« 有料老人ホーム調査員セミナー終わりました | トップページ | 権利擁護を考える公開講演会〜「刑務所の現状と犯罪を繰り返す障がい者・高齢者をどう支えるか考える」 »

障害ってなんだろう?

民主党に政権が変わり、障がい者から批判が絶えなかった「障害者自立支援法」も廃止される見込みです。
このことに関して、興味深い新聞のコラムを見つけたので、以下に転記します。

-------------------------(ここから引用です)----------------------
伊勢新聞 大観小観
http://www.isenp.co.jp/taikan/taikans.htm

2009年9月26日(土)
「障害者自立支援法」が政権交代で廃止になり、代わって「障がい者総合福祉法」を制定するという。中身は受益に対して一律負担の「応益負担」から所得に応じた「応能負担」に移行する以外、特に明確でないというから、「害」の字のイメージが悪いから、とりあえずひらがなに変えておこうというぐらいのことか

▼人間を健常者(あるいは一般人)と障害者の二つに分類することの是非は、政権交代でも、問われることになりそうもない

▼「自立」とは健常者をモデルに、そうなれるように支援するという考え方だろうが、それは無理だ。健常者自身も、精神・身体的に多くの人との結びつきの中で生きている。「自立」の境界はあいまいだ。事故や病気、加齢による損傷、衰えもある。患者、障害者、高齢者で、障害を持たない人はほとんどない。知能、身体能力に基準を置くなら、さらに増えよう

▼高齢化社会に入りながら、日本の障害者数は欧米などに比べて少ないそうだ。患者と高齢者を別の分類でカウントしているからという。患者や高齢者を障害者とは別物とする施策に、本当の意味の自立支援はできない

▼WHO(世界保健機関)は、生活に立ちふさがるものすべてを障害としてとらえ、乗り越える施策を促している。身体的損傷も深刻な弱気も、障害の一形態に過ぎない

▼ 誰もが高齢者になる。誰もがまた、障害者になる。自立支援とは、高齢者や障害者がともに社会の中で生きがいをもって生活するための仕組みを作ることだ。いわゆる福祉サービスなどはその中の小さい一部門でなければならない。

--------------------------(引用ここまでです)---------------------

このコラムを読んで考えたのは、「障害ってなんだろう?」ということ。
WHO(世界保健機関)は、「障害を生活上の支障になる障壁(環境)」のこととし、障壁をとりのぞくこと(環境を変えること)で、障害は障害でなくなるという考え方をとっています。
つまり、障害は環境(社会)の問題であって、障害を抱える本人の責任ではないのです。
社会環境を変えていくことが政治の責任とされるのは、この考え方の延長にあると思います。

高齢化が進み、いまでは80歳、90歳を超える人も珍しくなくなってきました。
長寿になるということは、認知症リスクも、体が衰えるリスクも年とともに増えるということです。
年を取れば、だれもが認知症になったり、足が弱って車椅子が必要になったりします。
だれだって高齢者になる、だれだって障害者になるというのが、現実。

だからこそ
年齢や障害の有無にかかわらず、だれもが豊かに生きられる社会環境を作っていくことが、求められるのだと思います。

だれもが暮らしやすい社会を整えることで、いまは「障害者」と呼ばれる人が、「障害(生活のしづらさ)」を感じなくてすむようになる。
そんな社会を構築していきたいと願っています。

|

« 有料老人ホーム調査員セミナー終わりました | トップページ | 権利擁護を考える公開講演会〜「刑務所の現状と犯罪を繰り返す障がい者・高齢者をどう支えるか考える」 »

障がいについて考える」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/215645/46340337

この記事へのトラックバック一覧です: 障害ってなんだろう?:

« 有料老人ホーム調査員セミナー終わりました | トップページ | 権利擁護を考える公開講演会〜「刑務所の現状と犯罪を繰り返す障がい者・高齢者をどう支えるか考える」 »