介護施設見学レポート

小牧市内の住宅型有料老人ホーム訪問記/風の家、ボンセジュール小牧

小牧市内には、住宅型有料老人ホームが3箇所あります。
そのうち、「サントピア小牧」はアンケートと訪問調査に応じてくれたのですが、「風の家」と「ボンセジュール小牧」は、アンケートへの回答がありませんでした。

アンケート回答がなかった施設についても、訪問してパンフレットと重要事項説明書をもらいに行くことにしています。(その時に見学もお願いして、できれば中を見てきます)

というわけで、アンケート回答がなかった2施設も、午後から訪問してきました。
どんな様子だったか、訪問順に報告します。

【風の家】
民家を改築した住宅型有料老人ホームで、入居定員は6人。
場所がかなりわかりにくくて、電話で聞きながら行ったのですが、大通りから細い道を中に入っていって、里山のような森(?)の中にありました。
すぐ手前に、認知症高齢者のグループホーム「安心樹(やすらぎ)」があります。
運営主体は、このグループホームを運営している「介護支援センターやすらぎ」です。

50代の落ち着いた男性(施設長さん)が、電話の時から対応してくださったのですが、その話によると、「風の家」はつい最近、運営主体が変わったそうで、そのためにアンケートの回答がなかったよう。
(前は個人の方が「見守りつき住宅」として運営していたそうです)
改めて、アンケートに協力いただけるよう、お願いしました。

風の家は、もとが普通の家ですから、中は家庭的な雰囲気。
キッチンとつながった居間に通されましたが、キッチンで食事を作る香りがしてきて、ただ座っているだけで、くろげる雰囲気だと感じました。
2階建てですが、災害時に2階からも車いすで避難できるよう、2階からゆるやかなスロープが外につながっています。

入居の条件は、要介護1以上であること。
年齢制限は特になく、若年性認知症の方も受け入れるという話でした。
いま入っている入居者6人は、すべて要介護4・5の重度の方ばかり。
経管栄養の人も入居しているということでした。

居間に、車椅子の入居者さんがいらっしゃって、食事介助の様子も見ることができたのですが、とろみをつけて食べやすくした食事(ふつうに家で食べるようなメニュー。この日は、食べやすく小さめにした鶏の唐揚げ、野菜のあんかけ、コーンスープ、ご飯でした)を、介護スタッフが横に座って、ゆっくり口に運んで食べてもらっていました。
こうしたゆったりした介護ができるのは、入居者が6人と少ないわりに、介護スタッフが多いから。
夜間もスタッフが1人泊まって、24時間で介護しています。
(特別養護老人ホームだと、夜間は20〜30人にスタッフ1人ですから、比較すると手厚さがわかります)

居室はプライバシーの関係から見ていませんが、居室内にはミニキッチン、冷蔵庫、洗面、収納、テレビがあって、電話の設置もできるとのこと。
トイレは共用部分にあります。

金額は
○入居一時金
 100万円(3ヶ月以内は全額返却、3ヶ月後は、1〜7ヶ月まで10万円、8〜12ヶ月まで6万円ごと償却)
○月々の利用料
 18万2千円(家賃6万円、食費4万5千円、水道光熱費1万5千円、日用品費2千円、管理費6千円) + 介護保険の自己負担分(1割)

運営しているシルバーサービス株式会社は、ヘルパーステーションやケアプランセンターも持っていますが、ケアマネジャーは前からのケアマネさんでもいいとのこと。
ヘルパー事業所も、自社だけでなく、ほかからも自由に選べるというお話でした。


【ボンセジュール小牧】
最後に、訪問したのが、ここボンセジュール小牧。
ですが、残念ながら、施設長さんにお会いすることも、中の見学もお許しいただけませんでした。
(施設内に施設長はいらっしゃったのですが、受付で名刺を出して訪問の主旨を話し、取り次いでもらった結果は、「お断り」。見学も「お断り」という、残念な結果でした)

パンフレットのほかに、重要事項説明書も受け取りたいと申し出たのに、「いったい何に使うんですか?」と言って、すぐには渡してくれなかったりと、情報公開に対しては非常に消極的な施設のようです。
(重要事項説明書は、希望者に手渡すように県の監査が指導しています。渡さない場合は、監査時に指導対象となります)

というわけで、見ることができたのは、外観のみ。
大型の高級マンションといった、堂々とした外観で、ちょっと圧倒されました。

ここからは、重要事項説明書からの施設概要です。

開設/平成20年10月1日
構造/鉄骨鉄筋コンクリート造地上10階建て
総戸数/123戸
定員/130名(夫婦室7部屋)
居室面積/23.2〜72.95㎡

一般居室と介護居室があり、介護が必要になった場合は、介護居室に住み替えをするようです。

気になったのは、開設後1年たっているのに、入居率が23.1%しかないこと。
今年の8月1日時点で
 自立…8人、要支援1…1人、要支援2…5人、要介護1…3人、要介護2…2人、要介護3…6人、要介護4…3人、要介護5…1人

利用金額は
○入居一時金
 一般居室/1人入居…800〜820万円、2人入居…2280〜2390万円
 介護居室/1人入居…539〜631万円、2人入居…1080〜1110万円
○月々の利用料
 一般居室…10万9680円〜22万9080円(管理費5万7750円、食費5万1930円、家賃0〜11万9400円)
 介護居室/13万680円〜20万9380円(管理費7万8750円、食費5万1930円、家賃0〜7万8700円)

入居一時金が高額なのに、介護が必要になったら、介護居室に住み替えを求められるというのが、一番気になります。
介護居室に移ると、部屋は狭くなりますし、中に備え付けてある設備も変わります。
何より、引っ越し(環境の変化)は高齢者にとってダメージとなります。
自宅として入る住宅型有料老人ホームなのに、なぜ居室替えが必要になるのか、不思議でなりません。

今回は話を聞くことはおろか、見学もさせてもらえませんでしたが、また機会を見つけてお願いしてみようと思います。


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小牧市内の住宅型有料老人ホーム訪問記/サントピア小牧

介護施設と地域を結ぶ市民の会では、愛知県内の住宅型有料老人ホームの訪問調査に取り組んでいます。

訪問は基本的に2人1組で。
訪問希望が重なった場合は、3人で訪問することもあります。
今日は、小牧市内にある住宅型有料老人ホーム(全部で3箇所あります)を訪問しました。
訪れた順番に、紹介しますね。

【サントピア小牧】
訪問調査の前段階として、県内にあるすべての住宅型有料老人ホームに、アンケートを送っています。
サントピア小牧は、このアンケートに回答して返送してくれ、なおかつ、施設長との面談もOKしてくれた、情報公開に前向きな施設です。

開設した母体は、介護センターはなたば。
訪問介護、訪問入浴、デイサービスのほかに、介護付有料老人ホーム(春日井市・サントピア勝川)、高齢者専用賃貸住宅(小牧市・サン小牧)も運営しています。

サントピア小牧は、住宅型有料老人ホームです。
2階建て、定員27人の小さめな施設。
入居条件は60歳以上、要介護の人のみ。元気な自立している高齢者や要支援では入れません。
医療行為が必要な場合、在宅酸素、インシュリン、人工透析は対応できますが、経管栄養や痰の吸引は今のところ受け入れていないとのこと。

部屋はすべて個室で、18.3㎡と小さめ。
居室内にはトイレ、洗面(ドアではなく、カーテンで仕切って居室内にある)があり、介護ベッドはレンタルできます。
エアコン、照明器具、カーテンはついています。
緊急通報用のボタンと、スプリンクラーも居室内にあります。
(安全確認のため、見回りは頻回に行っているとのことです)
収納用の家具類はなにも備え付けていません。「自宅で使い慣れた家具を持ち込んで欲しい」というお話でした。
冷蔵庫やテレビの持ち込みはできますが、専用の電話回線は引けません。

共有スペースは1階の食堂のみ。
食事は厨房スタッフが3食作ります。
食費は1日1720円。一食ごとに注文でという形ではないため、外食や出前、自分で作るという選択は基本的にありません。
お風呂は、月、水、金の週3回の固定。
毎日入りたくても、入浴日は固定で個別対応はなし。
浴槽は、個浴が2つ(ひとつは檜風呂)と、寝たまま入れる機械浴があります。
外出も個別の希望には対応しておらず、生活の楽しみというよりは、介護に特化した施設という印象を受けました。

入居者の平均要介護度は、2〜3。
認知症の入居者が多いとか。
2階の階段は閉鎖(スタッフのみ使用)。エレベーターのみ使用するとのこと。
話の中では、「基本的に玄関の施錠はしない。玄関付近に介護スタッフがいない時だけ、鍵をかける時もある」と聞きましたが、実際に帰りに玄関に行くと、中扉に鍵がかかっていました。

対応してくださったのは、25歳という若い男性の施設長さん。
(かなりのイケメンで、施設内をぐるっと一緒に回った時に、入居者のおばあちゃんたちと笑顔で話す様子が、とてもいい雰囲気でした。)
前職は、介護センターはなたばの訪問入浴を担当していたとのこと。
食事やお風呂を楽しんでもらうことを重視していると話してくれました。

気になる金額ですが
○入居時
 32万円(入居契約事務費20万円、敷金12万円)
○月々の費用
 15万5千円(家賃6万円、管理費4万5千円、食費5万円)+介護保険利用料の1割

住宅型有料老人ホームの場合、自宅で介護を受けるのと同じように、ケアマネジャーが個別のケアプランを作って、必要なヘルパーやデイサービスなどを使えるように支援するのですが、どうしても要介護度が高くなれば、限度額を超えてしまいます。
自宅の場合は、この超えた分の介護を家族が担っているので、この施設では超えた分がさらに追加料金になるのかと聞いてみましたが、超えた分はスタッフが無償で介護しているとのこと。
そのかわり、ケアマネジャーも使う介護サービス事業所も、サントピア小牧で指定している自社のものを使うことが条件となります。

利用する人にとっては、費用負担が少なくて済むのでいいようにみえますが、介護保険制度の基本である、選択の自由がなくなるわけですから、問題だと思います。

サントピア小牧の場合、実態は介護付き有料老人ホームですから、「住宅型」でなく「介護付」で県に登録する方がわかりやすいのにと思いました。
施設長さんによれば、「住宅型にしたのは、小牧市の意向から」とのこと。
施設でなく、在宅を重視したいという市の方針で、住宅型にしたという説明でしたが、なんとなく腑に落ちません。

在宅で、ということであれば、施設内(同一法人内)で介護サービスを丸抱えにするのでなく、入居者ひとりひとりの希望にそって、自由に介護サービス事業者を選べるようにすべきです。
こうした「見かけだけ」住宅、実質は「介護施設」という住宅型有料老人ホームは、ここだけではありませんが、住宅型有料老人ホームにすると介護の中身については、市や県の指導監査が入らないのが、一番の問題。
介護サービスが一律固定されている住宅型有料老人ホームは、「介護付」として登録しなおし、情報の公表制度や、行政の指導監査がきちんと入るようにできないものかと思いました。

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住宅型有料老人ホームは千差万別〜ただいま訪問調査中!

「介護施設と地域を結ぶ市民の会」で取り組んでいる、住宅型有料老人ホームの訪問調査。
先日、行われた定例会で、訪問に行った会員から報告および意見交換を行いました。

住宅型有料老人ホームアンケートの回収結果は以下のようです。
アンケート発送数   68施設
アンケート回答数   25施設(36.7%)
そのうち面談可施設  17施設

現在、10~12月にかけて、面談可施設への訪問を行っています。

それにしても、定例会での中間報告でわかったのが、住宅型有料老人ホームと一言でいっても、その内容は非常にばらばらで、千差万別なこと。
入京一時金が2000万円をこえる高額の老人ホーム(料金が高いから質も高いというわけではありませんよ)から、アパートの2室をつなげた形で運営しているところまで、本当にさまざま。
古い民家の部屋をベニア板で仕切って個室にし(とうぜん、音は丸聞こえです)、入り口にチェーンロックをしている住宅型有料老人ホームもありました。

傾向として分かってきたのが、入居一時金が高額で、(それなのに)最後までは暮らせない(介護度が重くなったり、医療支援が必要になれば退去を求められる)住宅型有料老人ホームは、人気がないということ。
半数近くが空いている施設もありました。

逆に人気が高い(入居が満員)なのは、医療的な措置が必要(経管栄養、気管切開など)になっても住み続けることができて、入居一時金が50万円ほどのところ。(月々の費用は20万円くらい)

会員からも、「いざという時の安心がほしいのに、介護度が重くなったら出なくてはいけないようでは、入居しても安心できない」という声があがっていましたが、同じように考える人は多いようです。

わたしが先日、訪問したのは、アパートの部屋を2つ借りて運営している、住宅型有料老人ホームでした。

入居定員は7人という小さなところで、全員が介護保険を利用して介護を受けています。
2つの部屋は、ベランダの仕切り扉をはずして、ベランダから行き来できるようになっています。
認知症の入居者も複数いて、「目を離したすきに外へ出て行ってしまうから」という理由から、片方の部屋の玄関扉は、イスを積み上げて封鎖してありました。
本来の玄関扉が使えないため、入居者の部屋が通路も兼ねています。
目が離せない入居者は、食卓兼リビングのすぐ横の部屋にベッドを並べて寝てもらっています。
個室というには無理な状態。
入居一時金は0円で、月額利用料は10万5千円(この他に介護保険の自己負担1割分が必要)と、有料老人ホームにしては安いのですが、プライバシーはほとんどなさそうです。
費用が安いのは、同じ法人内の訪問介護(ヘルパー)を使うことを条件としているから。
介護保険の費用を有料老人ホームの運営費にあてるため、月10万5千円というのは要介護3以上の方のみ。要介護1〜2の場合は、基本料金をこえた自己負担が必要となるという説明でした。

介護方針や介護のしかたに格別に問題があるとは思わなかったのですが、特別養護老人ホームで受けられる介護内容や環境に比べると、月10万5千円(+介護保険の1割負担金)という料金は高すぎます。
(公的施設として税金が投入されている特養ホームが、税金が入っていない民間の老人ホームより内容が保障されているのはあたりまえかもしれません、この指摘はあえて、です)
特養ホームに入れないから、こうした環境の有料老人ホームでも、入居希望者がいるわけです。
しかし、どう考えても公平なこととは思えない。
でも、これが、いまの日本の介護の現実です。

住宅型有料老人ホームの実態については、今後も訪問調査を続けていきます。
続報は随時、このブログでも紹介します。


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若年性認知症専用のデイサービス〜ルミナス大府で研究事業

若年性認知症専用のデイサービス〜ルミナス大府で研究事業
通常のデイサービスでは、受け入れが難しい若年性認知症ですが。
国の研究事業として、大府市の介護老人保健施設「ルミナス大府」で、若年性認知症専用のデイケアが行われています。

若年性認知症のデイサービスについて、施設長の長屋政博氏が、ホームページで報告しているので、以下に引用しますね。
--------------------------(ここから引用です)----------------------

研究ベースで若年性認知症のデイサービスを開始しました。
男女あわせて8名ではありますが、有効なプログラムを求めて試行錯誤しています。
現時点でわかってきたのは、男性と女性でプログラムを変えた方がよいこと。
男性には、役割を担わせる、障子の貼り替え、車イス整備などの仕事の受け入れがよく、女性には、フラワーアレンジメント、陶芸などの作業が大変好まれています。
今後長期的な効果も追跡したいと考えています。

-------------------------(引用ここまでです)------------------------

実際のデイサービスの様子を、見てきました。
今日は水曜日だったので、男性のデイサービスの日。
女性は火曜日と、男女分けて実施しています。

この若年性認知症デイサービスは、研究レベルで試行的に2年間行うということで、今年の7月からスタートしました。
3ヶ月を1セットで行うということで、週に1回、午前9時半〜12時半まで、少人数でスタッフの数を手厚くして実施しています。
スタッフは、若年性認知症の方4人に対して、2〜3人。
ほぼ、個別対応に近い形で行われています。
これは、若年性認知症の方に満足感を感じてもらうためには、
①個別対応 
②好きなことができる 
③ちょっと職業的なことを行い、達成感を感じることができる
という3点が必要だからという話が、施設長からありました。

若年性認知症の方は、「自分はできるはずだと思っているのに、実際はできない」という体験を繰り返しているため、非常に焦燥感が強く、抑鬱傾向にあるそうです。
特に男性の場合は、自尊心が傷つけられやすく、達成感が得られないようなプログラムでは、「こんなことはしたくない」と拒絶されるのだとか。
まだまだこんなことができる、と感じることができるように、デイサービスでは必ず作品を仕上げて自宅に持って帰るようにしているそうで、出来た作品を家族に褒められるのが、本人の自信につながっているのだと説明されました。

実際に、デイサービスを実施している場も見学させてもらいましたが、そんなに特別なことをしているという印象は受けませんでした。
個別対応が必要なのは、高齢者の場合も同じことですし、自尊心が傷つけられやすく、おかしな対応を介護スタッフがすれば、怒りを感じるというのも同じです。
ただ、高齢者の認知症の場合は、女性が多く、誇りを傷つけられても、はっきり「NO」と言えない方が多いだけではないかなと感じました。
(働き盛りの男性は、「自尊心を傷つけられたら怒ってあたりまえ」という社会的な通年があるため、怒りの感情をあらわにできるように思います。)

ルミナス大府では、研究期間が終了しても、なんとか介護保険で若年性認知症のデイサービスを行っていけないか検討中とのこと。
問題は、1対1に近いような個別対応を、限られた介護スタッフで行えるかという点にありそうですが、認知症サポーターとして市民がボランティアで支援することで補うシステムにできないかと思います。

若年性認知症の方が、いきいきとすごせる居場所づくりは、まだ始まったばかり。
明日は、若年性認知症の方が働く場をつくる試みをしている現場に、見学に行ってきます。

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小規模多機能型居宅介護「アネックス関原」

小規模多機能型居宅介護「アネックス関原」
新潟県の長岡市にある「こぶし園」を訪問した時に、同じ法人で運営している小規模多機能型居宅介護も見てきました。

写真は、小規模多機能型居宅介護「アネックス関原」内にある、地域交流スペース「いろり」。
近所の人が集える場所にということで、地域の人に開放しているそうです。

「こぶし園」が地域に展開しているサポートセンターは、小規模多機能型居宅介護に、バリアフリー住宅やグループホーム、サテライト型特養などが併設された複合施設が多いのですが、「アネックス関原」だけは、小規模多機能型居宅介護の単独運営をしています。

どんな介護をしているのか。
従来のデイサービスやヘルパーによる訪問介護と、どこが違うのか。
以下にまとめた記事を紹介しますね。

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小規模多機能型居宅介護アネックス関原

入り口には季節の花と「いらっしゃいませ。お気軽に遊びに来てください」という伝言板がおかれた「アネックス関原」。
3〜5㎞という近隣の高齢者を支える小規模多機能の拠点だ。

「通いと泊まりと訪問を組み合わせ、なるべく最後まで自宅で暮らし続けることを支援したい」という管理者の安藤稔さんは、既存のデイサービスとの違いを「時間に縛られず、自由度が高いこと」と指摘する。

24時間開いているため、家族の出勤前の早い時間から利用でき、途中で帰るのも利用者の自由。
「何時に来て、何時に帰るかが自由なので、決まった時間にいなければいけない通常のデイサービスに馴染めない人に向いていると思います」と安藤さん。
部屋が空いていれば、急な「泊まり」もでき、家族から「急な残業で遅くなる」と連絡を受けて、泊まりに切り替えられる臨機応変さもうれしい。

利用者の自宅へ馴染みのスタッフが出向く「訪問」にも力を入れており、日中の定期訪問のほかに、利用者からの電話で出向く緊急時訪問にも24時間対応している。

「転倒した」「トイレの介助を頼みたい」という希望以外に、「電動バイクの乗り降りの介助をしてほしい」「床屋の付き添いを頼みたい」という要望で出向くこともあるのだとか。
「お出かけはその日の気分でするものだから、定期訪問には組み込めない。待ってもらう時もありますが、今日は天気がいいから出かけたいという思いを大切にしたいんです」と、安藤さんは笑顔で説明してくれた。

送迎時間は利用者の希望でさまざまなため、2台ある送迎用の車が出払ってない時は、スタッフは自転車や徒歩で利用者宅を訪問している。

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ホントは自宅で暮らしたい

ホントは自宅で暮らしたい
ホントは自宅で暮らしたい
写真は、2階にある寄り合い茶屋の入り口。
下の写真は、寄り合い茶屋の中にある、駄菓子コーナーです。

「小規模多機能型居宅介護ひらばり」は、住み慣れた自宅で暮らし続けるための支援を行っています。
具体的には、「通い」と「泊まり」と「訪問」。
「通い」のサービスは、通常のデイサービスとは違って、時間の縛りがなく、延長料金などもありません。
同居家族が仕事で帰りが遅い場合には、朝の6時〜夜9時まで、通いの利用をすることができるため、家族の負担がぐっと軽減されると聞きました。
「泊まり」は、必要であれば、その日にすぐ使うこともできるのも、1ヶ月前から予約しないと使えない通常のショートステイとは違うところ。
熱をだした利用者さんの自宅に訪問して、付き添い看護が必要だと判断して、すぐに「泊まり」の利用をしてもらうこともあるのだとか。
1ヶ月の料金は定額なので、毎日「通い」サービスを使っても、お金の心配はいらないのが、小規模多機能型居宅介護の良さのひとつ。
柔軟なサービス利用と定額制というメリットを使いこなせば、「利用者や家族にとって、ありがたいサービス」と実感できるのではと思いました。

驚いたのは、「希望があれば、看取りまで行う」という方針。
実際に、いままで2人の看取りを行った実績があるそうで、「最後まで、住み慣れた自宅で」という願いをできる限りかなえたい、という「ひらばり」スタッフの思いが伝わってきます。

ひらばりの喫茶に来ていた地域の方々に、
「最後まで自宅で暮らしたいですか? それとも施設に入りたいですか?」
と、かなり直球の質問をしたのですが、返ってきたのが
「だれだって、ホントは自宅で死にたいんだわ」
という言葉。

ホントは自宅で暮らしたい

でも、
自分の介護で、家族に迷惑をかけたくない。
迷惑かけるくらいなら、施設を選ぶ。

それが、本音なのかなと考えさせられました。

最後まで自宅で、を支える小規模多機能型居宅介護「ひらばり」のようなサービス拠点が、身近にもっとたくさんあれば、家族に遠慮せずに、自分が最後まで暮らしたい場所で、自分らしく暮らせるようになるのでは。

まだあまり知られていない小規模多機能型居宅介護ですが、その可能性と将来性を見た1日でした。


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喫茶店がある「小規模多機能型居宅介護ひらばり」

喫茶店がある「小規模多機能型居宅介護ひらばり」
住み慣れたまちで暮らし続けるための支援をする小規模多機能型居宅介護。

「地域のボランティアさんが運営する喫茶があって、だれでも利用できるんだって」
という噂を聞いて、小規模多機能型居宅介護「ひらばり」に行ってきました。

場所は、平針の農業センターのそばの住宅街の中。
2階建てのこじんまりした建物の、1階が9人定員の認知症グループホーム、2階が小規模多機能型居宅介護という造りです。
玄関脇には、お地蔵さんと、ブドウ棚があって、おいしそうなブドウが実っていました。

噂の喫茶は、2階にありました。
正式名称は、寄り合い茶屋ひらばり。
地域の人が集まる社交場として営業中とのことで、近所の方がモーニング(飲み物・トースト・ゆで卵・お土産のおかしセット付きで、200円)を食べに来ていました。

なぜ、喫茶を始めたのか?
といえば、
「小規模多機能型居宅介護は、地域の方とのつながりがないとできないから」とのこと。
近所の方たちに気軽に足を運んでもらうにはと、知恵を絞って考えたところ、
「名古屋といえば、モーニングでしょう!」
ということで、食材費のみ200円で提供するモーニングを開始。
ご近所を一軒一軒訪ねては、
「おいしいコーヒーがありますから。ぜひ一度来てください」
と勧誘にまわったのだそうです。

一度、「寄り合い茶屋ひらばり」に来てもらえれば、しめたもの(笑)
友だちと知りあいの輪が広がることで、いまや、地域のボランティアさんが100人に。
喫茶での四方山話の中で、「カラオケが上手なんだって」「手芸が得意」という話題が出ると、さっそくボランティア講師に勧誘し、カラオケ、アートフラワー、水彩画、手芸など、さまざまの教室を行うようになったそうで、日替わり文化教室のようになっています。
ボランティア講師による各種講座は、小規模多機能の利用者さんはもちろん、地域の人も100円で参加できます。

日替わり講座は、小規模多機能のリビングで行っています。
「ひらばり」では、日常のあたりまえの暮らしを大切にしているため、介護スタッフも制服は着ず、思い思いの服装で勤務。
なので、だれが利用者で、だれがボランティアで、だれがスタッフなのか、見た目ではわかりません。
この区別のなさに、あえてこだわっているのは、利用者の尊厳を大事にしているから。
認知症になったから利用する施設、ということではなく、だれでも気軽に出入りできる場所として地域の人に知ってもらい、いざという時にも抵抗感なく利用してもらえるようにという思いが込められているのだそうです。

「ホントは自宅で暮らしたい」につづく)

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目からうろこの「こぶし園」訪問

高齢者総合ケアセンターこぶし園
新潟県の長岡市にある、高齢者総合ケアセンターこぶし園に行ってきました。

土曜日の1000円高速道路料金を利用して、昨日・今日の一泊二日での訪問。
経費節約で、車で新潟まで行くという選択をしたのですが、二日間で900キロ近く走るという強行スケジュール。
今日のところは、無事に新潟から帰ってきました。
という報告のみで、とりあえずお許しいただいて・・・。

明日からくわしく、訪問レポートを掲載していく予定です。

こぶし園のホームページは、こちら

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寝たきり高齢者専用賃貸住宅「ガーデン・ヴァーベナ」

寝たきり高齢者専用賃貸住宅「ガーデン・ヴァーベナ」
寝たきり高齢者専用賃貸住宅「ガーデン・ヴァーベナ」
引き続き、日進にできた「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」の見学レポートです。

写真は、居室(モデルルームを撮影)と、廊下。
廊下の両側にあるドアは、居室のドアです。

居室の広さは6畳くらい。(居室はすべて個室)
一般的な介護施設の個室と、同じくらいの広さです。
部屋の中にあるベッドは、介護保険の福祉用具貸与のサービスを利用して借りるもの。
ベッドの横の家具(もの入れ)は、備え付け。
窓のカーテンとエアコンも付いています。(壁の絵はモデルルームの備品です)
テレビは持ち込み可能。
持ち込める家具は、イスのみです。

で、肝心の介護の中身ですが。
あくまで賃貸住宅という位置づけ(なので、入居時にはニッショーが仲介に入っています)のため、介護サービスは、介護保険の居宅介護のサービスを使うという形をとっています。
介護スタッフとして、昼間はヘルパー2人、看護師1人。夜はヘルパー1人、看護師1人が常駐していますが、介護保険の利用申請上は、外部の「訪問看護」「訪問介護」が入っているという形。
なので、提携機関である訪問看護・訪問介護・福祉用具貸与しか、使うことができません。
(本来の介護保険のサービスは、自由に選ぶことができます)
ケアマネジャーも決められた事業者と契約するのが基本のようですが。
「ケアマネジャーは変えないといけませんか?」
と質問したところ、
「提携している介護事業所を使うことを了承してくれれば、変えなくてもかまわない」という答え。
その理由として、話してくれた事情を以下に書きますね。

「介護保険のサービスには上限があります。
要介護5で、36万円ぐらい。この36万円の枠内で訪問介護や訪問看護を入れると、1日に3〜4回が限界です。
でも、寝たきりで重度の高齢者の介護は、体位交換や痰の吸引など、2〜3時間おきに入る必要があるため、限度の回数プラス、さらに5〜6回入る必要があります。
ガーデン・ヴァーベナでは、この5〜6回分を、提携している訪問介護・訪問看護の事業所から来るスタッフがサービスで(追加料金なしで)行っています。
提携以外の、外部のヘルパーや看護師を利用すると、介護保険内しかサービスが入れられないため、そこを理解していただけるケアマネジャーなら変更してもらわなくていいのですが。」

という話でした。

これって、厳密にいえば、介護保険の適正利用という点で疑問があります。
(賃貸住宅は自宅ですから、利用できる介護事業者が限定されるのはおかしいですし、本来は有料老人ホームとして届け出をして、内部スタッフが行う介護サービスを明確化するべきでしょう)

「経口摂取は不可」という入居条件も、自立支援という介護保険の理念とは異なります。
経管栄養で寝たきりでも、口腔ケアや嚥下のリハビリをして、少しでも口から食べられるようにする、車椅子に移乗してもらい、なるべく日中は体を起こして過ごす。というのが、本来の介護のあり方だと思います。
胃ろうでも、ゼリーなどを口から食べることができる人はいますが
「本人の楽しみのために、ゼリーなどを食べさせてもらうことはできますか」と聞いたところ、「それはできません」との答え。
家族が来て食べさせるのはOKだが、スタッフの人手の関係で、経口摂取を行うことはできないという説明でした。

衣類についても、疑問な点がありました。
入居時の持ち物として指定してあるのが、下着、靴下のみで、上着などの普通の服が入っていないこと。寝間着は施設側がレンタルするとのことで、洗濯は下着と靴下だけとの説明でしたが、朝になっても寝間着から服に着替えをさせないのでしょうか。
車椅子は3台あり、数人はベッドからおこして車椅子に移乗させることもしていると聞きましたが、本人が着たい服を着ておしゃれをするという支援は期待できないのかなと感じました。

ただ、医療対応については、有料老人ホームや特別養護老人ホームよりも対応範囲が広いのは利点。
別紙の説明では、「胃ろう、経鼻胃官、気管切開、人工呼吸器、在宅酸素、末梢点滴、中心静脈栄養、埋め込み型中心静脈栄養、インシュリン注射、膀胱留置カテーテル、人工肛門、導尿、吸引、MRSA、結核、肝炎」は受け入れ可と書いてありました。
(ただし、居室内にナースコールはついていませんでした)

医療対応が必要で、経管栄養の高齢者は、入れる介護施設がなかなかありません。
2011年までに療養型病床が大幅に削減されれば、行き場のない高齢者があふれるのは間違いないでしょう。
その受け皿として、「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」というものが、あちこちにオープンしているのが現状です。
一概に「良くない施設」と切り捨てるわけにはいかないとも感じています。

医療依存度の高い高齢者をどう支えていくのか。
すぐ目の前につきつけられた課題だと思います。

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日進市にできた「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」に行ってきました

日進市にできた「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」に行ってきました
日進市にできた「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」に行ってきました

要介護5で経管栄養をしている高齢者を対象とした「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」。
日進市の岩崎台に半年前にオープンした「寝たきり高齢者専用賃貸住宅/ガーデン・ヴァーベナ岩崎台」に、見学に行ってきました。

ガーデン・ヴァーベナ岩崎台について、オープン時に中部経済新聞に記事が掲載されています。
未来が寝たきり老人専門の賃貸住宅
-------------------(以下、引用です)--------------------
介護アパートの運営・管理を手がける未来(本社名古屋市名東区極楽二ノ一三六、森本尚彦社長、電話052・702・3012)は、寝たきり老人専門の賃貸住宅「ガーデン・ヴァーベナ岩崎台」を日進市に開設した。
経験豊富なスタッフに加え、壁や照明といったインテリアにもこだわり、入居者の心を和ませる。
少子高齢化が進み、高齢者、特に寝たきりになった高齢者へのケア・ニーズが高まる中、行き届いた介護サービスを提供していく。
2009年 2月14日 (土) 中部経済新聞
---------------------(引用ここまで)---------------------

場所は、日進市岩崎台4-1108
「石兼」の交差点から北にまっすぐ行くと、道路に面した右手にあります。
外観は、上の写真のように、わりとおしゃれな感じ。
下の写真は、玄関からすぐの部分を撮ったのですが、玄関が開け放してあり、突然の見学の申し込みにも快く応じていただけて、開放的な印象を受けました。

平屋建てで、中のインテリアもこだわっており、「施設」とか、まして「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」という暗いイメージは、まったくありません。
作ったオーナーが、「施設らしさを徹底的に廃して作った」との説明に、なるほどと納得。
別のところで見た「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」とは、スタッフの応対も建物の設計思想も、ずいぶん違うなと思いながら、説明を受けました。

定員は、24名。
オープンから半年たって、現在の入居者は12名とか。

「要介護5で経管栄養の方」というのが入居条件(口から食べる人は入居できない)ですが、要介護4の場合は応相談。
1ヶ月の利用料は、約13万円(賃貸料5万円、共益費1万5千円、消耗品代2万円、洗濯代1万円、介護保険の本人1割負担分)。
これに、さらに医療費がかかるそうです。

入居時には、345,000円必要です。
(内訳)
・礼金 10万円(ニッショー仲介手数料52,500円、未来事務手数料47,500円)
・保証金 15万円(50%償却・クロスの張り替え、ハウスクリーニングに使用。残保証金は退居月の2ヶ月後に返却)
・月額利用料 9万5千円

スタッフとして、24時間、ヘルパーと看護師が常駐。
医師は提携の医療機関から、週に3日、医師が往診に来るという説明でした。

つづく

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