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小牧市内の住宅型有料老人ホーム訪問記/サントピア小牧

介護施設と地域を結ぶ市民の会では、愛知県内の住宅型有料老人ホームの訪問調査に取り組んでいます。

訪問は基本的に2人1組で。
訪問希望が重なった場合は、3人で訪問することもあります。
今日は、小牧市内にある住宅型有料老人ホーム(全部で3箇所あります)を訪問しました。
訪れた順番に、紹介しますね。

【サントピア小牧】
訪問調査の前段階として、県内にあるすべての住宅型有料老人ホームに、アンケートを送っています。
サントピア小牧は、このアンケートに回答して返送してくれ、なおかつ、施設長との面談もOKしてくれた、情報公開に前向きな施設です。

開設した母体は、介護センターはなたば。
訪問介護、訪問入浴、デイサービスのほかに、介護付有料老人ホーム(春日井市・サントピア勝川)、高齢者専用賃貸住宅(小牧市・サン小牧)も運営しています。

サントピア小牧は、住宅型有料老人ホームです。
2階建て、定員27人の小さめな施設。
入居条件は60歳以上、要介護の人のみ。元気な自立している高齢者や要支援では入れません。
医療行為が必要な場合、在宅酸素、インシュリン、人工透析は対応できますが、経管栄養や痰の吸引は今のところ受け入れていないとのこと。

部屋はすべて個室で、18.3㎡と小さめ。
居室内にはトイレ、洗面(ドアではなく、カーテンで仕切って居室内にある)があり、介護ベッドはレンタルできます。
エアコン、照明器具、カーテンはついています。
緊急通報用のボタンと、スプリンクラーも居室内にあります。
(安全確認のため、見回りは頻回に行っているとのことです)
収納用の家具類はなにも備え付けていません。「自宅で使い慣れた家具を持ち込んで欲しい」というお話でした。
冷蔵庫やテレビの持ち込みはできますが、専用の電話回線は引けません。

共有スペースは1階の食堂のみ。
食事は厨房スタッフが3食作ります。
食費は1日1720円。一食ごとに注文でという形ではないため、外食や出前、自分で作るという選択は基本的にありません。
お風呂は、月、水、金の週3回の固定。
毎日入りたくても、入浴日は固定で個別対応はなし。
浴槽は、個浴が2つ(ひとつは檜風呂)と、寝たまま入れる機械浴があります。
外出も個別の希望には対応しておらず、生活の楽しみというよりは、介護に特化した施設という印象を受けました。

入居者の平均要介護度は、2〜3。
認知症の入居者が多いとか。
2階の階段は閉鎖(スタッフのみ使用)。エレベーターのみ使用するとのこと。
話の中では、「基本的に玄関の施錠はしない。玄関付近に介護スタッフがいない時だけ、鍵をかける時もある」と聞きましたが、実際に帰りに玄関に行くと、中扉に鍵がかかっていました。

対応してくださったのは、25歳という若い男性の施設長さん。
(かなりのイケメンで、施設内をぐるっと一緒に回った時に、入居者のおばあちゃんたちと笑顔で話す様子が、とてもいい雰囲気でした。)
前職は、介護センターはなたばの訪問入浴を担当していたとのこと。
食事やお風呂を楽しんでもらうことを重視していると話してくれました。

気になる金額ですが
○入居時
 32万円(入居契約事務費20万円、敷金12万円)
○月々の費用
 15万5千円(家賃6万円、管理費4万5千円、食費5万円)+介護保険利用料の1割

住宅型有料老人ホームの場合、自宅で介護を受けるのと同じように、ケアマネジャーが個別のケアプランを作って、必要なヘルパーやデイサービスなどを使えるように支援するのですが、どうしても要介護度が高くなれば、限度額を超えてしまいます。
自宅の場合は、この超えた分の介護を家族が担っているので、この施設では超えた分がさらに追加料金になるのかと聞いてみましたが、超えた分はスタッフが無償で介護しているとのこと。
そのかわり、ケアマネジャーも使う介護サービス事業所も、サントピア小牧で指定している自社のものを使うことが条件となります。

利用する人にとっては、費用負担が少なくて済むのでいいようにみえますが、介護保険制度の基本である、選択の自由がなくなるわけですから、問題だと思います。

サントピア小牧の場合、実態は介護付き有料老人ホームですから、「住宅型」でなく「介護付」で県に登録する方がわかりやすいのにと思いました。
施設長さんによれば、「住宅型にしたのは、小牧市の意向から」とのこと。
施設でなく、在宅を重視したいという市の方針で、住宅型にしたという説明でしたが、なんとなく腑に落ちません。

在宅で、ということであれば、施設内(同一法人内)で介護サービスを丸抱えにするのでなく、入居者ひとりひとりの希望にそって、自由に介護サービス事業者を選べるようにすべきです。
こうした「見かけだけ」住宅、実質は「介護施設」という住宅型有料老人ホームは、ここだけではありませんが、住宅型有料老人ホームにすると介護の中身については、市や県の指導監査が入らないのが、一番の問題。
介護サービスが一律固定されている住宅型有料老人ホームは、「介護付」として登録しなおし、情報の公表制度や、行政の指導監査がきちんと入るようにできないものかと思いました。

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コメント

匿名さま

コメントいただきまして、ありがとうございました。

住宅型有料老人ホームについては、不正請求の疑いがあるなど、問題が多いと調査をして感じています。
問題点については、県の有料老人ホーム担当者に報告し、是正および調査を求めたいと考えています。

悪質な事業者については、具体的な内容をお寄せいただければ(メールでもかまいませんので)、そこを所管する市町村や、県の担当者に指導監査を請求したいと思います。
できましたら、できるだけ具体的な情報をお寄せ下さい。

投稿: 山下りつこ | 2010年5月10日 (月) 00時24分

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