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無縁死3万2千人が示すもの

NHKの特集で放送された「無縁社会〜“無縁死”3万2千人の衝撃」。

おとついの夜、放送されたのだが、反響がかなり来ているという。
Jcast ニュースに掲載された記事を転載する。
http://www.j-cast.com/2010/02/02059322.html?p=all

-------------------------(ここから引用です)----------------------

NHK「無縁死3万人」に大反響 「他人事とは思えない」コメント殺到

誰にも知られずに死に、遺体の引き取り手もない「無縁死」が増えているようだ。
NHKがこうした「無縁死」の特集を放送すると、「とても他人事とは思えなかった」「精神的に辛くなったわ」といったコメントが巨大掲示板「2ちゃんねる」に殺到したほか、個人のブログにも取り上げられた。

反響を呼んでいるのは2010年1月31日放送のNHKスペシャル「無縁社会~『無縁死』3万2千人の衝撃~」。
「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ死」といった国の統計では出てこない「新たな死」が急増し、NHKの調べによると年間3万2000人にのぼる。
このうち1000人が身元不明のままだ。

「行旅死亡人」として処理される
身元不明の死者は「行旅死亡人」として処理され、遺族を捜すために性別、身長や外見の特徴、所持品、発見された日時と場所、「餓死」「凍死」など死因を国が発行する「官報」に掲載する。
遺体は火葬されて一定期間、行政が遺骨を保管するが、引き取り手が現れない場合には無縁墓地に埋葬される。

番組では「行旅死亡人」として09年3月の官報に載っていた60~80歳代とみられる男性の人生の軌跡をたどる。
男性は都内のアパートの部屋でテレビを観ていた時に亡くなったようで、コタツに入り、座ったままの姿勢で亡くなっていた。
発見された時には死後1週間以上が経過していて、アパートの大家によると腐敗臭がひどく、テレビと電気は付けっぱなしだった。

大家が保管していた契約書から氏名と仕事場が判明する。
男性は給食センターで正社員として定年まで働き、20年間、無遅刻無欠勤だった。
退職後は同僚との人付き合いも希薄になっていたそうだ。
取材クルーは履歴書に書いてあった出身地の秋田に向かうが、男性の両親は既に亡くなり、家は都市開発で残っていない。
親族の墓地が見つかったが、遺骨は無縁墓地に埋葬された後だった。
同級生とも疎遠になり、同期会名簿では「消息不明者」の欄に名前が記されていた。

「画面を見ていて背筋が寒くなった」
番組を観て「将来、自分の身に起こるかも知れないこと」と感じ、不安に駆られた人が続出。
放送中、「2ちゃんねる」に複数のスレッドが立った。
放送から2日経った2月2日も書き込みが相次いでいる。

「マザマザと事実を見せ付けられて正直参ったよ」「精神的に辛くなったわ」という率直な意見もあれば、「その携帯とインターネットで、ほんとに人とつながっていますか? ということが問われるわな。人間関係が昔よりも薄くなってね?」「今はまだ若いから、年とった時のことなんかあまり真剣に考えられないけど親が亡くなり、友達もどんどん結婚して家庭をもち疎遠になり、老化した不自由な体でたった一人で毎日をすごす…ってのを想像したら鬱々になる」などと将来への不安をにじませる人もいる。

「お隣さん孤独に死んでた」と書き込んだ人もいる。
亡くなった男性は30歳代でまじめに仕事をしていたが、遺体は「両親からも別居中の奥さんからも引き取り断られてた」と書かれている。
ほかに「50代独身だった叔父が実際に孤独死してるから洒落にならん」という人もいて、身近でも「無縁死」が起こっているようだ。

また、ブログで話題のキーワードをピックアップするサイト「kizashi.jp」によると、「無縁死」に関するブログは番組が放送されるまではほぼゼロだったが、放送後から2月2日までに171件に達した。
「とても他人事とは思えなかった」「私自身も『無縁死予備軍』になっていくのかもしれないと思うと、画面を見ていて背筋が寒くなった」などと個人のブログに続々と書き込まれている。

(Jcast ニュース 2010/2/ 2 19:09)
---------------------(引用ここまでです)---------------------

“無縁死"とは、身元がわからず、行政によって火葬され、「行旅(こうりょ)死亡人」として官報に載せて家族の引き取りを求めることをいうようだ。
NHKの調べでは、年間に3万2千人もある無縁死の中で、どうしても名前がわからない人は、年間千人あまり。
ほとんどが、家族がいるのに引き取られないケースだ。

どうして、家族が遺骨の引き取りをこばむのだろうか。

番組内で紹介されたケースでは、会社人間で営業で毎晩遅くまで仕事をし、家庭より会社を優先して生きてきた男性の話が印象に残った。
家庭より仕事第一で生きてきたあげく、50歳で熟年離婚。
子どもたちは別れた妻に引き取られ、音信不通。
定年で会社をやめた後は、唯一残っていた「社縁」もなくなり、たった1人に。
結婚をして子どもが生まれても、家族とのつながりを大切にしなかったつけが、人生の最後に「ひとりぼっちで孤立→無縁死」という形で回ってくるのだ。

番組では、生涯未婚者の急増についても、問題としてとりあげていた。
一生独身のままで、結婚しない人=生涯未婚の人 なのだが
2030年には、女性の4人に1人、男性の3人に1人に急増する予想という。

だれにも看取られないどころか、遺骨の引き取り手さえもない人たち。

無縁死 年間3万2千人が示す現実に、きちんと向き合って考えなければいけないのだと思う。


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