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小牧市内の住宅型有料老人ホーム訪問記/風の家、ボンセジュール小牧

小牧市内には、住宅型有料老人ホームが3箇所あります。
そのうち、「サントピア小牧」はアンケートと訪問調査に応じてくれたのですが、「風の家」と「ボンセジュール小牧」は、アンケートへの回答がありませんでした。

アンケート回答がなかった施設についても、訪問してパンフレットと重要事項説明書をもらいに行くことにしています。(その時に見学もお願いして、できれば中を見てきます)

というわけで、アンケート回答がなかった2施設も、午後から訪問してきました。
どんな様子だったか、訪問順に報告します。

【風の家】
民家を改築した住宅型有料老人ホームで、入居定員は6人。
場所がかなりわかりにくくて、電話で聞きながら行ったのですが、大通りから細い道を中に入っていって、里山のような森(?)の中にありました。
すぐ手前に、認知症高齢者のグループホーム「安心樹(やすらぎ)」があります。
運営主体は、このグループホームを運営している「介護支援センターやすらぎ」です。

50代の落ち着いた男性(施設長さん)が、電話の時から対応してくださったのですが、その話によると、「風の家」はつい最近、運営主体が変わったそうで、そのためにアンケートの回答がなかったよう。
(前は個人の方が「見守りつき住宅」として運営していたそうです)
改めて、アンケートに協力いただけるよう、お願いしました。

風の家は、もとが普通の家ですから、中は家庭的な雰囲気。
キッチンとつながった居間に通されましたが、キッチンで食事を作る香りがしてきて、ただ座っているだけで、くろげる雰囲気だと感じました。
2階建てですが、災害時に2階からも車いすで避難できるよう、2階からゆるやかなスロープが外につながっています。

入居の条件は、要介護1以上であること。
年齢制限は特になく、若年性認知症の方も受け入れるという話でした。
いま入っている入居者6人は、すべて要介護4・5の重度の方ばかり。
経管栄養の人も入居しているということでした。

居間に、車椅子の入居者さんがいらっしゃって、食事介助の様子も見ることができたのですが、とろみをつけて食べやすくした食事(ふつうに家で食べるようなメニュー。この日は、食べやすく小さめにした鶏の唐揚げ、野菜のあんかけ、コーンスープ、ご飯でした)を、介護スタッフが横に座って、ゆっくり口に運んで食べてもらっていました。
こうしたゆったりした介護ができるのは、入居者が6人と少ないわりに、介護スタッフが多いから。
夜間もスタッフが1人泊まって、24時間で介護しています。
(特別養護老人ホームだと、夜間は20〜30人にスタッフ1人ですから、比較すると手厚さがわかります)

居室はプライバシーの関係から見ていませんが、居室内にはミニキッチン、冷蔵庫、洗面、収納、テレビがあって、電話の設置もできるとのこと。
トイレは共用部分にあります。

金額は
○入居一時金
 100万円(3ヶ月以内は全額返却、3ヶ月後は、1〜7ヶ月まで10万円、8〜12ヶ月まで6万円ごと償却)
○月々の利用料
 18万2千円(家賃6万円、食費4万5千円、水道光熱費1万5千円、日用品費2千円、管理費6千円) + 介護保険の自己負担分(1割)

運営しているシルバーサービス株式会社は、ヘルパーステーションやケアプランセンターも持っていますが、ケアマネジャーは前からのケアマネさんでもいいとのこと。
ヘルパー事業所も、自社だけでなく、ほかからも自由に選べるというお話でした。


【ボンセジュール小牧】
最後に、訪問したのが、ここボンセジュール小牧。
ですが、残念ながら、施設長さんにお会いすることも、中の見学もお許しいただけませんでした。
(施設内に施設長はいらっしゃったのですが、受付で名刺を出して訪問の主旨を話し、取り次いでもらった結果は、「お断り」。見学も「お断り」という、残念な結果でした)

パンフレットのほかに、重要事項説明書も受け取りたいと申し出たのに、「いったい何に使うんですか?」と言って、すぐには渡してくれなかったりと、情報公開に対しては非常に消極的な施設のようです。
(重要事項説明書は、希望者に手渡すように県の監査が指導しています。渡さない場合は、監査時に指導対象となります)

というわけで、見ることができたのは、外観のみ。
大型の高級マンションといった、堂々とした外観で、ちょっと圧倒されました。

ここからは、重要事項説明書からの施設概要です。

開設/平成20年10月1日
構造/鉄骨鉄筋コンクリート造地上10階建て
総戸数/123戸
定員/130名(夫婦室7部屋)
居室面積/23.2〜72.95㎡

一般居室と介護居室があり、介護が必要になった場合は、介護居室に住み替えをするようです。

気になったのは、開設後1年たっているのに、入居率が23.1%しかないこと。
今年の8月1日時点で
 自立…8人、要支援1…1人、要支援2…5人、要介護1…3人、要介護2…2人、要介護3…6人、要介護4…3人、要介護5…1人

利用金額は
○入居一時金
 一般居室/1人入居…800〜820万円、2人入居…2280〜2390万円
 介護居室/1人入居…539〜631万円、2人入居…1080〜1110万円
○月々の利用料
 一般居室…10万9680円〜22万9080円(管理費5万7750円、食費5万1930円、家賃0〜11万9400円)
 介護居室/13万680円〜20万9380円(管理費7万8750円、食費5万1930円、家賃0〜7万8700円)

入居一時金が高額なのに、介護が必要になったら、介護居室に住み替えを求められるというのが、一番気になります。
介護居室に移ると、部屋は狭くなりますし、中に備え付けてある設備も変わります。
何より、引っ越し(環境の変化)は高齢者にとってダメージとなります。
自宅として入る住宅型有料老人ホームなのに、なぜ居室替えが必要になるのか、不思議でなりません。

今回は話を聞くことはおろか、見学もさせてもらえませんでしたが、また機会を見つけてお願いしてみようと思います。


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コメント

初めまして、

豊川市内で、介護付有料老人ホームの事務長をしております。

少し気になったことがあったので、コメントさせていただきます。

「風の家」さんについてですが、

経管栄養は、看護師が対応しているのでしょうか?

現段階では、(特養においてモデル事業実施中)経管栄養法は、医療行為であり、介護職がそれを行うのは違法です。

その点は、どのようにお考えでしょう。

投稿: 桂 | 2009年12月14日 (月) 12時06分

桂さま

訪問、コメントありがとうございました。
お返事がすっかり遅くなりまして、本当に申し訳ありません。

「風の家」ですが、看護師がスタッフにいるので、経管栄養の管理は看護師が行っているという説明でした。

特養で、介護職の医療行為についてのモデル事業が行われていますが、今の段階では、介護職が医療行為を行うことは違法であると、認識しています。
そのために、特養で経管栄養の受け入れが、入居定員の1割が限界と言われています。
特養では、通常、毎日夜勤に看護師が入れるほど、看護師が手厚く配置されていないのが現状ですから、なかなか難しいですね。

しかし、在宅では、なんの資格もない家族が、経管栄養の管理を行います。
家族に許されて、介護職に許されないのは、なぜなのでしょう?
家族は無償で行うから? たとえ失敗しても、自分のことだから訴えないから?
いろいろ疑問はありますが、家族の介護負担を減らすためにも、介護職への医療行為の解禁(もちろん、必要な研修を義務づけするという前提ですが)は急がれるべきだと思っています。

投稿: 山下りつこ | 2009年12月20日 (日) 00時30分

最近、ボンセジュール小牧を見学した者です。
ここの記述とはずいぶん違う印象でしたので、書かせていただきます。
見学は前もって電話で申し込みました。住んでおられる部屋は拝見できませんでしたが、1室だけ次の方の準備中、というお部屋は見ることができました。
現在、入居金は0円で満室だそうです。

投稿: ころりん | 2015年12月18日 (金) 15時07分

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