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2010年4月

議会の人事が一新!〜山下は民生常任委員会の委員長になりました

今日は臨時議会が開催されました。

町長提案で2議案(リストラされた人の国保税を軽減するための条例改正と、町道路線の認定)出されましたが、どちらも全員賛成で可決。
その後、議会の人事についてに議題が移りました。
(東郷町議会では、申し合わせで議長・副議長・常任委員会の委員などが、毎年、新しく選ばれます。そのため、春の臨時議会は、4年連続で人事を決めることがメインとなっています)

まず行われたのが、議長の選挙です。
それまでの議長が辞表を出し、議会で議長の辞職を承認したのち
〜暫時休憩・全体会議を開催〜 
全体会議というのは、東郷町議会議員20人全員で協議するための場です。
そこで、議長に立候補する人が手を挙げ、所信表明を行いました。

今回、議長として立候補したのは、
菱川和英議員
山口洋子議員
の2人。

議長選挙は本会議で行われ、投票は無記名で紙に議長に推す人の名前を書き、議席番号順に木箱に投票用紙を入れていくという形で行われます。
結果は
 票数/20 うち
 ○菱川和英議員 13票
 ○山口洋子議員 5票
 ○無効     2票
で、
今年の議長は、菱川和英議員となりました。

次に行われた副議長の選挙では、
 票数/20 うち
 ○橋本洵子議員 11票
 ○箕浦克巳議員 9票
で、
今年の副議長は、橋本洵子議員に決定しました。

さて、今年のわたしの役割ですが
民生委員会の委員長という大役を引き受けることとなりました。

常任委員会の委員長は、その委員会の中での互選で決めるのですが
思いがけず、半数の委員から「山下を委員長に」と推薦いただき、思い切って「民生委員会の委員長をやります」と手を挙げました。
民生委員会は、わたしが議員として取り組むと公約させていただいた「老いても安心して暮らせるまちづくり」とは密接にかかわりのある委員会。
高齢者の介護や障がい支援、子育て、福祉、医療に関することを所管する委員会です。
それだけに、委員長として取り組みたいことはたくさんあり、これからの1年が楽しみです。

そのほかの人事は、以下のとおり。

【総務委員会】
 ◎委員長  石川道広議員
 ○副委員長 有元洋剛議員
 石川正議員、柘植三良議員、石川昌弘議員、星野靖江議員、菱川和英議員

【経済建設委員会】
 ◎委員長  水川淳議員
 ○副委員長 加藤啓二議員
 近藤鑛治議員、若園ひでこ議員、門原武志議員、近藤秀樹議員

【民生委員会】
 ◎委員長  山下律子議員
 ○副委員長 山田達郎議員
 井俣憲治議員、箕浦克巳議員、中川雅夫議員、山口洋子議員、橋本洵子議員

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変えよう!地方議会〜議会に住民が参加する仕組みを作るには

河北新報社が連載している「変えよう地方議会」というシリーズ。
第6部の「なびく まどろむ」では、議会が首長の追随機関となり、行政が出してきた議案をスムーズに可決するのが良好な議会運営として推奨されている現状を批判しています。

あるべき議会とは、どんな姿なのか。
住民の意思が議会に反映されるためには、どんな仕組みが必要なのか。
について
議会改革の最先端をいく「北海道栗山町議会」の前事務局長・中尾修さんと、千葉県我孫子市前市長・福嶋浩彦さんの対談が掲載されていました。

以下に転載します。

------------------------(ここから引用です)----------------------
第6部 なびく、まどろむ
対談(下)住民とともに
http://blog.kahoku.co.jp/chihougikai/2010/04/post-62.html

・北海道栗山町議会前事務局長 中尾 修さん
・千葉県我孫子市前市長    福嶋浩彦さん

◎福嶋さん、参加型こそ本来の姿/中尾さん、自ら出向き耳傾けよ

<筋違いの批判>
 中尾 栗山町議会は、財政に強くなろうと町の中長期財政分析に取り組む中で議員報酬や委員会の視察費用を削減した。議会の自主判断で「やめるものはやめる、減らすものは減らす」という姿勢を貫いてきた自負がある。
 福嶋 自ら律することができるのは、住民参加の手法を取り入れている議会だろう。多くの議会は密室で勝手に決めている。
 中尾 町の存亡を賭けた合併問題では、13人の議員全員で議論を尽くしても、議決責任が将来にわたって問われ続けるのだと考えると「本当に自分たちだけで決めてしまっていいのか」と悩む場面があった。
 そこで合併のような重いテーマでは住民投票が必要と判断して議会基本条例を修正し、住民投票のルールを明文化した。議会基本条例を制定した議会は既に100を超えたが、住民投票条項を入れているのは栗山町議会だけだろう。
 福嶋 住民投票は「代表機関であるわれわれの存在を否定する」と筋違いの批判をしている議会が多い中、自ら明文化した点がすごい。「地方自治は直接民主制をベースにした間接民主制」という基本を理解した判断だ。
 地方自治では、国政と違って住民が議会を解散させたり、首長を解職したりできる。条例の制定改廃も住民が直接請求できる。自治の土台は直接民主制なのに、この点が理解されていない。住民参加を「議会軽視だ」と言い出す議員もいる。

<意見陳述促せ>
 中尾 東京財団政策研究部は「議員間の自由討議」とともに「住民に対する議会報告会の開催」と「請願・陳情者の議会での意見陳述」を議会基本条例の必須要件に挙げている。
 議会が住民の信頼を獲得するには住民生活の場に自ら出向いて耳を傾けることが不可欠。自治体の意思を決める場である議会に住民の参加を促し、意見陳述してもらわなければならない。
 福嶋 「首長は議会よりも圧倒的に多くの情報を持っているから強い」と言う人がいるが、これはうそ。首長に集まってくるのは、しょせん役所内でペーパー化された情報でしかない。  
自治体が政策を決める上で本当に必要な情報は、実は役所の中にはない。一番大事な情報は、住民の実態であり、思いであり、不満や要求だ。これらは、選挙で選ばれた者が何十人もいる議会の方が、本来、はるかに広く深く集められる。
 中尾 住民と結び付いて初めて議会は、首長と対等な立場に立てる。住民も議会を使いこなすことが地域社会の自治を実現する確かな道筋であると気付いてほしい。

(2010/04/15)
-------------------------(引用ここまでです)-------------------

議会に住民が参加する仕組みを作るには、住民参加を明文化した議会基本条例の制定がポイントになるようです。
議会基本条例には、
①住民投票条項を入れる
②住民に対する議会報告会の開催」の義務づけ
③「請願・陳情者の議会での意見陳述」の明文化
が、必須だと思います。

議員ひとりひとりがではなく、議会がシステムとして住民と結びつくこと。
そうした改革をすすめなければ、住民自治は実現できないのではないでしょうか。

福嶋さんは、
「地方自治では、国政と違って住民が議会を解散させたり、首長を解職したりできる。条例の制定改廃も住民が直接請求できる。自治の土台は直接民主制。」
と明快に語ります。
いつまでも、20人そこそこの議員が住民の意見の代表といい、住民の傍聴を嫌い、直接的な住民参加(住民投票など)を妨げる議会では、「そんな議会いらない!」と言われてもしかたがありません。

東郷町議会でも、議会基本条例の制定にむけて取り組んでいけるよう、努力したいと思います。

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認知症の人を元気にするギャンブル療法

認知症の人を元気にするギャンブル療法
大府市にある老人保健施設「ルミナス大府」では、どんなリハビリを行えば、認知症の症状を軽くしり、状態を良くする効果があるかを試行錯誤しながら、さまざまなデイケアを行っています。

その中で、一番効果がでているのが
ギャンブル療法」。
ということで、実際にギャンブル療法を行っている現場を見学に行ってきました。

ギャンブル療法は、その名のとおり、カードゲーム(ブラックジャック)や麻雀などのギャンブルに参加することで、脳を活性化させ、元気になってもらおうという療法です。
ルミナス大府では、週に1度、認知症でデイケアに通ってきている人を対象に行っています。

面白いのが、ゲームの対価として、施設内通貨が用意されていること。
施設長の顔写真が真ん中にある、なかなか本格的な紙幣です。
(最初は市販のおもちゃの紙幣を使ったそうなのですが、参加者から不評で、もっとリアルな精密なものをと、独自の紙幣を作ったのだそうです)
1枚が日本円で10円に相当するということで、ギャンブルで稼いだ紙幣を使って、施設内の売店でお菓子などを購入できます。

わたしが見学に行った日は、男性は麻雀を、女性はブラックジャックを楽しんでいました。
脳梗塞の後遺症などで、身体にまひがある人は、指示して牌を並べてもらって参加していたのですが、だんだん勝負が白熱してくると、ふだんは動かない手が動き、牌を自分でとろうとするなど、気持ちが身体を動かす好例となることも。
ただ、ルールを知らないとできないため、麻雀を知っている人しか参加できず、メンバーが4人そろわなくて、施設の職員が混じってゲームをする日もあるようでした。

ブラックジャックの方は、簡単な足し算をして「21」に近づけるゲームなので、参加する人は簡単な足し算をしながら、カードをもらうかどうか決めなくてはなりません。
「もう1枚」と言って、カードをめくって・・・
「あぁっっ!ドボン(21を超えること)かぁ」と嘆息したり、
「やった!勝った」と喜んだり、
女性陣は賑やかに、ゲームを楽しんでいました。

ゲームが終わって、紙幣をたくさん儲けた人は、「これでなにか買おう!」とうれしそうに、連れだって売店に向かいます。
施設内通貨としての紙幣は、施設長が作っているのですが、この紙幣を売店で使う時には、施設長がその分の日本円をポケットマネーで支払っているのだとか。
にこにこしながら、「買って喜んでもらえるのはいいけど、こちらの懐は寂しくなるなぁ」と話す人柄の良さが、利用者の気持ちを明るくしているように思いました。

ギャンブル療法がどのくらい改善に効果が出るか、この施設では、3ヶ月に1回の割合でデータをとって調査もしているとのことですが、認知症の改善にははっきりした効果は出ていない(変化なしということですから、低下させないという意味では、効果が出ているのかもしれません)とか。
ですが、鬱(うつ)的な傾向は、明らかに改善。
(参加者は明るくなり、コミュニケーションがとれるように変わってきた)
身体機能的な面でも、少し改善するなど、認知症の人を元気にする効果は確かにあるようです。

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小規模多機能型居宅介護の可能性

小小規模多機能型居宅介護の可能性
老い支度講座「自宅で最後まで暮らすには?〜小規模多機能型居宅介護という選択」は、予想以上に多くの方に参加いただき、無事に終了しました。

小規模多機能型居宅介護とは、通い・泊まり・訪問という3つのサービスを組み合わせて提供し、その人らしい在宅での暮らしを継続できるよう支援する、新しい地域密着型という介護サービスです。

今日の勉強会では、名古屋市天白区にある「小規模多機能型居宅介護ひらばり」のスタッフが3人きてくれ、実際にどうやってケアを行っているかについて、具体的に報告してくれました。
その後、参加者との質疑応答の時間をたっぷりとり、市町村ごとに許認可権がある地域密着型サービスについて、概要や中身、今までの在宅介護サービスとの違いが理解できるよう、細かい質問に現場のスタッフが答えるという形で、勉強会をすすめました。

たとえば、デイサービス(通い)を例に取ってみると
小規模多機能型居宅介護で行うデイサービスは、「①時間の縛りがない」「②内容の制約がない」という部分が、従来のデイサービスとは大きく違います。
利用時間帯が1人1人に合わせて自由に選べるので、朝の6時〜夜9時までという長い時間の利用もできますし(その間に、朝食・昼食・夕食も提供できます)、入浴だけとか、食事だけという1、2時間の短い利用も可能です。
また、内容の制約もなく、利用者が生き生きと過ごせる時間を過ごしてもらうのが目的なので、デイでの過ごし方はさまざま。
仕事に通ってきていると思っている認知症の男性に対しては、静かに仕事に集中できる場所で、事務の仕事を。
農作業が好きな利用者は、くわやなたを持参してデイに訪れ、デイの中庭にある畑で1日作業をする。
編み物が好きな女性は、家から毛糸と編み棒を持参し、編み物を楽しむ。
などなど、一律のプログラムやレクをすることはないのが特徴だと説明がありました。

一方で、
○登録定員が25人なのに、デイは15人、泊まりは9人までと決められているので、全員が利用することはできないため、利用者同士の譲り合いが必要。
○小規模多機能型居宅介護を利用するためには、それまでのケアマネジャーや、それまで使っていたヘルパーやデイサービスが利用できなくなる。
○医療的措置が必要な重い人を支えきれるのか、看取りまでできるのかは、まだサービスが始まって間がないため、不明な部分がある。
など、問題点も明らかになりました。

小規模多機能型居宅介護をはじめとする地域密着型サービスは、それまでの生活を継続し、自宅で住み続けることを支援するための新しい介護サービスです。
多くの人に知ってもらい、より良いサービスに育てていきたいと思います。

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伊賀市議会が会派を撤廃か?!

東郷町議会には、表面上は議会の会派というものはありません。
あるのは、共産党、公明党という政党のみ。
ちなみに、わたしは、どの政党にも会派にも属していない、市民派・無党派議員です。

市議会では会派で意見統一をして、議案の賛否を決めているところが多いようです。
お隣の日進市も、会派がいくつかあって、議会だよりで議案の賛否を掲載しているのを見ても、会派ごとにきれいに賛否が統一されています。

そんな中、会派を撤廃する! という市議会が登場しました。
改革する議会として、全国でも名を知られた伊賀市議会です。

伊賀タウン情報YOUの記事を転載します。
http://www.iga-younet.co.jp/news1/2010/04/post-515.html

---------------------(ここから引用です)----------------------

会派撤廃の方針 伊賀市議会・改革推進委

伊賀市議会の正副議長経験者で構成する、議会改革推進委員会(安本美栄子委員長)の第2回会合が4月21日開かれ、同じ理念を持つ議員同士で組織している「会派」を撤廃する方針を固めた。
週明けに開く議員全員懇談会で議会全体に図る予定。

同委員会は、森岡昭二議員、馬場登代光議員、安本美栄子議員、坂井悟議員、岩田佐俊議員、中本徳子議員、森正敏議員の7人で構成。
さる3月31日に初会合を開いた。

現在、同市議会には7会派があり、市議会基本条例では会派を「政策を中心とした同一の理念を共有する議員で構成し、活動する」と規定。
申し合わせにより3人以上としているが、この日の会議では、2人会派を認めるかどうかについて議題となっていた。

同席した今井由輝議長からは、会派構成の最低人数を3人から2人とする提案があり、議員からは「現在、無会派の議員も多く、2人で組むという機会も増えるのではないか」「2人を認めれば1人でも会派として認めなければいけなくなる」などの意見があった。

しかし、「会派が無くなることで不都合はあるのか」「密室(会派別の控室)での会議を増やさず、全員で協議する場を増やすべき」などの声もあり、安本委員長が各委員に意向を聞いたところ、会派を撤廃することに異論は無かった。

同日の会議ではこの他、議会報告会の実施要綱について、「住民自治協議会単位(住民自治協議会が設立されていない地区については自治会単位)で開催」とする中の但し書き(※下線部)を削除し、1自治協あたり「年1回」を「年1回以上」と改める案や、市が25%以上出資する各種団体について、従来の決算報告以外にも積極的にチェックしていく方針などをまとめた。

(2010年4月21日 18:41)
-------------------------(引用ここまでです)-------------------------

伊賀市議会は、議会基本条例を定めて、住民への議会報告会を実施するという先進的な取り組みで注目を集めた議会です。
会派の撤廃は、議員ひとりひとりが議論を深めあうためには、必要なことだと思います。

「密室での会議を増やさず、全員で協議する場を増やすべき」という意見はもっともで、こうした正論に対して、すべての委員が賛成したというところに、感動します。
(なかなか正論が通じないというのが、議会の常識(?)なので)

すべての議論は、住民から見える正式な場で。
言論の府である議会は、全員で協議する労を惜しんではいけないと思います。

東郷町議会も、議員同士がきちんと議論をたたかわすことができるようにしなければと、決意を新たにしました。

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わすれないでね

わすれないでね
こんにちは。へしにゃんです。

急に暖かくなったり、寒くなったりで、なんだか体調もおかしくなりそう。
とはいえ、へしにゃんは元気にご飯モリモリ食べてます。

にゃんこの元気さに比べて、おうちの人の方が元気がないみたい。
のどが痛い、声が出ない、頭が痛いなどなど、風邪が一家に蔓延しています。
やはり、寒さと暖かさの差が激しいのが、風邪引きにつながっているのかにゃ。

そんな中、ママはといえば・・・。
昨日は風邪で1日寝込んでいたと思ったら、
4/30に臨時議会があるからと、今日の午前中は全体会議(提案議案の説明)。
夕方から、夜間対応型訪問介護の同行取材と、ばたばたと忙しそう。

毎日、なんだか予定でいっぱいみたいだけど
へしにゃんのご飯は、わすれないでね。

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夜間対応型訪問介護が広がらないのは、なぜ?

在宅での介護をすすめるのが、国の方針ですが、そのためには夜間の介護体制が欠かせません。
ですが、地域密着型サービスとして新しく始まった「夜間対応型訪問介護」の事業者は、いっこうに増えないのが現状です。

愛知県では、現時点で県下に3カ所しかありません。
2カ所は、名古屋市に集中。
つばめタクシーが行う「安心ネットワーク」と有限会社が運営する「丸八夜間対応型訪問介護事業所」が、名古屋市にあります。
そして、もう1カ所は、西尾市にある「ナイトケアステーション西尾」です。

先日、三河地方で初めて夜間対応型訪問介護を始めた「ナイトケアステーション西尾」に、取材に行ってきました。

ナイトケアステーション西尾は、リハビリ病院を母体とする医療法人が運営しています。
開設したのは、頻回な痰の吸引を必要とするなど、重度の人が在宅で暮らしている現状を見て、なんとか夜間のケアで支えたいと考えたことからとか。
ですが、実際に運営を始めてみると、重度の人は昼間のヘルパーだけで要介護度の限度額いっぱいまで使っていることが多く、夜間のケアを入れると自己負担が重くなってしまうため、夜間は家族で対応しているケースがほとんどだったそうです。
家族で夜間に支えきれなくなると、施設へ入所ということになるため、要介護度が重い利用者は、なかなか夜間対応型訪問介護を使えないのが実情のようでした。

また、夜間対応型訪問介護は、定期的なヘルパー訪問だけでなく、緊急時のヘルパー訪問にも対応できるのですが、この「緊急時訪問」が、ケアプランをたてる上でネックになっている面も。
ケアマネは要介護度別の限度額いっぱいまでを使って、ケアプランをたてるケースも増えているのですが、緊急時訪問は何回使われるかわからないため、予期せず限度額を超えることもあるのではと、利用に消極的になるのだとか。
せっかくの夜間ケアが、介護保険の限度額の壁のために使えないのは、もったいない話だと思います。

ちなみに、介護保険の限度額を超えてしまった場合は、障害者手帳を持っていれば、障害者自立支援法のサービスでヘルパー利用ができるのですが、ケアマネさんにはあまり障害サービスのことは周知されていないために、使えないと思いこんでいることが多いよう。
介護保険と自立支援法の併用で、在宅介護を支援していけるよう、もっと周知が必要だと思います。

夜間対応型訪問介護が広がらないのは、全国的な傾向のようです。
このことについて、問題を指摘した記事(キャリアブレイン)を見つけたので、以下に転載します。

----------------------(ここから引用です)----------------------

夜間対応型訪問介護、認知度アップや人材確保が課題

夜間対応型訪問介護の普及を目指す「24時間在宅ケア研究会」(会長=時田純・小田原福祉会理事長)はこのほど、東京都内でシンポジウムを開催した。
シンポジストからはサービスの認知度を高めたり、夜間に対応する人材の確保などが課題として挙げられた。

シンポジウムでは、社会福祉法人幼老育成会(長崎県佐世保市)の土井直子氏が、夜間対応型訪問介護を2008年10月に開始する時点では、50―70人の利用を見込んでいたが、現在の利用者は36人と、当初の想定を下回ったと説明した。

この理由について土井氏は、夜間対応型訪問介護がケアマネジャーや利用者に十分認知されていないほか、中・重度の利用者は入院・施設入所となりやすく長期利用につながらない、緊急通報システムと競合しているなどと分析。
その上で、知られていないために利用が進んでいないが、状況に応じてヘルパーが駆け付ける「随時訪問」なども利用者にとって大きなメリットとした。

医療法人中島記念会大森山王病院(東京都大田区)の福井英人氏は、夜間対応型訪問介護について、利用者から夜間に対応してくれるので安心と言われる一方、夜間に対応する人材が集まりづらい実態を指摘。
また、利用者からのコールの内容については、身体の不調などの際に医療機関への連絡が必要な「医療コール」と、体位交換やトイレ介助などの「介護コール」に分けられるとした。

厚生労働省老健局振興課の菊池芳久課長補佐は、今年度に夜間対応型訪問介護のオペレーター資格要件が緩和されたことについて質問を受け、オペレーターはコールを受けた際に瞬時に対応を判断する必要があるとし、「資格だけではなくて、資質についても高めていく必要がある」との認識を示した。

また、事業所の運営体制について質問を受けた土井氏は、昼間と夜間の訪問介護を組み合わせて対応していると説明。
夜間に常勤を1人置き、残りは日勤の訪問介護員が週1回のペースで夜勤のシフトを組んでいるとした上で、夜間の常勤のみで運営していくことは難しいとした。

( 2010年02月26日 14:15 キャリアブレイン )
-----------------------(引用ここまでです)------------------------

ナイトケアステーション西尾でも、現在の利用者は38人と、採算が取れるラインを下回っています。

夜間対応型訪問介護は、地域密着型サービスの特性として、時間に縛られない・内容を問わないなど、通常の訪問介護にはないメリットを持っています。
通常ヘルパーは、1回に1時間半を超える利用ができなかったり、見守りや安否確認、話し相手などには使えないなど、さまざまな制限がされています。
ですが、夜間対応型訪問介護は、「どろぼうが入ったような気がする」と不安がる認知症の利用者に対して、緊急に訪問して、ゆっくり落ち着くまで話を聞いてそばにつきそうこともできます。
安否確認のため、朝の5時にモーニングケアに行くこともしていると聞きました。

具体的な夜間対応型訪問介護の内容については、実際のヘルパー訪問に同行取材をさせてもらってから、このブログでまた報告しますね。

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若年性認知症の方への就労支援〜「要介護」という存在から、働く「職員」へ

65歳未満で発症する認知症(若年性認知症)の問題は、このブログでも何度か取り上げていますが、今日の朝日新聞に就労に関する注目記事が載っていました。

大分市のデイサービス「なでしこ横丁」に、「要介護1」で通っていた若年性認知症の足立さんが、職員として雇用されるという記事。
この足立さんの挑戦について、「なでしこ横町」の施設長が報告する講演を昨年12月に聞いていたので、とうとう職員として働けるようになったんだと、胸が熱くなる思いです。

認知症を患いながらも、仕事がしたいとデイサービスに通いながら、懸命に就労のための訓練に励んだ足立さんも素晴らしいですが、足立さんの「仕事をしたい」という思いをかなえようと、デイサービスの枠を飛び越えて就労支援した施設長もすごい!
「介護される存在」から「働く職員」になる。
こうした試みを、日本全国でできるように応援したいです。

以下、記事を転載します。(ホームページに掲載されていなかったので、手入力しました)

----------------------(ここから引用です)--------------------

若年性認知症 施設で訓練中の足立さん
「要介護」から職員へ

 「毎日、仕事が楽しい」。2007年に「患者を生きる・認知症編」で登場した、大分市の若年性認知症の足立昭一さん(61)が近く、介護施設のデイサービス職員として働き始める。働き盛りで発症することが多い若年性認知症の人は、仕事をしたいと切実に望んでいるが、支援する制度はまだ整っていない。

「失敗経験よくわかる」

 「はーい、バンザイして。マンザイじゃないよ」
 足立さんはジョークを飛ばしながら、車いすの男性が服を脱ぐのを手伝い。大分市の介護施設「なでしこ横丁」。足立さんは週2回、デイサービス利用者として通う。働くという目標に向けた機能訓練のメニューとして、施設職員と2人1組で入浴介助などの仕事に携わっている。
 「体をふいて」と職員からタオルを差し出されても認識できず、ドライヤーを渡されてまごつく場面もある。ふとわからなくなる、忘れるといった病気の特性から、お茶入れや掃除などは苦手だ。
 半面、人との対話能力が高く、面倒見がいいので、うつむいているお年寄りがいれば「どうしたの」と声をかけ、話し相手になる。「認知症だとたくさんの失敗をするから、お年寄りだって落ち込む。その気持ちは、自分も認知症だからよくわかる」と足立さんは言う。
 施設長の吉川浩之さんは、「職員は、その人のできない面ばかり見てしまい、必要な支援を忘れているのではないか。足立さんの存在で、利用者本位のケアを考える力が職員についた」と話す。
 市職員だった足立さんは2006年、57歳でアルツハイマー型認知症と診断され退職。事務は難しく、車も運転できないが、体力はあり、働きたい意欲が強かった。再就職先を探しに障害者職業センターに行ったが、職業能力評価の段階で「働くのは無理」と言われた。農作業を手伝った時期もあるが、そばに指示する人がついていないと作業は難しいことがわかった。
 「なでしこ」に通い始めたのは昨年11月から。月曜と火曜にやってきて、他の利用者の入浴介助や送迎、ゴミ捨てなどをする。職員が常に見守る必要があるが、月曜日にできたことは火曜日もできることが多く、訓練効果もある。
 「私にはフリーの日がないんですよ」と足立さんは苦笑いする。「でも、よかった、ありがとう、と喜ばれるのがうれしいし、やりがいを感じる」。妻の由美子さん(51)は「本人が生き生きすることで家族も気持ちがいい。うちは子どもがいないが、経済的に困る家族も多いはずで、認知症でも働ける可能性を切り開きたい」と話す。
 足立さんは要介護1で、これまでは「仕事」をしていても、デイサービス利用者として利用料を払っていた。吉川さんは、足立さんの仕事ぶりから十分働けると考え、今月中にも雇用契約を結ぶことにした。
 ただし、病気は進行する可能性があるため、独自の評価項目で足立さんの仕事を毎回評価し、作業が難しくなれば、再びデイサービス利用者に戻ってもらう。そのうえで、どう援助すれば仕事ができるようになるか、職員と一緒に模索する予定だという。
 吉川さんは「認知症の症状は人によって違うし、慣れた環境で、慣れた支援者がそばにいることが大事。でも今の就労支援の制度はどれもぴたりとはまらない。だから、介護事業所で雇用するモデルを示したい」と話す。

就労支援 手探り段階

 65歳未満で発症する認知症を若年性認知症といい、厚生労働省は全国に約3万8千人いると推計する。現役の50代で発症することが多く、就労支援は大きな課題だ。
 認知症は障害認定の対象で、障害福祉サービスの中には、職業訓練や、職場に支援者(ジョブコーチ)を派遣するなどの就労支援メニューがある。認知症の症状や進行は人それぞれで、個別対応が必要だが、適切な支援があれば一定の仕事ができる可能性がある。そこで国は昨年、若年性認知症の人の就労支援に医療や福祉、ハローワークなどでネットワークを作り、障害福祉サービスを活用するよう求める通知を出している。
 だが、実際には障害福祉分野に認知症ケアのノウハウは乏しく、介護分野で試行錯誤しているのが現実だ。
 東京日野市の「グループホームきずな」は、2007、2008年度、東京都の認知症支援拠点モデル事業として、「就労型デイ」を試行した。公募した12人それぞれの人生を聞き、主婦には和裁、元菓子職人には包丁とぎ、元大工には木工製品の修理といった「仕事」を担ってもらった。報酬は昼食の提供。
 本村雄一所長は「病状が進行する人もいて、真の就労は難しい。でもニーズはあり、生きがいにもつながり、手ごたえを感じている」と話す。今春からボランティアらが支援する形で再開した。
 東京都新宿区のNPO法人若年性認知症社会参加支援センター「ジョイント」では、2007年から、若年性認知症の人が週2回「出勤」してきて、近くの公園の掃除や、手工芸品の制作などの「仕事」に携わっている。
 所長で作業療法士の比留間ちづ子さんは、「仕事というチャレンジできる場の確保が大事。病状にのみ込まれることを阻止し、本人の自立支援につながる」と話す。結果として対価を得るに越したことはないが、稼ぐことが目的ではない。また、そばで支える人の存在が欠かせない。
 「介護サービスでも障害福祉でも就労支援でもない。若年性認知症に特化した個別対応が必要だが、抜け落ちてしまっている」と比留間さんは言う。

(朝日新聞/2010年4月15日朝刊)
---------------------(引用ここまでです)-----------------------

だれにとっても、働くことは権利です。
なんらかの障がいがあっても、認知症を患っていても、年を取っても、
働きたいという思いのある人には、仕事ができるように寄り添って支援していく仕組みがほしいと思います。

記事は若年性認知症の方の就労支援でしたが、若年性認知症でなくても、たとえば介護施設に入っているお年寄りで、ちょっとした仕事(内職など)がしたいと望んでいる人はいるのではないでしょうか。

与えられるだけの存在から、与えることができる存在へ。
就労支援がそのキーワードになるのかもしれません。
介護される存在から働く人に
介護の場でも、就労支援について考えていきたいと思います。

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人生の最後をひとりにしないまちづくり〜大府市の高齢者見守り支援事業

人生の最後をひとりにしないまちづくり〜大府市の高齢者見守り支援事業
おおぶ・あったか見守りネットの聞き取りに行ってきました。

大府市の市役所には初めて行ったのですが、ガラス張りの吹き抜けロビーがあり、たいへん豪華な造り。
広々としたロビーでは、ロビーコンサートもあるとのことで、グランドピアノがありました。
最上階には、素敵なレストランもあって、生協が委託で入っています。
健康を考えた野菜たっぷりのランチが、すべて500円。
ちょっと立ち寄りたくなる市役所だなと思いました。

さて、本題です。
聞き取りに訪れたのは、高齢者支援室。
大府市の高齢化率は、現在17.3と、それほど高くはないのですが、高齢者支援に対する熱意はたいしたもの!
人生の最後をひとりにしないまちづくり」や「認知症高齢者のための地域ネットワーク」を政策目標に掲げ、市としての高齢者見守り支援事業に取り組んでいました。

なにより感心したのは、民生委員や地域包括支援センターと協力して、1人暮らし高齢者や、65歳の高齢者のみの世帯を毎年訪問し、困っている人がいないかを把握して支援体制を組んでいることです。
最初の実態把握は、民生委員が毎年行うそうですが、民生委員ひとりあたり、少ない人で10世帯ほど、多い人で60〜70世帯を訪問し、様子の聞き取りを行います。
その後、民生委員と福祉課の職員、地域包括支援センターのスタッフが一堂に会して、見守りや支援が必要な高齢者(障がい者)について話し合いを行っています。

民生委員・福祉課・地域包括支援センターとの協議は、民生委員ひとりひとりに個別に来てもらって行うため、2週間以上はそれにかかりっきりになるのだとか。
平成12年から実施しているそうですが、こうした地域の実態把握をきっちり行い、孤独死の防止や災害時の要援護者支援にまで繋げている仕組みは、見習うところ大だと思いました。

また何か困ったことがあれば、24時間相談にのる体制もできていて、地域包括支援センターはもちろん、大府市役所の高齢者支援室も、電話がかかってきたら夜中でも相談にのっています。
話を聞いたのは、高齢者支援室の室長でしたが、室長が夜中に市内の高齢者宅に駆けつけることもあるのだとか。
「困っている人は行政が助ける」という基本姿勢が明確で、地域福祉活動や個人の生命を守るのは行政の仕事と言い切る姿勢には、非常に好感が持てました。

「おおぶ・あったか見守りネット」は、メールマガジンを使った高齢者見守り体制です。
現在、登録者が170人ほど。
認知症サポーター養成講座を終了したサポーターは、2000人を超えているのですが、なかなかメールマガジンの登録までつながらないのが課題とか。

認知症で外に出て行方不明になった方の捜索依頼などを、メルマガ登録者に一斉配信しているのですが、もっと多くの人に登録して協力してもらわないと、いざというときの捜索・発見まで至るのは難しいようです。

ひとり暮らし高齢者、老々世帯、認認世帯など、なんらかの見守りや支援が必要な人は、これからどんどん増えていきます。
地域の協力者をどう増やし、ネットワークをつくりながら支えていくための体制づくりは、どこの行政でも重要な施策となります。
先進地の事例を学び、東郷町に役立つ提言ができるようにしていきたいと思います。

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認知症になっても自由に外出するために〜見守りネットワークの試み

認知症の介護で問題になるのが、ひとりで外に出て行って帰って来れないという状態です。

認知症の症状として、今いる場所がわからなくなるために、家に戻れなくなってしまうのですが、認知症の方が外出して行方不明になった場合に、少しでも早く見つける仕組み作りが求められています。

大府市では、認知症で行方が分からなくなった高齢者情報をインターネットのメールマガジンで配信する「おおぶ・あったか見守りネット」を始めています。
メルマガで認知症の方の行方不明情報を流し、その捜索を市民に依頼するという取り組み。
メルマガでは、その他に、高齢者への悪質商法などの情報なども流しているということです。

おおぶ・あったか見守りネット
http://www.city.obu.aichi.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=7690

------------------------(ここから引用です)-----------------

おおぶ・あったか見守りネットとは
「おおぶ・あったか見守りネット」は、認知症の方やひとり暮らし高齢者など、地域で困っている方を支援するため、様々な情報を配信するメールマガジンです。
認知症サポーターの方、福祉・介護・医療等の事業所に勤務している方、地域福祉に興味のある方など、誰でも会員登録をすることができます。

配信する情報
主に次の情報を配信します。できる範囲で結構ですので、ご協力をお願いします。
認知症関連研修会案内/保健・介護・福祉関係の講座案内/詐欺・悪質商法情報/徘徊者捜索の協力依頼/ボランティア募集

--------------------------(引用ここまでです)--------------------------

明日、大府市役所に行って、詳しい内容を聞き取りしてくる予定です。
戻り次第、ブログで報告しますね。

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演奏会へのお誘い

東郷町に、アマチュアの室内オーケストラがあることをご存じでしょうか。

「ムジカンテン・バンデ」という名前のオーケストラ。
ちょっと変わった名前ですが、意味は、「不器用な音楽家たち」ということらしいのです。

その名のとおり
音楽が好きで、みんなで一緒に合奏したいという思い(熱意)はいっぱい持っているものの、腕前の方は「へっぽこ」な仲間達(笑)が、不器用なりに、一生懸命、練習に励んでいます。
(わたしも、バイオリンで参加しています)

で、その「不器用な音楽家集団」が、来月、はじめての演奏会(単独での演奏会)を行います。
音楽の完成度には疑問符がつきますが、音楽への情熱は溢れています。
演奏会に足を運んでいただければ、とてもうれしいです。

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室内オーケストラ
Musikanten Bande ムジカンテン・バンデ
 第1回 演奏会

曲目/◇オッフェンバック 喜歌劇「天国と地獄」序曲
   ◇モーツァルト   ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 k466
               ソリスト 津島 忍
   ◇ベートーヴェン  交響曲5番 ハ長調 Op.67「運命」

日時/2010年5月2日(日)
    午後1時開場  午後1時半開演

場所/東郷町町民会館 大ホール

入場料/300円

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チケットがほしい方は、右上の「メール送信」から、お気軽に問い合わせ下さい。

あさっても練習があります。
来月の本番にむけて、がんばります♪


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有料老人ホームは終の棲家となるか〜どう選ぶ?!安心して暮らせる老後の住まい

市民ボランティア団体「介護施設と地域を結ぶ市民の会」で取り組んできた、愛知県内の住宅型有料老人ホームのアンケート・訪問調査が終了。
これから結果の集計とまとめを行い、調査報告会をかねた公開学習会を、来月29日に名古屋市女性会館で行います。

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公開学習会
有料老人ホームは終の棲家となるか
 どう選ぶ?!安心して暮らせる老後の住まい

もしも介護が必要になったら、どこでだれに介護されたいですか。

「介護施設と地域を結ぶ市民の会」では、2009年に愛知県内の住宅型有料老人ホームのアンケート・訪問調査を行いました。
有料老人ホーム(愛知県内は217施設)には、住宅型と介護型があります。
介護保険を使って施設内介護が行われる介護型は、「介護情報の公表」制度で県が認定した調査員が入り、情報がホームページで公開されているのですが、それに対して住宅型は情報公開が義務づけられていないため、内容がわかりづらく、マンションの一室を利用した小さな所や、雑居部屋も混じっています。
アンケートと施設訪問で見えてきた、有料老人ホームの現状について報告します。
自分の老後や介護について考えてみたいという方、ぜひお気軽にご参加ください。

 内容: 2009年度 有料老人ホーム調査結果の報告
        高齢者施設の種類と選び方について

      報告者 山下 律子(介護施設と地域を結ぶ市民の会代表)
 日時: 2010年5月29日(土)午後1時30分〜3時30分
 場所: 名古屋市女性会館・視聴覚室
     (地下鉄名城線「東別院」1番出口から徒歩3分)
 主催: 介護施設と地域を結ぶ市民の会
 定員: 先着100人
 資料代:500円(当日会場受付でお支払いください)

※参加ご希望の方は、氏名・住所・電話番号を明記の上、右上の「メール送信」から
 E-mailでお申し込みください。

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孤立を防ぐ新しい縁をどう結ぶか

だれにも看取られずに亡くなり、何日も気づかれることのない無縁死。
地縁、血縁、社縁によるセーフティネットが期待できなくなった今、「孤独死(孤立死)」の問題に向き合うことが求められています。

孤立死をめぐる記事が、4月2日(金)の朝日新聞夕刊に掲載されていました。

----------------------(ここから引用です)-------------------

ニッポン人・脈・記
 弔い 縁ありて(1)

旅立ち後の不安 寄り添う
だれにもみとられず、何日も気づかれずにいる孤立死。
家族、地域のつながりが薄れた「最後」が増えている。

吉田太一(45)が、初めて、孤立死とわかる現場に入ったのは、8年前の夏だった。

死後1週間たって発見された60歳代の男性。
部屋の整理を遺族から頼まれ、大阪の古い木造アパートに向かった。

部屋のドアをあけ、思わず後ずさりかけた。
小さな台所と6畳の部屋に、カップめんの空容器が散らばる。
死臭に、こぼれたしょうゆのにおいが混じる。
一緒にきていた遺族に、吉田は努めて冷静に言った。
「大丈夫。何とかしますから」

遺族に代わって部屋の清掃や遺品整理をする会社を、始める準備をしていた。
大阪の下町育ち。
28歳のときに軽トラックを買い、引っ越し業を始めた。
骨つぼや遺影がある部屋の家財道具を運び、専門の商売になる、とひらめいた。

このにおい、どうやったら取れるのやろ。
男性の部屋で、吉田は壁紙を替え、畳をあげて茶殻で床をふいた。
請け負ったからには、の一心だった。

その年の秋、「キーパーズ有限会社」を始めた。
事業が軌道に乗るにつれ、吉田の悩みは深まった。
「ホンマは遺族がすること。余計な仕事なのでは」

現場で見たことや感じたことをブログに書き始めた。
たとえば、こんなふうに。

老人ホームで亡くなった母親の遺品受け取りを拒んだ息子がいた。
遺品の箱の中には、息子の子どもの頃の写真と、小学校で作った紙製ロボットがあった。
〈息子さんは、生涯母親の本当の気持ちを知ることはないのかもしれません〉

多くの人たちから応援、感謝のコメントが寄せられた。
遠方に住んでいる、病気で動けないなど、自分を必要とする遺族もいるんだ。
自信をもって仕事に向き合えるようになった。

いま、アニメDVDを作り、社会福祉協議会などに配っている。
独り暮らしの男性が亡くなり、1ヶ月後、ハエや悪臭が周囲にその死を気づかせる。
最後に、人の形が畳に黒くしみこんだ写真を映し出す。

「ひとごとではないんです。死んで、1日、2日で『あの人いないね』って、気にしてもらえる人間関係が1つや2つはある人生を送らんと」

(以下、略)
-----------------------(引用ここまでです)--------------------

しばらく顔を見なかったら、だれかに気にしてもらえる人間関係をどう築くか。
それは、極論すれば「その人自身の人生」そのもの。
ですが、自己責任ですましてはいられない、切実な現実があります。

長生きして、近しい人や友人に先立たれてしまったら?
仕事をやめて、仕事の知り合いと無関係になってしまったら?
体調を崩したり、腰や足が痛くなり、だんだん外出しなくなり、近所の人と顔をあわせなくなったら?
家に目を離せない病人や介護が必要な人がいて、家から出かけられなくなったら?

さまざまな原因で、いまの日本は孤立しやすい社会になっています。
そんな中、孤独死防止の支援として、デイコールサービス協会がテレビ電話を使ったシステムを開発しました。

-----------------------(ここから引用です)----------------------
(コンテンツ提供:高齢者住宅新聞2010年3月25日号)
介護の安心ガイド http://www.kaigo-guide.com/category/9/item/23019?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

デイコールサービス協会(松本敏理事長) テレビ電話使い安否確認
孤独死亡防止、看取り体制支援

 デイコールサービス協会(大阪府交野市)は、孤独死や突然死を未然に防ぐ、テレビ電話を使ったシステムを開発。
定時に自動発信する仕組みで、在宅での看取りを支援する。緊急雇用対策及び在宅看取り支援体制整備事業として、監督官庁や各自治体への提言も行っている。
 ナースコール方式の定時自動発信(デイコール)機能付電話機を発案。一般電話回線を使い、毎日定時に人間同士の肉声で、容体や安否を確認できる。高齢者の不安感や孤独感を取り除くとともに、突然死など非常時の早期発見にもつながる。
 また毎日定時の会話による呼び掛けが、精神的刺激となり生体時計が調整される効果をもたらし、認知症予防に役立つ。
電話回線を含むシステム上のトラブルも毎日確認し、管理責任を明確にできる。
 「在宅医療を入院医療に近づけるためのシステム。電話回線なので停電時でも使える。会話の力が在宅医療体制と緊急通報システムの役割を大きく変えた」(松本敏社長)。
 医薬分業の定着により、在宅看取り支援体制整備に薬剤師が欠かせない状況となったが、服薬指導においても同システムの実用化に成功。ナースコール方式の定時自動発信(デイコール)機能付テレビ電話機を使い、薬剤面からもサポート体制を構築している。
 薬剤師(かかりつけ薬局)による服薬指導を兼ねた健康管理や安否確認が、サポート体制を更に充実させる。
御用聞き電話として活用すれば、生活面のサポートにも役立つ。
 緊急雇用対策として「地域の未来を支える人づくり」事業を政策提言。デイコールを使ったコールセンター運営事業への取組みを提案。高齢者宅に「準入院体制」(病院にいるのと同じ状態を自宅で実現)を採り入れることで、地域ぐるみの在宅看取り支援体制の実現を図る。
 「全国の独居高齢者は、450万人に達し、誰にも看取られずに亡くなる「孤独死」も増加の一途を辿っている。
このような社会的現象を防止するには『デイコール』のような有効な安否確認システムが必要だ」(松本氏)。

-------------------------(引用ここまでです)---------------------

増え続ける独居高齢者の孤立を防ぎ、新しい縁で見守るために、これからが知恵の出しどころだと思います。

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孤独死を身近に感じる高齢者が42.9%に〜すすむ「無縁社会」

内閣府が2日、「高齢者の地域におけるライフスタイルに関する調査」結果を発表しました。
それによると、誰にも看取られることなく、亡くなった後に発見される「孤独死」を身近に感じるという高齢者が、42.9%という高い割合となっています。

以下に、記事を転載します。
47NEWS  http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010040201000680.html

--------------------------(ここから引用です)------------------------

4割超「孤独死は身近」と感じる 内閣府の高齢者意識調査
内閣府が2日発表した「高齢者の地域におけるライフスタイルに関する調査」によると、誰にもみとられず亡くなった後に発見される「孤独死」について、60歳以上の高齢者の43%が「身近な問題」と感じていることが分かった。

世帯類型別では、独り暮らしの65%が身近と回答、夫婦2人暮らしでも44%が身近だとした。
大都市に住んでいる人ほど孤独死を心配する傾向が強く、東京23区と政令指定都市に住む人で47%に上った。
人口10万人未満の市では39%だった。

調査は昨年10~11月、、高齢者と地域社会とのつながりを把握する目的で初めて実施。
60歳以上の男女5千人が対象で有効回答率は70%だった。

孤独死を身近に感じる理由は「独り暮らし」(30%)が最も多く、「近所付き合いが少ない」(26%)、「家族、親せきと付き合いがない」(11%)と続いた。

また、内閣府が併せて発表した「高齢者の日常生活に関する意識調査」では、将来の日常生活に不安を感じる人が72%と、5年前の前回調査より4ポイント上昇。

2010/04/02 18:05 【共同通信】
------------------------(引用ここまでです)-------------------------

孤独死の問題については、厚生労働省も「高齢者等が一人でも安心して暮らせるコミュニティづくり推進会議」を立ち上げて検討し、平成20年3月28日に報告書を出しています。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/03/h0328-8.html

日本の家族構成は核家族が主体となり、子どもが独立した後は、高齢となった夫婦だけの世帯が増え、1人暮らし世帯は増加の一途をたどっています。
東京都監察医務院の統計調査によれば、だれからも看取られることなく亡くなった後で自宅で発見された人のうち、65歳以上の1人暮らしは56%を占めています。

だれでも、人は死ぬ時はひとりですが、死んでから何日も誰にも気づかれることなく問題となるような、人の尊厳を傷つけるような悲惨な「孤立死」は、社会全体で防ぐようにしなければと思います。

わたしが3年前に議会で「孤独死」の問題を取り上げた時(「9月議会一般質問報告その①/「孤独死」を防ぐ対策は?」を参照)には、行政ではまだ問題だと気づいていない状況でした。

「孤独死」は、連絡を取り合う親族をなくし、仕事をやめて家に閉じこもることで社会からも孤立し、だれとも縁がなくなった状態でおきます。
こうした「無縁社会」の現実を取り上げ、大きな反響をまきおこしたのが、2010年1月31日放送のNHKスペシャル「無縁社会~『無縁死』3万2千人の衝撃~」でした。
(ブログ「無縁死3万2千人が示すもの」を参照)

今晩、午後10時から、その続編がテレビで放送されます。
「追跡!AtoZ 無縁社会の衝撃」http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/next.html
-------------------(ここから引用)---------------------
1月末に放送したNHKスペシャル「無縁社会」。放送後、“無縁“な人たちの間で、大きな反響を呼んでいる。NHKに届いた反響は1500件を超えた。その多くが、「無縁な自分の将来が不安だ」と訴える内容だった。とりわけインターネット上では、「祭り」といわれる異常現象が頻発。視聴者が番組を見ながらネット上に書き込みをするツイッター、掲示板、ブログで数十万を超える異常な頻度で書き込みがあった。

特に目立ったのは30~40代の書き込みだ。「ネットだけが“つながり”だと信じてきたのに、それだけでは救われないのではないか」、「結婚をはじめて考えるようになった」など、働き盛りの世代が自分と社会とのつながりを不安視する記述が目立つ。

単身高齢者が“無縁”で暮らす高齢者施設では、共同墓地の建設に着手するなど、生前から死後の準備をする動きが活発化している。“無縁ビジネス”ともいえる新たなビジネスは共同墓建設にとどまらず、保証人代行サービス、見守り代行サービス、話し相手サービスなど、様々な分野に広がっている。無縁社会と向き合おうとする視聴者ひとりひとりの生き様をルポするとともに、社会と個人のつながりが薄れつつある日本社会で必要とされる「絆」の新しい形とは何か、追跡する。
-------------------------(引用おわり)------------------------

無縁社会の問題は、今後、もっと切実になってくると思います。
どうしたら、失った“縁(きずな)”を結び直せるのか。
考えていかなければと思います。

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もうすぐ満開

もうすぐ満開
桜が咲き始めましたね。

写真は、刈谷の州原公園の桜ですが、おとついで五分咲きぐらいでした。
(写真に写っているのは、八分咲きぐらいのよく咲いている桜です)

さきほどのテレビニュースでは、東京の桜は満開とか。
今日は雨が降りましたが、気温は高かったので、きっと週末あたりは満開の桜が見られるのではと楽しみにしています。

コメント欄でも書き込みしたのですが
わたしもこの春から、通信教育の学生になります。
もっと福祉や介護のことを専門的に学び、社会福祉士になって地域で役立ちたいと思い立ち、日本福祉大学中央福祉専門学校に入学しました。

で、明日は入学式。
学生として学ぶのは、○○年ぶりですが、なんとか頑張って課題に取り組みたいと思います。
基本は自宅学習で課題提出なのですが、スクーリングもありますし、実習も4週間あるので、なかなかハードな2年になりそうです。

議員としても、残すところ、あと1年。
公約として立候補した時にお約束したことを実現できるよう、精一杯努力していきますね。

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