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2010年5月

明日から6月議会が始まります

明日、6月1日から、今年の第2回定例議会が始まります。

議会開催の日程は
6月1日(火) 午前10時〜 本会議(開会日)
  8日(火) 午前9時〜 本会議(一般質問)
近藤秀樹議員、有元洋剛議員、山田達郎議員、井俣憲治議員、水川淳議員、そして最後に、わたし、山下りつこが一般質問を行います。
  9日(水) 午前9時〜 本会議(一般質問)
中川雅夫議員、石川正議員、石川道弘議員、星野靖江議員、箕浦克巳議員、近藤鑛治議員が一般質問を行います。
  10日(木) 午前9時〜 本会議(一般質問)
門原武志議員、若園ひでこ議員、加藤啓二議員、山口洋子議員が一般質問を行います。
一般質問の後、議案質疑もあります。
  15日(火) 午前9時〜 民生委員会
  16日(水) 午前9時〜 経済建設委員会
  17日(木) 午前9時〜 総務委員会
  22日(火) 午前10時〜 本会議(閉会日)

 ※本会議は、いつでも自由に傍聴できます。(途中退席もできます)
 ※民生委員会、経済建設委員会、総務委員会の傍聴は、委員長の許可が必要です。午前9時より前に議会事務局にお越し下さい。

今回、一般質問は16人の議員が行います。
それぞれ、何について質問を行うかについては、東郷町議会のホームページからどうぞ。
http://www.town.togo.aichi.jp/Contents/ePage.asp?CONTENTNO=5653&PNO=

山下りつこの一般質問は、
1 人と動物の共生をめざした「ペット条例」策定への検討を
2 障がい者が働くことを支えるために、就労支援事業の充実を
3 介護をめぐる悲劇を未然に防ぐために、高齢者見守り支援事業拡充を
の3項目について行います。

6月8日の最後なので、午後3〜4時くらいのスタートになると思います。
どうぞお気軽に、傍聴にお越し下さい。

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5/29の深夜に「寝たきりアパート〜さまよう終の棲家」放送

昨日の中日新聞に、明日、名古屋市女性会館で行う「有料老人ホームは終の棲家となるか〜どう選ぶ?!安心して暮らせる老後のすまい」と題した調査報告会について掲載されたこともあって。
昨日はまる1日。
今日は、朝から夕方まで留守にしていたために、戻ってから夜の9時まで。
ずっと問い合わせの電話がかかり続け・・・。
反響の大きさに、びっくりしています。

記事は、そんなに大きなものではなくて、以下のような小さなもの。
----------------------(ここから引用です)---------------------------

有料老人ホームの調査結果 29日報告
名古屋

 「介護施設と地域を結ぶ市民の会」は29日、名古屋市中区大井町の市女性会館で、県内の住宅型有料老人ホームの調査報告会「有料老人ホームは終の棲家となるか」を開く。
 同市民の会は情報公開が義務づけられていない住宅型有料老人ホームを対象にアンケートと施設訪問をした。報告会は午後1時半からで、山下律子代表が調査でわかった実態を報告。高齢者施設の種類と選び方を説明する。

----------------------(引用ここまでです)---------------------------

問い合わせの電話をかけてきた人は、自分の老後を考えてという方が圧倒的に多く、「有料老人ホームを契約する寸前なのだけれど」という電話もありました。
電話応対をしていて感じたのが、まだまだ情報が圧倒的に届いていないということ。
「自分の老後の住まい方を考えたい」、「自分で選べるうちに施設を探して決めておきたい」という高齢者は多いのですが、そのための手がかりとなる情報がないという声がとても多い。

明日の報告会で、どこまで期待に応えられるかわかりませんが、会の会員で実際に見て歩き、アンケートを回収して集めた生の情報を、わかりやすく伝えたいと思います。

さて。
やっと、タイトルの話なのですが。

中日新聞で連載されていた「寝たきり専用アパート」の問題
先日、NHKの「A to Z」でも取り上げられました。
そして。
5/29の深夜、26時22分(つまり、5/30の午前2時22分)から1時間番組として
「寝たきりアパート〜さまよう終の棲家」
が放送されます。

わたしも少し取材されたのですが(テレビには出ませんけど)、その関係で、番組のプロデューサーから放送が決まったとの連絡がありました。

深夜の放送ですので、録画して見ることになると思いますが。
介護・医療に関心のある方は、ぜひご覧いただければと思います。


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愛知県内の住宅型有料老人ホーム情報を会のホームページで掲載しました

ボランティアで昨年からずっと行っていた、愛知県内の住宅型有料老人ホーム調査。
今週の火曜日に、報告用の調査まとめ冊子の印刷が無事に終わり、今週の土曜日、5/29日午後1時半から予定している公開報告会の準備が整いました。

愛知県内に、現在、有料老人ホームは210施設以上にまで増えているのですが、今回の調査は、なかなか情報が表に出てこない住宅型有料老人ホームに対して行いました。

昨年8月に、その時点で県内でオープンしていた68施設にアンケートを送付し、そのうち、アンケート調査には29施設(42.6%)、施設訪問には18施設(26.5%)にご協力いただくことができました。

くわしい報告は、今週の土曜日に予定している公開学習会
「有料老人ホームは終の棲家となるか〜どう選ぶ?!安心して暮らせる老後の住まい」
で行います。

それに先立ち
アンケートに協力していただいた各施設のアンケート回答と、訪問調査に行った調査員の感想を、「介護施設と地域を結ぶ市民の会」のホームページに掲載しました。

調査員の感想は、実際に施設を訪ねて感じた率直な思いがつづられていて、参考になると思います。
ぜひご覧下さい。
(紙に印刷して読みたい方のために、A4用紙で4枚に印刷できるpdf版もアップしていますので、ご自由にお使い下さい)

「介護施設と地域を結ぶ市民の会」ホームページ
http://kaigo-shimin.her.jp/index.html

ひとつだけ。
注意していただきたいのですが。
各施設のアンケート回答は、施設に書き込みいただいたままのものを掲載しています。
訪問に行ってみると、アンケートに書かれた回答と違う状態(たとえば、個室でなく雑居部屋だった。居室内にあると書かれていたものがない、など)に出会うこともありました。
ですが、アンケートをお願いするときに、「ご回答いただいたものを、そのままホームページで公開させていただきます」と明記して、回答の依頼をしています。
そのため、こちらの判断で一方的に回答内容を変えることはできず、施設側が回答したままが掲載されています。
また、調査員の感想も、それぞれの調査員の個人的な思いであって、違う人が訪れれば、違う感想が出てくることと思います。

だからこそ

ホームページで公開している各施設の情報を絶対的なものとは思わないでください。

あくまで、ひとつの情報として、参考にしていただければと思います。

有料老人ホームを選ぶには、自分で直接、施設を訪れて、自分の目で見て、話を聞いて。
1つの施設だけでなく、なるべく複数の施設を訪れて比較した上で、選んで欲しいと願っています。

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議会改革をすすめよう!

議会改革をすすめよう!
今日は朝から、名古屋大学で行われた東海自治体学校に参加しました。

午後の分科会では、
「議会改革」と議会・議員の役割を考える
というタイトルの講座2に参加。
20人ほどの少人数での講座でしたが、議会改革をすすめる意欲のある議員や、議会を市民に開いて欲しいと熱心に活動している市民が参加しており、とても内容の濃い3時間となりました。

とりわけ印象に残ったのが、伊賀市議会で、「議会基本条例の策定」を公約にかかげて議長になり、議会改革を強力に進めてきた安本美栄子さんの話。

くわしく報告したいのですが・・・

今日、明日で、市民ボランティアで集めた住宅型有料老人ホームのアンケート結果を集計して、まとめの報告書を作らなければなりません。
ということで、
たいへん申し訳ないのですが、今日のブログは予告だけ。
次に書くブログで、議会改革の勉強会内容について報告しますね。

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2010年6月議会の一般質問通告書を出してきました

6月1日から、6月議会が始まります。

今日は、議会事務局に一般質問通告書を出してきました。
今回は、①ペット飼育のマナー向上 ②障がい者の就労支援 ③高齢者見守り支援の拡充
の3点について質します。

くわしい内容については、提出した質疑書を以下につけておきますね。

-------------------------------------------

1.人と動物の共生をめざした「ペット条例」策定への検討を

①犬、猫の殺処分減少について
・ 当町では飼えなくなった犬猫の相談にどう対応しているか
・ 迷い犬を保護した場合の対応は?
・ 探している飼い主に、役場、警察、動物保護管理センターに連絡するよう、周知しているか
・ もらい手を探すシステム構築について
・ 飼い主の意識向上のため、動物引き取り課税のような責務を課すことをどう考えるか

②ペット飼育のマナー向上のために
 ・犬のふんなど、ペット飼育をめぐる苦情は、役場に入っているか
 ・現在「飼い犬のふん害等の防止に関する条例」があるが、規則で定められた勧告書を出したと
  いう実例はあるか
・ 「犬のしつけ広場」など、しつけを学ぶ場を住民にどのように周知しているか
・ 道路で車にはねられた動物の処理が何件あり、年間でいくら費用がかかっているか
・ 猫の室内飼育を推奨することについて、広報等で周知してはどうか
・ 外来生物であるは虫類などを飼育し逃がしてしまうなど、ペットの問題も拡大している。なんらかの規制が必要な時期に来ているのでは
・ 動物愛護法などでは対応できない問題を解決し、人と動物が共生できるまちづくりをめざして、ペット条例制定を検討してはどうか

2.障がい者が働くことを支えるために、就労支援事業の充実を

①障がい者施策について、国は「福祉から雇用へ」と方針を打ち出している。障がいがある人が一般就労できるよう、町が取り組む就労支援について実態と課題を問う。
・町内に、就労移行支援事業所はいくつあるか。また一般就労に結びついた実例はあるか
・町が社会福祉協議会に委託している、就労継続支援事業所について。利用者をアセスメントし、就労できる可能性を検討しているか
・障害者雇用を行う企業へのメリットや、ジョブコーチの活用などについて、啓蒙・周知をどのように行っているか
・障がい者の総合相談窓口の必要性について

②役場での障がい者雇用について
・障害者雇用促進法の改正内容の説明を
・障害者雇用納付金制度の対象事業者が順次拡大される。障害者雇用に目を向ける民間企業が増えているが、指導すべき役場の障害者雇用の現状と計画はどうなっているか
・来年度の障がい者雇用で、精神障がいや知的障がいの人も対象としてはどうか

3.介護をめぐる悲劇を未然に防ぐために、高齢者見守り支援事業拡充を
介護疲れから追い詰められての悲劇や、孤独死など、高齢者の問題を伝えるマスコミ報道が増えている。人生の最後を1人にしないまちづくりへの取組を問う。

①人生の最後を1人にしないまちづくり
・ 独居、老々世帯などの把握をどのように行っているか
・ 民生委員が把握した情報を、行政・地域包括支援センターとどう共有しているか
・ 地域包括支援センターはどのように地域の見守りを行っているか

②認知症見守りネットワークの構築
・ 認知症で行方不明になる人は、年間でどのくらいいるのか
・ 行方不明になった場合、迅速に見つけるためのネットワーク構築は?
・ 認知症サポーターは現在何人か
・ 認知症サポーターを活用した見守り支援を検討してはどうか

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通告書の受付順は、6番でした。
たぶん、わたしの一般質問は初日、6/8(火)の最後になると思います。

正確に決まるのは、あさっての議会運営委員会後。
決まったらまた、お知らせします。

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元気になる認知症ケア〜学習療法で脳の前頭前野を活性化「寺田ガーデン」

元気になる認知症ケア〜学習療法で脳の前頭前野を活性化「寺田ガーデン」
元気になる認知症ケア〜学習療法で脳の前頭前野を活性化「寺田ガーデン」
上の写真は、寺田ガーデンの外観。
下は、学習療法をしているところです。

だれにでもできる読み書きや簡単な計算で、脳を活性化し、認知症の改善をめざす「学習療法」。
岐阜市の寺田ガーデンでは、この学習療法を始めて5年になります。

使用しているのは、高齢者用に開発されたくもんの学習教材です。
読み書きと計算のプリントを各3枚行い、その後、数字が書かれた盤に同じ数字の駒を置くゲームをするという流れで、学習療法は行われています。

大切なのは、利用者がすらすらできるレベルの教材を使うこと。
大学の研究結果では、複雑な計算をしている時よりも、簡単な計算問題を解いている時や、声に出して文章を読んでいる時の方が、前頭前野を含む脳全体が活性化するのだとか。
認知症になると、脳の前頭前野の機能が落ちるので、ここを活性化することで認知症を改善する効果が期待できるのだと聞きました。

1回の学習は30分以内。1人当たり、週に3回が基本。
ですが、やりたくない時は無理強いせず、話をするだけでもいいそうです。
こだわっているのは、濃密な個別の対応時間を持つこと。
利用者と施設スタッフが1対1で向き合い、お互い腰を据えてじっくり取り組むことで、それまで全く話さない、字も書かないといった認知症の患者が、始めて1ヶ月で「これがわたしの生き甲斐なの」と、笑顔で話すようになったと、施設のスタッフが話してくれました。

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長妻昭厚生労働相が「たんの吸引をヘルパーに解禁」との方針を表明

asahi.comのニュース速報によれば、厚生労働省大臣が、たんの吸引や経管栄養をヘルパーなど介護職に解禁する方針を示したとのことです。
http://www.asahi.com/national/update/0515/TKY201005150279.html?ref=rss

---------------------(ここから引用です)---------------------

たん吸引、ヘルパーに解禁へ 法案を来年提出 厚労相

長妻昭厚生労働相は15日、原則として医師や看護師にしか認められていない医療行為のうち、たんの吸引などをヘルパーら介護職にも認める方針を明らかにした。
これまで一定の条件で認められていたのを拡大する方向だ。
来年の通常国会への法案提出を目指し、近く有識者らの検討会を立ち上げて議論する。

医療行為のうち介護職にも認めるのは、口の中のたんなどを出す「吸引」と、チューブから胃に流動食を入れる「経管栄養」。
現在は、特別養護老人ホームの介護職など一定の条件のもとでしか認められていない。

長妻厚労相は同日、記者団に対して、「たんの吸引など、これまで医療行為ということで出来なかったものについての対応も考えなければならない。(法案を)来年の国会に出すとすれば秋ぐらいまでに詰めていく」と説明。
どの介護職まで認めるかは今後、検討する。

(2010年5月15日22時15分)
-------------------(引用ここまでです)------------------------

やっと、医療行為が必要な重度の方が、在宅で療養せざるを得ない現実に対応しようと、国が動き出したようです。
具体的には、これから内容が決まっていくと思いますが、注意深く見守りたいと思います。

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老い支度講座「老いの住まいの探し方」開催のお知らせ

昨年5月に「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者居住安定確保法)」が改正され、高齢者向けの賃貸住宅についてある一定の水準を保つための基準などが設けられました。

改正法では、高齢者専用賃貸住宅について
○1戸当たりの床面積が、25㎡以上。
 (居間や食堂、台所などが共有部分に十分に設置されている場合は、18㎡以上)
○設備として、居室内にトイレや洗面設備、浴室などを備える
などの一定水準を満たしたものだけを、新たに登録して情報提供することになりました。

高齢者専用賃貸住宅には、緊急通報装置をつけたり、バリアフリーで車椅子でも暮らせたり、生活支援サービスが提供されるものもあります。
こうした新しい高齢者の住まいについて、有料老人ホームとの違いにも触れながら、わかりやすく説明したいと思います。
どうぞ、お気軽においでください。

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ぬくぬく倶楽部~老い支度講座~ 
老いの住まいの探し方
 〜介護が必要になっても安心な住まいとは?〜

「高齢者の居住の安定確保に関する法律」が改正され、高齢者専用賃貸住宅などに新たな基準や登録制度が設けられました。
有料老人ホームではない高齢者の住まいー高齢者専用賃貸住宅・高齢者優良賃貸住宅とは何か、有料老人ホームとはどこが違うのかについて報告します。

講師/山下律子(「介護施設と地域を結ぶ市民の会」代表)
日時/7月31日(土) 午後1時半~3時半
場所/名古屋市女性会館 大会議室(地下鉄「東別院」から徒歩5分)
参加費/500円(ぬくぬく倶楽部会員は無料)

申込み/氏名・住所・電話番号を明記し、右上の「メール送信」より、E-mailでお送り下さい。当日参加も歓迎です。お誘い合わせの上、どうぞ

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たん吸引や経管栄養の管理をヘルパーにも認めるべきではないか

病院から経管栄養となって退院したり、気管切開し人工呼吸器をつけて退院する人が増えています。

そこで問題になってくるのが、医師法の壁。
たんの吸引や経管栄養の管理は、「医療行為」であり、医師や看護師、そして家族にしか認められていないのです。
しかし、1時間おきにたんの吸引が必要な場合、訪問看護師が1日に24回家に来てくれるかといえば、そんなことは現実にはできません。
実際は、医療には素人である家族が、たんの吸引をし、経管栄養の管に栄養剤を流し込んでいるのです。
ということは、たんの吸引を24時間できる家族がいなければ、実質的に自宅での療養はできないということ。1人暮らしでも最後まで家で暮らしたいという願いをかなえることも難しく、特養ホームや老健などの介護施設にも医療行為が必要だからと入居できず、行き場がなくなっているのが現状です。
こうした現状に対して、医療行為を見直し、ヘルパーにも訓練して行えるようにしてほしいという声が、強くなっています。

昨日の中日新聞に、重度障害をかかえる子どもの母親らから、たん吸引をヘルパーに解禁する要望が提出されたという記事が掲載されていました。
以下に、転載します。

-----------------------(ここから引用です)----------------------

重度障害児 社会参加に壁
「医療行為」見直しを

 重度の障害で自宅療養する子どもの親たちが、たんの吸引などの負担を背負い込んでいる。医師法でたんの吸引は医師や家族のみができる「医療行為」とされ、ホームヘルパーは合意文書を交わした場合に特例的に認められるという制度の壁があるためだ。愛知県一宮市の主婦らが所属する保護者の団体は「吸引できる人が拡大すれば、子どもたちの社会参加の機会が増える」として、体制整備を求める要望書を今週にも厚生労働省などに提出する。

一宮の母ら 要望提出へ
「たん吸引 ヘルパーにも」

 生後間もなく低酸素脳症になった一宮市木曽川町玉ノ井の宮田晴吐(はると)君(4つ)。起きているときは1時間おきにたんがたまるので、母幸恵さん(30)が絶えず付き添い、吸引器で処理する。
 週に1日頼んでいるホームヘルパーは合意文書がないため吸引ができない。保育園に通う兄(6つ)と弟(2つ)が病気になった時などは、医師法では認められないものの、善意で手伝ってくれる友人に吸引をしてもらっている。
 「兄弟が大きくなれば、外出の機会も増える。ヘルパーさんはよくしてくれるけど、友人などの素人でもできるぐらいの作業が頼めないなんて…」と幸恵さんは困惑。「この子と生きていくため、家族の負担を減らして」と訴える。
 厚労省は2003年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)の在宅患者について、2005年にはその他の疾病在宅患者についても、医師や家族以外の第三者によるたん吸引を特例的に認めた。
 しかし、現行制度で吸引はヘルパーの業務とされず、個々のヘルパーと患者や家族が合意書を交わしたうえで行っている。危険を伴う作業にもかかわらず、責任はヘルパー個人が負う仕組みのため、全国ホームヘルパー協議会(東京)は「ヘルパー個人の意欲に頼っているのが現状。(ヘルパーを派遣する)事業所は尻込みしてしまう」と指摘する。
 要望を提出する「人工呼吸器をつけた子の親の会」(大阪府箕面市)によると、同会に所属する呼吸器を付けた小児の在宅患者は、発足時の1990年に全国で1人しかいなかったが、機器の進歩などによって現在は会員の子どもだけで200人以上。会員以外も含めれば推計で千人ほどに増えているとみられ、ヘルパーによる吸引を求める声は強い。
 厚労省医事課の担当者は「現行制度の見直しを検討する方針は決まっている」と話すが、見直しの具体的な内容は未定で、保護者らは動きが鈍いと感じている。経管栄養チューブの挿入やカテーテルによる排尿など、吸引以外の日常的な介護作業には特例措置もないのが実情だ。
 親の会の折田みどり事務局長は「きちんとした実習を積めば誰にもできる作業ばかり。生活を支援する行為として、医療行為とは切り離してほしい」と訴えている。

(中日新聞/2010年5月10日朝刊)
------------------------(引用ここまでです)------------------

在宅療養患者や重度障がい者が在宅で暮らすために、ヘルパーやボランティアなど第三者がたん吸引を行うことを、厚労省は一定の条件下で認めています。
くわしい通知は、
http://www.jscf.org/jscf/kaihou/k26/k26-02.pdf

それでも、介護施設で働くヘルパーには、のどの奥までのたん吸引や経管栄養の管理を許可していないというのが、現在の状況です。
医師法との関係で、いろいろ難しいということは理解しますが、そのためにどんな悲劇が起こっているかという現状に向き合い、解決の道を国が真剣に考える時期にきているのではないでしょうか。
たんの吸引がヘルパー業務としては認められていないために、家族の介護負担を恐れて、ALSの患者が人工呼吸器をつけられないという状況は、早急に変えていかなければいけないと思います。

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空き屋を生かして「なじみの地域で最後まで過ごす」をサポート〜宮崎のかあさんの家

高齢化がすすみ、地域に空き屋が増えています。
東郷町でも、一番高齢化率が高い和合ヶ丘は、あちこちに空き屋が目立つようになってきました。
こうした空き屋を活用して、老いても安心して暮らせるようなサポートをする拠点がつくれないか、とずっと考えています。

今日の朝日新聞の社説に取り上げられていたのが、ズバリ「空き屋活用」。
以下に転載します。

-------------------------(ここから引用です)----------------------

空き屋活用 
地域の力と知恵で生かす

 全国で空き屋が増えている。老朽化して危険なものを除き、地域の活性化や福祉のためにもっと活用する道があるのではないだろうか。
 総務省が昨年まとめた調査では、住宅全体の13%を占める756万戸が空き屋で、5年前より15%増えている。空き屋率は特に大都市圏以外で高く、20%を超す県もある。
 政府や自治体は、空き屋を宿初施設や文化活動の場として再利用したり、放置しておいては危険な廃屋を撤去したりする場合の費用を補助している。地域の実情に応じて工夫をこらしているケースもある。
 人口減に歯止めをかけたい山あいの里、岡山県西粟倉村。村役場の総務企画課長、関正治さんは、空き屋に入居する人の世話をしている。今春も東京などから移ってきた若者を案内し、新居の鍵を渡した。
 人口1600人。村面積の95%が森林。スギ、ヒノキ材や家具の産地直売で林業再生にかける。消費地に売り込むアイデアやセンスを村が期待するのは、都会などからの移住者だ。
 森林組合や村出資の会社が雇用の受け皿になっている。住む場所として、全550戸のうち70戸を占めていた空き屋に目をつけた。家を残して都市部に住む人々に連絡をとり、改修費を350万円まで村が負担するとの条件で、貸し出しを呼びかけた。
 家賃は月2万円。子どもの保育料は8千円にした。2年余で大阪や東京などから20〜40代の22世帯38人が移住。赤ちゃんも生まれた。

 宮崎市では、介護問題の解決に空き屋を使う試みが進んでいる。
 市内に3軒ある「かあさんの家」では、がんや認知症、腎不全といった病気をかかえるお年寄りが5〜6人ずつ、ヘルパーたちの支えを受けて暮らしている。
 空き屋だった30坪ほどの民家をNPO法人が借り、家具や食器はできるだけそのまま使う。昼は2人以上、夜は1人のスタッフが世話をするほか、医師の往診や、訪問看護を受ける。
 ふすま越しに人の気配がある。認知症の人たちも家庭的で穏やかな雰囲気のなかで、暮らしやすい。
 NPO法人代表の市原美穂さんは6年前、空き屋を借りようとしたが、断られ続けた。急展開したのは、自宅を貸すから90歳を過ぎた父の面倒もみてほしいと、介護に疲れた60代の夫妻から話があってからだ。ほかの高齢者が同居するようになり、父親の死後も暮らしている。
 全国から年に100人以上が視察に訪れている。同じような「家」が、九州や関西に広がりつつある。
 政府と自治体、NPOや企業などが知恵をよりあわせることで、多様な再生のかたちが見えてくるはずだ。

(朝日新聞/2010年5月9日)
-----------------------(引用ここまでです)-----------------------

文中で紹介されている「かあさんの家」は、宮崎のまち全体をホスピスにを合い言葉に活動しているNPO法人「ホームホスピス宮崎」が運営している介護付き住宅です。
どんなところなのか、ホームページの説明によると
---------------------------------
「かあさんの家」は、安心のケア付きの自宅ではないもう一つの家です。
住み慣れた地域、家にできるだけ近い環境で過ごしてもらいたいという思いで立ち上げたケアハウスです。
現在、看護職・介護福祉士などの専門職が24時間常駐し、ボランティアや 地域の方々の支援を受けて運営されています。

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とあります。

そこで暮らすのは
◎ 介護者がいない、いても体力がなく、在宅介護が困難な方。
◎ がんとか認知症とかの枠をはずして、希望されるすべての人に開かれています。
◎ 1人暮らしで病気になり入院するほどでもないが、でも1人では食事や病状の変化などが不安な方は、病状が安定するまでの利用できます。

利用者はひとつの家に5人までなので、24時間常駐しているスタッフと疑似家族のように、寄り添って最後までその人らしく暮らしているようです。

「かあさんの家」のほかに、介護保険を受けられない比較的元気なお年寄りが集う、「ケアサロン恒久」という名前のサロンもあります。
要介護から要支援になり介護保険のサービスが使えなくなったり、一人では食事づくりが大変という独居のお年寄りなどが、気軽に立ち寄ってお茶でも・・という居場所のようです。
食事作りは近所のボランティアが行い、費用は食事代実費。
近所に遊びにいって、みなで食事をして帰ってくるという、こんなサロンが東郷町にもできたらと思います。

これからの日本は、どんどん高齢者が増えていきます。
すべてを介護保険でまかなおうとすれば、増税という形をとらざるをえないと思います。
どうしたら、お金を使わず、地域で支え合っていけるのか。
こうした視点でも、知恵を出し合っていかなければと思います。

すべての人が、住み慣れた地域で、豊かな老後を過ごせるように。
考えていきたいと思います。

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どう防ぐ?介護施設での高齢者虐待〜もの言えぬ人の人権をどう守るか

認知症の女性をトイレで撮影し、インターネットの投稿サイトに出すなど、耳を疑うような高齢者虐待の報道が増えています。

冒頭の虐待は、三重県の認知症高齢者グループホームで、介護職員が行ったもの。
宇都宮の市の介護老人保健施設「宇都宮シルバーホーム」でも、介護職員5人が入所者の上半身裸の姿を携帯電話のカメラで撮影するなど、高齢者虐待を行ったことが報道されています。
宇都宮シルバーホームでは、80代の女性の両ほおに落書きをして、写真をとって笑ったという事実も発覚しました。

そして、今日の報道では、栃木県の病院での虐待が明らかに。
以下に記事を転載します。

--------------------(ここから引用です)---------------------

入れ歯ずれた患者撮影=准看護師、同僚に見せ笑う−栃木

 栃木県真岡市荒町の「真岡病院」で、30代女性准看護師が90代女性患者の入れ歯がずれている姿を携帯電話のカメラで撮影し、同僚に見せ笑っていたことが7日分かった。県は高齢者虐待防止法などに基づき、事実確認のため関係者から事情を聴く方針。
 真岡病院によると、准看護師は3月上旬の夜勤時、車いすに女性患者を乗せた際に入れ歯がずれているのを見つけ、「面白い」と思って携帯電話のカメラで撮影したという。
 女性患者は先月上旬に死亡。その2日後、准看護師は写真を同僚に見せ笑っていたとされる。 

(5月7日11時7分配信 時事通信)

---------------------(引用ここまでです)----------------------

虐待を行った介護職員や看護師は、「悪気はなかった」「かわいかったから撮影した」と弁明しているようですが、トイレの中でとか、上半身はだかとか、顔に落書きされた様子、入れ歯がずれている姿などは、いずれも本人にとっては屈辱的な状態。
常識的に考えて、本人が撮影されたくないような屈辱的な恥ずかしい姿を、無断で撮影され、それを同僚などに見せて笑いものにされることは、高齢者虐待でしかないと思いますし、そのような行為をする事に対するペナルティをきちんと社会的に課す必要があると思います。

なにより卑劣だと思うのが、虐待が、認知症で自分から抗議できない人を選んで行われているという事実です。
もの言えぬ高齢者を、笑いものにするような介護職員がいることに悲しみを覚えます。
と同時に、こうした職員による虐待がけっして珍しいことではないという事実に怒りを感じます。

わたしがヘルパー2級をとるために、介護施設に実習に行ったおりにも
寝たきりでもの言えぬ高齢女性に、職員が暴言を吐く様子を目撃しました。
その職員は、バナナをちぎって女性の口に入れながら、「こんなになってまで、生きててもしょうがないのにねえ」と何度も言うのです。
その言葉に、女性の目から涙がつーーと流れるのを見て、聞こえているんだと横にいて胸が痛んでしかたがありませんでした。

介護施設での虐待は、特に外部に閉ざされ、外からの目がない場合には、日常的に行われていると考えるべきだと思います。

高齢者への虐待は、平成18年4月から施行された「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」で禁じられています。

介護施設での人権侵害や、高齢者虐待を、どう防ぐか。
少しでも早く見つけ、被害を回復するためにはどうすべきか。
重大な問題として、真剣に取り組んでいきたいと思います。

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「寝たきりアパート」の不正請求に加担する医師〜大阪では生活保護受給者囲い込みで訪問診療

「寝たきり専用賃貸住宅」に利用者が絶えない、どころか、どんどん増えている背景には
入居者の自己負担の金額が安いという理由があります。

その自己負担の安さを補っているのが、医師の「特別指示書」による不正な訪問看護なのです。

中日新聞の報道では、なぜ医師が「特別指示書」を乱発したかについて、医師に取材して記事が掲載されていました。
以下に転載します。

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担当医 漫然と加担
「寝たきりアパート」

 入居者の自己負担を抑えながら連日の訪問看護を可能にする自称「寝たきり専用賃貸住宅」のからくりは、特別指示書を恒常的に発行する医師の協力で成り立っていた。取材に応じた医師はいずれも病院の勤務医からの転身組。背景には病院での処遇や利益優先の経営手法への不満があったとみられるが、結果的に「賃貸住宅」側に取り込まれ、多額の保険請求に加担していた構図がうかがえる。

疑問封印し指示
「勤務先で不遇」転身

 口から食事のとれない「経管栄養」の入居者の訪問診療を担当した2人の医師は本紙の取材に対し、ともに「賃貸住宅」側から特別指示書を出すよう明確な指示を受けたことは否定している。
 3年前まで「賃貸住宅」の訪問診療をしていた医師はもともと名古屋市内の公立病院で外科医として勤務していた。「賃貸住宅」の関係者と知り合ったのは2005年。同僚に開業の相談を持ちかけたところ、同僚が出入りするバーの常連だった関係者を紹介されたという。
 医師は「40歳を過ぎ、将来に不安を感じていた。(卒業した大学の)教授になれる可能性もなく、出先の病院で使い捨てにされる人生も嫌だった。残る道は開業しかなかった」と振り返る。病院との掛け持ち期間を含め3年間「賃貸住宅」にかかわった。次第に「おかしい」と感じるようになり、難病の入居者を「手間がかかる」と退居させたことに不信感を抱き、縁を切ったという。
 この医師が岐阜県内の病院に勤めていた当時の同僚は「腕は確かだし、患者の評判も良かった」といぶかしがる。
 名古屋市内の「賃貸住宅」で現在、訪問診療を行っている医師も市内のバーで関係者と知り合ったという。当時、勤めていた病院では「経営上、2週間で患者を退院させるよう指示されたこともある。絶対治らない人を退院目的で延命させ、家族に押しつけている」と打ち明ける。
 「賃貸住宅」が必要とされる背景には、老人医療の現実がある。
 この医師の依頼で「賃貸住宅」の顧問医師を務める愛知県内の医師は「大学の後輩なので信用して引き受けた。実態はよく知らない」と釈明する一方、「在宅介護を押しつけられた家族は崩壊してしまう」と、後輩を擁護する。「医師が法律ぎりぎりでやっていることはいっぱいある」。顧問医師は強調した。

「事業決裁 任せきり」「入院引取先ない」
医師との一問一答

取材に応じた2人の医師との一問一答は次の通り。
【元担当医】
ー訪問診療を引き受けた理由は。
 難病の家族のための施設を造りたいと言われた。診療所の代表者になったが事業決裁は任せきりだった。

ー疑問を抱かなかったか。
 診療所を始めてから、おかしいと感じることが出てきた。感染症が流行しているのでマスクを備えるよう提案しても、施設側は「入居者の家族に買わせればいい」と応じなかったこともあった。

ー特別指示書の発行に問題はなかったか。
 熱を出して手遅れにならないよう、早め早めに出そうという意識はあった。容体の変化がないと言われると、返事のしようがない。

【現在の担当医】
ー特別指示書の発行に問題はなかったか。
 機械的に出していることは否定しきれない。いずれも寝たきりで、手間がかかる。サービスが手厚くなるのだから良いだろうという考えがあった。

ー入居者を入院させることは考えなかったのか。
 その通りかもしれないが、病院は引き取ってくれないのが現実だ。

ー実態にふさわしく、自治体の監督を受ける有料老人ホームとしての届け出が必要では。
 個人的にはそういう認識はある。施設の関係者に将来的には届け出をしたほうがいいのでは、と提案したことはある。

(中日新聞/2010年5月2日 朝刊)
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「寝たきり賃貸住宅」に訪問診療をしていた医師は、自分が「特別指示書の発行」を行うことで、多額の医療費が不正に使われる=税金が業者に不正搾取される ということに考えが及ばなかったのでしょうか。
「賃貸住宅」の実態をその目で見ているのに、中で寝たきりにされている入居者のことはなんとも思わなかったのでしょうか。
ナースコールもなく、3時間に1度の訪問介護または訪問看護だけで、緊急時に対応できると信じていらっしゃったのでしょうか。

医師の倫理を問う、新聞記事をもう1つ。
読売新聞の記事から転載します。

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生活保護者囲い込み
マンション業者が訪問診療で「利用料」徴収
大阪府、医療機関を指導へ

 高齢者向け賃貸マンションで生活保護受給者の囲い込みが横行している問題で、大阪府や奈良県でマンション8棟を運営する不動産業者が、入居者への訪問診療をさせる代わりに、医療機関から診療報酬の1割程度を徴収していることがわかった。入居者の多くは医療費が公費で賄われる生活保護受給者。「取りはぐれがない患者あっせんのリベート」との批判もあり、同府は「営利目的での支出を禁じた医療法の趣旨から不適切」として、医療機関に改善を求める方針だ。

 不動産業者によると、複数のマンションで、提携する医院などから「施設利用料」名目で入居者1人平均で月額5000~6000円を徴収。これとは別に、物件によっては提携時に「運営協力金」として100万~50万円の一時金を求めているという。施設利用料については、介護業者からも月額1万円、歯科医院から同3000円を徴収している物件もあるという。不動産業者の代表者は、読売新聞の取材に、「低所得者向けに賃料を下げているため、持続的に運営していくのに必要」と説明している。

 一方、医療機関側は、多くの患者を効率的に診察し、訪問診療料などを請求できる利点がある。

 不動産業者のマンションに住む約20人に週1回、訪問診療している男性医師は、1人当たり月額約5万円の診療報酬を社会保険診療報酬支払基金を通じて自治体から受け取り、1割の5000円ずつを業者に支払っている。男性医師は「患者確保が難しく、言われるまま支払ってきたが、上納金のようで腑(ふ)に落ちなかった」と話した。

 医療法などで医療機関の営利行為は禁じられており、同府は「名目は施設利用料でも、実質はキックバック。営利に走って、医療がおろそかになる恐れがある」と指摘している。

 日本医学哲学・倫理学会会長の清水哲郎・東京大特任教授(臨床倫理学)の話「医師と業者が生活保護受給者を金でやりとりしており、医療・福祉の悪用だ。営利的で、過剰診療や報酬の不正請求にもつながる。自治体は、弱者切り捨てや良質な福祉の排除にならないよう注意しながら、業者への監視を強めるべきだ」

(2010年4月22日 読売新聞)
--------------------------(引用ここまでです)------------------------

高齢者が安心して最後まで暮らせるかどうかは、医療と介護の連携にかかっています。
医師には、高齢者の生命と人権を守るために、介護と連携して生活を見守って欲しい。
事業者と結託して、儲けるために医療を行って欲しくないと思います。


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寝たきり高齢者専用賃貸住宅〜訪問看護で不正請求の疑いあり!

わたしのブログで何度か追求してきた、「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」の問題。
ついに、医師と連携して訪問看護で不正請求をしてきたのではないか、という疑惑を追及した記事が、5月2日付けの中日新聞に掲載されました。

---------------------------(ここから引用です)------------------------

訪問看護で不正請求か 新手「寝たきりアパート」
医師が「指示書」乱発

 口から食事をとれない「経管栄養」の要介護者だけを対象に入居者を募り、アパート形式で自治体の監督を免れる自称「寝たきり専用賃貸住宅」が愛知、岐阜県内で急増している。入居者1人の費用は月約100万円。その8割以上が介護保険と医療保険で賄われ、訪問看護の医療保険が不正請求されている疑いのあることが、本紙の調べで分かった。関係自治体も状況を把握し、今年に入って複数回、協議の場を持つなど、調査を始めた。

愛知、岐阜で12カ所 名古屋の業者運営

 「賃貸住宅」は、名古屋市内の医療系コンサルタント会社が運営。ホームページなどによると5月現在、愛知、岐阜両県の計12カ所に高齢者ら約200人が入っているとみられる。この2年だけで、新たに7カ所建設された。
 岐阜県内の「賃貸住宅」に入居していたお年寄りの利用明細などによると、1カ月の費用は99万2000円で、うち15万円が本人負担、残りの84万2000円が公費(介護保険34万円、医療保険50万2000円)だった。
 関係する県市町と後期高齢者医療広域連合に本紙が情報公開請求して入手した資料では、岐阜県多治見市と同県土岐市の3施設に入居している約40人について、同様の請求が確認できた。
 入居者には1日3回の訪問看護が毎日行われ、介護保険の限度額(自己負担を含め月額約36万円)をいずれも24万円超過。本来なら自己負担となるが「賃貸住宅」に訪問診療する医師が特別指示書を定期的に発行するという「想定外の手法」(厚生労働省)で、超過分を医療保険で請求していた。
 特別指示書は「容体の急変など緊急、例外的なケース」(同省)だけに認められるが、看護記録などから容体の急変はなかった。医師はどの入居者にも毎月機械的に指示書を発行していた。
 厚労省は、有料老人ホームなど施設に訪問診療する医師の報酬額は、戸別の訪問診療の4分の1以下にするよう指導しているが、「賃貸住宅=アパート」であることを理由に戸別扱いで報酬を請求していた。
 取材に応じた医師の1人は「入居者はいずれも寝たきりで容体が急変するおそれがある。行政から指導があれば改める」と話し、恒常的な特別指示書の発行を認めた。
 コンサルタント会社の責任者は「入居者は病院を追い出された人たちで、家族も同意しクレームもない。(自己負担額を抑えるのは)経営ノウハウだ」と主張している。
 早い時期に施設ができた多治見市と土岐市は、県や厚労省東海北陸厚生局と協議機関を立ち上げ、対策を急いでいる。

介護者の倫理欠く
独立行政法人国立長寿医療研究センター・大島伸一総長の話

孤独死と同様、高齢大国の現実とも言えるが、結局は行き場を失った高齢者や家族の弱みにつけこんだ商売でしかない。これを医療とは呼べない。法に触れているかどうかを論じる以前に、医療・介護の分野にかかわる者としての倫理が欠けている。憤りすら覚える。

指示書異常な状態
厚生労働省医療課の担当者の話

同一の建物の入居者に対して、一律に特別指示書が出されているとすれば異常な状態だ。経管栄養の要介護者ばかりを集めた施設は関西にもあると聞いており、実態把握はこれからだが、非常に問題意識を持っている。

(中日新聞/2010年5月2日 朝刊)
------------------------(引用ここまでです)-----------------------

わたしも、いくつか「寝たきり高齢者専用賃貸住宅」と名乗る施設を見学したことがあります。
その見学レポートを、以前、ブログに掲載していますので、興味のある方は、どうぞ。

寝たきり専用賃貸住宅に行ってきました 2009年6月 4日 (木)のブログ
この記事に対しては、この寝たきりアパートの元職員さんからコメントが寄せられました。

-----------------(コメントから引用です)---------------------

看護師をしていまして…このメディカルスィートで働こうと思っていた者です
この施設 『訪問』と言っていますが実際は建物内にスタッフが常駐しています 常駐する部屋…ナースステーションの様な所から 各部屋に訪問する訳です
何となく法律ギリギリの運営をしている感があり就職を辞めました
しかし寝たきりの家族を抱えた場合にはありがたい施設と思います
投稿: 2009年6月12日 (金) 19時19分

コメントありがとうございます。
たしかに、寝たきりの高齢者を抱えている家族には、ありがたい施設だと思います。
ですが、
そこに入れられたご本人は、幸せなのだろうか?
と疑問に思ってしまうのも、また一面です。
施設内にスタッフが常駐しているのなら、なぜナースコールがついていないのでしょう?
3時間おきの巡回時にしか、声は届かない。
せまいながらも個室ですから、隣のベッドの入居者と話すこともできない。
だれとも口をきかないまま、じっと天井を見て寝ているだけ・・・。
これが死ぬまで続くと考えると、暗澹たる気持ちがします。
(あくまで、自分がこの施設に入ると考えた時にです)
介護保険の基本理念に、「自己決定」「自己選択」がありますが
介護施設に入る場合、本人が自分で選んで(望んで)決めたというケースはまれです。
施設内でどんな介護が行われているかも、どれだけきちんとチェックされているでしょうか。
年をとって介護が必要になった時こそ
ひとりの人間として尊重され、選べる自由が必要であり、
そのための仕組み作りが求められているのだと思います。
投稿: 山下りつこ | 2009年6月12日 (金) 23時14分

はじめまして。
偶然ここの記事を見つけました。
数年前、メデカルスイート関連施設で働いていました。
確かにここは・・・入居者の方の事を思っている職員もいましたが、
入居者の方たちが、殆ど発語できない上に、
外部からの目も殆どないという異常に閉ざされた空間のため、
一部の職員が良い様に振舞っていました。
2度と関わりたくはありません。
色々な意味で、外部からのメスが必要な施設だと思います。
投稿: 元職員 | 2010年1月19日 (火) 18時48分

--------------------(コメント引用ここまでです)-----------------

寝たきり専用アパートの問題は、前にテレビでも放映されています。
その時の放送を文字におこしたものをブログに掲載しています。
よかったら、こちらもお読みいただけると、問題がよくわかると思います。

寝たきり高齢者専用賃貸住宅〜その実態とは

外出禁止!受けたい介護を選ぶ権利もないのが、寝たきり高齢者専用アパートの実態か?!

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介護を独りでやらなければと思わないで

医療・介護CBニュースで、「介護殺人、12年間で少なくとも454件発生」という記事を見つけました。

以下に転載します。

------------------------(ここから引用です)----------------------

介護殺人、12年間で少なくとも454件発生

 要介護者となった家族や親族と心中したり、殺害してしまう「介護殺人」が、1998年から2009年の間に少なくとも454件発生していたことが、日本福祉大の湯原悦子准教授の調査で明らかになった。加害者の7割以上が男性で、夫が伴侶を殺してしまうケースが最も多く、男性が介護と向き合う難しさや老老介護の厳しい現状が浮き彫りとなった。

 湯原准教授は、全国紙や地方紙30紙の記事検索システムを活用し、1998年から2009年までに発生した殺人事件の記事を集めた上で、「被害者は60歳以上。介護が原因で親族や家族によって引き起こされた殺人事件や心中」だけをピックアップ。発生年度や加害者・被害者の性別、続柄、年齢などの項目に従って分類・分析した。

 その結果、1998年から2009年までの間に、少なくとも454件の介護殺人が発生し、461人が犠牲になっていることが判明した。加害者は464人で、73%の340人が男性だった。一方、被害者は461人で、72%の335人が女性だった。

  ケース別に見ると、「夫が伴侶を殺してしまう」(154件)と「息子が親を殺す」(151件)が圧倒的に多く、この2パターンだけで、全体の67%に達した。年ごとの発生件数では08年が54件と最も多く、以下、06年(49件)、09年と07年(46件)、03年(42件)と続く。最も少なかったのは1998年(24件)で、次いで少なかったのは、05年(27件)だった。発生件数について湯原准教授は「全体的に見れば、増減を繰り返しながら、右肩上がりで増えている」としている。

 湯原准教授は、「今回のデータは新聞報道された事件だけを集計したもの。報道されない心中などを含めれば、事件はもっと多いのではないか」と指摘。特に、家事や介護に不慣れな男性が世話をするケースでは、親族や担当のケアマネジャーに対し、「小さなシグナルを見落とさないよう、細心の注意を払って接してほしい」と呼び掛けている。

(4月30日16時35分配信 医療介護CBニュース)
-----------------------(引用ここまでです)---------------------

夫や息子による介護殺人が多いのは、男性は独りで抱え込んで、一生懸命がんばりすぎるからだと思います。
愚痴をこぼすのは男らしくない、と、ぐっと歯を食いしばり
精魂尽き果てるまで、がんばってしまう。

そんな男らしさは捨てて、どうか、行政や地域包括支援センターに助けを求め、近所の人につらい気持ちを伝えてください。

介護は家族だけではできません。
だれかの助けを借りることを、ためらわないでほしいと、願わずにいられません。

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