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老い支度講座「自分で選ぶ終末期医療」のお知らせ

人生の最後を、どこでどのように迎えるか、考えたことはありますか。

自分らしい人生を送りたいと考えた時、人生の終え方についても考える必要があるのではないでしょうか。
今回の「ぬくぬく老い支度」は、終末期医療についてがテーマです。
自分なりの終末期医療の意思決定をどうするか、一緒に考える機会になればと思っています。
お気軽にお越しください。

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ぬくぬく倶楽部~老い支度講座~ 
最後はどこでどのように迎えたい?
 〜自分で選ぶ終末期医療〜

だれにでも訪れる最後の時を、どこでどのように迎えるか考えたことはありますか。
口から食べられなくなった時に、経管栄養やIVHを行うのか、人工呼吸器はつけるのか。終末期医療の問題について、一緒に考えてみませんか。

講師/山下律子
日時/1月30日(土) 午後2時~4時
場所/名古屋市女性会館 第1集会室(地下鉄「東別院」から徒歩5分)
参加費/500円(ぬくぬく倶楽部会員は無料)

申込み/氏名・住所・電話番号を明記し、右上の「メール送信」からE-mailでお送り下さい。当日参加も歓迎です。お誘い合わせの上、どうぞお越し下さい。
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おまけとして、これからの介護と在宅医療について書かれた社説を。
このまま高齢者が増え続けると、病院が足りなくなり、病院で死ねない時代が来る。という今の状況を前向きに解決するための提言として、在宅医療のことが書かれています。
「全身まひのため、人工呼吸器を付け、さらに胃ろうの栄養を受けながら独りで暮らしている人が全国で20人以上もいる」
と書かれていますが、これをどう考えますか。

では、河北新報社の今日の社説を紹介します。

--------------------------(ここから引用です)--------------------
超高齢社会/在宅医療と介護の両輪で

長寿の裏返しとして、わが国は超高齢社会を迎えている。
2000年には介護保険制度が始まり、老いてからの本人、家族生活を支える仕組みが一応、整った。
そして、今、次なる課題として浮かび上がっているのは、在宅の介護と医療を支援する態勢整備である。

一つには、医療側の問題がある。
年間の死亡者は08年、114万人。
それが40年には170万人に達すると推計されている。
現在の病院の受け入れ態勢を基準に考えれば、80万人が自宅で最期を迎えなければならないという計算になる。

もう一つは、住民側の意向である。
高齢者の60%以上、がん末期患者の80%以上が最期まで家で暮らしたいと回答している点は各種調査に共通しているという。

振り返ってみれば、かつては自宅で生まれ、長年暮らしたわが家で家族にみとられるのが当たり前だった。
それが今や、誕生から死まですべて病院の世話になるという時代に変わった。
そうした揺りかごから墓場まで病院で完結するという医療システムが限界に達しつつある、と専門家は指摘している。

病院の収容能力という空恐ろしい現実にも対処しないといけないが、それでは後ろ向きすぎる。
ここは、希望にかなった形で死を迎えるというプラスの立場から、いかにして在宅のケアと医療を連携させていくのかという問題に立ち向かっていきたい。

まずは、意識改革に着手する必要がある。
「仙台往診クリニック」(仙台市青葉区)の川島孝一郎院長(東北大医学部臨床教授)は「在宅医療の体験者である医師と療養者は最期まで家で暮らすことが可能だと思っているのに、一般の人、あるいは在宅医療を受けずに外来通院や入院をしてきた人は、最期までは困難だと思っている」と意識の落差を指摘する。

実際、全身まひのため、人工呼吸器を付け、さらに胃ろうの栄養を受けながら独りで暮らしている人が全国で20人以上もいる。

もちろん、意識改革だけでは足りない。
さまざまなバックアップ態勢を構築していかなければならない。
在宅医療に参加する医師、歯科医師、薬剤師、看護師の数を増やすことは必須条件である。

厚生労働省が06年に登録を開始した「在宅療養支援診療所」は現在、全国で約1万2千カ所ある。
まだ全国の診療所の1割余りにとどまっている数をもっと増やすことが重要だが、そのためにも、診療所の利用を進めていく必要がある。

在宅医療の推進のためには急性期の医療に当たる病院と、地元の診療所、訪問看護ステーションの連携も欠かせない。

医療は生命を守り、介護は暮らしを守る。
両者は車の両輪として、どちらが欠けても十全には機能しない。
そうした観点から見て、医療と介護の連携が非常に重要である。
超高齢社会の社会基盤として、その整備、連携強化に早急に取り組んでいく必要がある。

河北新報社 2009年12月13日日曜日
-------------------------(引用ここまでです)---------------------

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コメント

先月、相談を受け退院支援させていただいた終末期の方が二人いました。一人は独居の方で、本人希望で帰りましたが、誰もいない時間が不安で、病院の方が安心と言われ再入院し亡くなりました。もう一方は、家族と同居でしたが、肺ガン末期で息苦しさで不安になり再入院し亡くなりました。どちらの方も1~2日しか家に帰れませんでしたが満足だったのでしょうか? その人の最後が自分で決めた場所なら家でも病院でも施設でもいいかな、と思っています。

投稿: 東京ばなな | 2009年12月15日 (火) 23時02分

 モルヒネなどオピオイド系の鎮痛剤を投与すると幻覚・便秘・筋力低下など様々な副作用がおきるので、使いたくない方のために病棟やお宅まで治療に行くことがあります。

 東京ばななさんと同感で、最後がどこであろうと、尊厳を保てることは重要だと考えます。がん治療では疼痛緩和のガイドラインすらご存知ない医師も多く、また在宅時の苦痛を緩和できるか不安だというご家族もありました。

 生命維持も大切ですが、 「症状の緩和や患者さん・ご家族の支援などを基礎に、終末期をより充実させるためのきめ細かいケアが在宅の普及には必要」だと思います。
 わたしは医師ではないですが、患者さんはお医者さんに聞けないことって多いし、鍼やその他の効果を積極的に興味を持つ医師は少ないですから、結局はご家族や知人が必死で情報を集め苦労されているのが現状ではないでしょうか?患者さんの身近なところに、いい情報がたくさんあるといいですね。

投稿: bamboo | 2009年12月18日 (金) 22時35分

東京ばなな さま

本人が決めた場所であれば、自宅でも、病院でも、施設でも、いいのでは。と、わたしも思います。
コメントで書かれていた、在宅に帰る支援をされたお二人も、たとえ数日でも望んでいた自宅に帰れて、満足なさったのではないでしょうか。
本人の思いによりそう支援をしている、東京ばななさんの姿勢に、いつも共感しています。
ありがとうございました。

投稿: 山下りつこ | 2009年12月20日 (日) 00時34分

bambooさま

コメントありがとうございました。

不勉強で知らなかったのですが、鍼などによる苦痛の緩和ができるのですね。
いい情報を、ありがとうございます。
緩和ケアは、これからもっと必要になる医療だと思います。
そのわりに、医師にも一般にも、あまり知られていないような気がします。

わたしの母は圧迫骨折で腰痛を訴えているのですが、この痛みをとることが、いまの医療では、なかなかできないのです。
痛みさえ抑えられれば、ずいぶん生活の質が上がるのではと思うのですが・・・。
アドバイスいただければうれしいです。

投稿: 山下りつこ | 2009年12月20日 (日) 00時38分

 心中お察しします。まずは痛みの起きているところを深くまで処置すると良いと思います。鍼はオススメですが、もしご自分でのケアをお望みでしたら、シップやホッカイロでは届きにくいですから、お風呂に塩をひとつまみ入れたり、ストレッチなどして循環を良くすると楽になるかと思います(血液の温度は39℃で栄養も豊富ですから)。

 ある程度ラクになったら、ご希望に応じて総合的な身体のバランスを整えると悪化予防ができるでしょう。例えば腰痛をかばうために脚が疲れたりしますから、脚の健康状態を良くしておけば生活の質もよくなりますしね。

 どんな治療・養生でも、それが自分にあっていて生命のシステムを活かせるものなら、驚くような効果を出すことがよくありますね。
 われわれにとって痛みだけラクにすることはそんなに難しいことではありませんが、先生によって方針が大きく変わる業種ですので、もし受診されるなら「治療師を選ぶ」ことが大切かと思います。

投稿: bamboo | 2009年12月22日 (火) 12時13分

bambooさま

お返事いただきながら、お礼も言えず失礼しました。

母の痛みを少しでもやわらげるために、大学病院のペインクリニックに診てもらえるようになりました。
「痛かったら、診療予約がしてなくても、いつでも来てくださいね」
という優しい先生(なぜか女医さんがほとんどなのですが)に励まされて、母の具合も少しずつ良くなってきて、ほっとしています。

いろいろ親身なアドバイスをいただき、本当にありがとうございました。

投稿: 山下りつこ | 2009年12月29日 (火) 00時57分

在宅を支える小規模多機能ホームが最近増えつつあります。先日男性看護士さんが老健で働いてきた間、あまりもの利用者さんに対する尊厳・QOLそっちのけのケアに心が痛み、ご自分で小規模多機能を始められた所があります。医療行為があっても家族さんが在宅で、と望んでおられるなら僕たちは最後の最後まで支えていきます、と契約時に家族さんと本人さんにお約束されるそうです。そこのホームでは15人の利用者さんが決められた人員配置よりずっと多く配置された職員さんと、伸び伸びと1日を過ごしてみえました。管理者の看護士さんは自らかって出て夜勤を受け持ってみえるそうです。小規模多機能が儲からないというのは多くの利潤を望むからで、何とかやっていけますよと言ってみえました。ワイワイと過ごし、その日に行ってみたいところ、入浴拒否の方も銭湯にお連れすると喜んで入浴されるそうで日々のことは柔軟に利用者さんに合わせあちこち連れだしてみえるそうです。こんなホームさんが校下に1つでもできればいいなと思いました。往診の医師と連携し、最後の最後、ぎりぎりまで自宅で過ごしてもらえるようにと、熱い思いを聞かせて頂いて深い感銘を受けました。

投稿: みかん | 2010年1月 5日 (火) 22時59分

みかんさま

とてもすてきな小規模多機能居宅介護の紹介をいただきまして、ありがとうございました。
入浴拒否の方を、先頭にお連れして入浴していただくなんて、小規模多機能ならではの良さですね。もっとこうした介護があたりまえにできるようになるといいのですが。

在宅で暮らし続けるためには、定額制で柔軟な対応ができる小規模多機能居宅介護がぜひとも必要だと思います。
最近は、看護師を多く入れて、医療支援まで行う小規模多機能居宅介護が出てきているようですね。
わたしもぜひ見てみたい!
よかったら、みかんさんがいらっしゃった小規模多機能ホームがどこか、教えてください。
(コメントでさしつかえるようなら、右上の「メール送信」から、個人メールでお願いします)

投稿: 山下りつこ | 2010年1月 7日 (木) 00時17分

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