー(臓器提供者)管理がどれほど大変かを切々と語った。日常業務とかけ離れた脳死判定を間違いなく進めなくてはならないプレッシャー。脳死判定から臓器摘出までのドナー管理は、心臓が止まってしまえばすべてが無駄になるため、想像以上のストレスの中で続けざるを得ない。
 本人意思が不明な場合の家族への臓器提供の説明も病院には大きな負担だ。
 家族への説明は主に主治医が担当する。ドナー候補となる患者は、ほとんどが急患だ。朝、元気に出ていった人が突然の不幸に見舞われ、家族が病院に呼ばれる。實金センター長は「家族は最後まで命を救ってほしいと願っている。直前まで回復させようとしていた医師が、『もうダメなので臓器提供について考えてください』なんて言えるでしょうか」と語った。
 毎日新聞のアンケートでは、本人意思が不明の場合、提供に同意する家族がどれぐらいの割合になるかの予測も聞いたが、「3割程度」~「ほとんどない」が、小児で85.2%、成人で74.4%を占めた。厚労省によると、脳死臓器提供について家族が説明を受けるかどうかの確認は、各病院に任せられるという。

◇家族へ説明など専門職員配置を
 こうした現状を見れば、「意思不明の患者の家族に臓器提供の話を持ち出して、あえて負担を抱え込むことはできない」との現場の意見にもうなずける。アンケートの記述を読むと、提供病院の多くは移植医療に理解を示し、協力したいと思っている。しかし、「協力したくても協力できない」のが現実なのだ。
 法改正を意味あるものにするために必要なことは何か。アンケートでは、多くの提供施設が二つのポイントを挙げた。「脳死判定とその後のドナー管理を行う公的チームの設置」「家族に対して、臓器提供についての説明やケアを行う専門職員の育成と配置」だ。国は提供病院の声に真摯(しんし)に耳を傾け、支援体制の整備を急ぐ必要がある。

(毎日新聞 2010年7月16日 0時00分)
-------------------------(引用ここまでです)-------------------------

15歳未満の子どもの臓器移植については、本人の意思の表明の問題や、虐待の問題、脳死判定の問題など、解決しなければいけないことが多いと思っています。
臓器移植ありき、という法改正には疑問があるのですが、ともあれ、法改正された以上は、その内容を知り対応していかざるをえない、というのも現実。

わたしは、臓器提供は本人の意思に基づくものでなければ、と思っています。
今、個人としてできることは、臓器提供についてどう考えるか、家族で話をすることと、保険証に意思を記入しておくこと。
新しい保険証に、わたしの意思を記入することから始めたいと思います。

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