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2010年3月議会一般質問報告②〜予算編成過程の情報公開を

引き続き、3月議会の一般質問報告です。
今回は、予算編成過程の情報公開について。

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2.予算編成過程の公開をすすめ、住民参加の施策を
不況で住民生活が苦しい今、税収が減少し役場の予算が限られ、何をやめて何をするかが厳しく問われる時代となってきました。
住民に説明責任を果たし住民の意見を施策決定に生かすため、予算編成過程の公開を行う自治体が増えてきています。
予算編成過程を公開する姿勢について問います。

① 情報公開請求について
平成22年度の当初予算について、議会に議案として上程される予算書の審議に対する資料として、わたしは1月7日と、2月8日の2回、予算編成過程の資料を情報公開請求しました。
しかし、1回目は「まだ不確定で決まっていないから」という理由で全部不開示となり、議員に予算書が配布された後なら公開できると聞いて請求した2回目においても、「議会の議決前に公にすると、意思決定の中立性が損なわれるおそれがあり、確定したものと町民に誤解され混乱を生じさせるおそれがあるから」という理由で全部不開示とされました。

【山下】東郷町情報公開条例第7条第5号「町の機関並びに国、独立行政法人等、他の地方公共団体及び地方独立行政法人の内部又は相互間における審議、検討又は協議に関する情報であって、公にすることにより、率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれ、不当に町民の間に混乱を生じさせるおそれ又は特定の者に不当に利益を与え、若しくは不利益を及ぼすおそれがあるもの」に相当するというのが、不開示の理由ですが、議会の議案として予算書が印刷・配布された時点で、町の機関、つまり行政での意思決定は終わっていると思われます。なぜ、第5号に該当すると判断されるのでしょうか。
【総務部長】議決後に開示するのが適当であると判断した。

【山下】予算編成過程の資料を情報公開請求したのは、東郷町だけではありません。他の市町でも同時に開示請求していますが、ほかでは開示されています。開示された市町の判断は、適当ではないとお考えですか。
【総務部長】開示された市町の情報も聞いている。それぞれ開示すると決めた経過があるので一概にはいえない。

【山下】情報公開条例で定められている「町民の知る権利を尊重」するという一文や、第1条の「町が町政運営の内容を町民に説明する責務を全うするようにし、もって町政に対する町民の理解と信頼を深め、町民主体の町政を実現する」という目的に反した、不開示決定ではないか。
【総務部長】目的にそっていると判断している。

【山下】予算が議決される前に、住民に予讃編成の情報が提供されなければ、住民の意向を取り入れた予算にはならない。情報公開請求における開示できる時期はいつだと考えているか。
【総務部長】議決後と考えている。

② ホームページでの公開について
予算編成過程をホームページで公開している自治体は、わたしが確認しているだけで、
出雲市、草津市、松江市、藤沢市、札幌市、大阪市、生駒市、堺市、高松市、米子市、京丹後市、北九州市(11 月より)、久喜市(来年度)、恵庭市、さいたま市(市長査定を記者公開)、成田市、みなべ町、三次市、厚木市、川本町、国立市、我孫子市、久喜市(来年度)、堺港市、えびの市、千葉市、松江市、長岡京市、熊本市(補正も)東近江市、加西市、多治見市、新城市、米原市、長浜市、福岡市、松本市  
など、37あります。

特に、札幌市と北九州市では、予算要求段階での資料公開をした上で、1ヶ月間、住民からの意見募集をしています。そして、出てきた意見に対して、「市の考え方」と予算に反映されたかどうかも公表しています。
堺市では、重点事業ごとに1ページを使って詳しい説明資料を公開しています。

【山下】こうした先進地の事例について、どう評価しますか。
【総務部長】ホームページなどで確認して、先進地の状況は認識している。今後は東郷町でも、各課の要求から査定までの予算編成過程の公開について検討していく。

【山下】情報の透明化は、川瀬町長が重点的に取り組んでいることであり、住民に町の収入や予算について公開し説明していくことは、町長のマニフェスト実現にも合致すると考えます。予讃編成過程について、ただいま前向きの答弁をいただきましたが、来年度からは東郷町でもホームページで予算編成過程を公開していくと受け取っていいですか。
【総務部長】スケジュール的に厳しいこともあり、どういう形で公開していけるか研究し、考えていきたい。研究はしっかりやらせていただくが、現時点では、1年後にとはお約束できない。

【山下】予算編成過程で住民の意見募集を行う意向は。
【総務部長】意見募集は、役場の事務量が非常に多く、困難。必要性は理解するが、限られたスケジュールでただちに行うことは難しい。今後の課題とさせてもらいたい。

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これからの地方自治は、住民への情報公開と住民の参加が鍵となると思っています。
まずは、情報公開をすすめたいと考え、今回は1月から予算編成過程の情報公開(公開されれば、だれが請求しても予算編成過程の資料が見られます)に取り組みました。
情報公開請求の結果は、「すべて不開示」という残念な結果となり、その理由と正当性を議会で質しましたが、「不開示」と決定した事実がある以上、議場でその解釈をひっくり返すことはできませんでした。

ですが、予算編成過程の公開については、「東郷町でもホームページで公開していく方向で取り組む」という主旨の答弁をもらえたので、一歩前進と考えています。
これからは、どんな形で予算編成過程を住民に公開し、予算編成に住民の意見を取り入れていくのかを注視していきたいと思います。


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