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2009年6月議会の一般質問報告①「認知症支援対策」

6月議会の一般質問も終わり、議会は来週の常任委員会、23日の最終日を残すのみとなりました。
(わたしが委員をしている総務委員会は、18日の9時からです)

行政からの答弁も整理できたので
遅ればせながら、わたしの一般質問について報告しますね。
(質問の概要については、こちらをどうぞ)

まずは、「認知症支援対策について」です。

1. 認知症支援対策について
高齢者の増加に伴い、認知症を患う人も増え続けています。
東郷町では第四期東郷町高齢者保健福祉計画において、認知症への支援対策を重点事項と定めていますが、今後、具体的にどんな認知症支援に取り組んでいくのかという観点から、質問しました。

①「地域資源マップ」づくりについて
東郷町は、昨年、認知症の地域支援事業のモデル事業に選ばれ、部田地区をモデル地区として、認知症地域資源マップづくりに取り組みました。
○その後の進捗状況は?
○ホームページ上にマップを掲載して、随時、新しい情報に書き換えては?
○認知症の方への対応を学んだ商店に「認知症の人に優しいお店」などの認定シールを発行しては?
という3点について、質問しました。

【福祉部長の答弁】
○今年度は、新たな地区版のマップは予定していない。現行の町全体版マップの内容を精査し、より効果的な支援ができる内容で改訂版として発行していく予定。

○町のホームページで、認知症の相談ができる場所、相談方法などを掲示していくことは可能ですので、認知症地域資源マップ(「認知症安心マップ」)をホームページでも閲覧できるようにしていく。ただし、情報の更新は技術上の問題をクリアーした上での話になると思う。

○「認知症に優しい商店に、認定シールの発行」については、昨年度のモデル事業において、既に「認知症地域資源シンボルシール」を作成している。
このシールは、認知症の人や家族を支援することを表したシールであり、デザインとしては、このシールが議員のおっしゃる「優しい商店」を表すにはちょっと無理があるかも。予算的に新たなシールを作成することは難しいが、現在あるシールを、協力していただける商店を含めて配布し、店頭に貼付して頂くようお願いしていきたい。

【山下から、補足説明】
認知症の症状として、お金の計算が難しくなるなど、お金の支払いでトラブルになったり、毎日同じものを繰り返し買うなどの行動が出ることがあります。
認知症になっても、いきつけの美容院や店に行くなど、住み慣れたまちで安心して暮らすためには、商店の方などに認知症について理解してもらい、さりげなく支えたり、早期発見・早期支援につなげていくことが大切です。
こうした思いから、まちの商店の方々に、認知症サポーターの講習を受けていただき、認知症の方への対応を学んだ商店に「認知症の人に優しいお店」などの認定シールを発行して、わかりやすい場所に貼ってもらうよう周知をすすめる施策について、提言しました。

子ども110番の家の看板があちこちに貼ってあるように、「認知症の人に優しいお店」を表すシールが、まちのあちこちに貼ってあれば、認知症の方を介護している家族もそれを見て、ほっとしたり、応援されていると勇気をもらったりできると思います。
町全体で認知症の人を支える目印として、普及していくことを願っています。

②75歳以上の高齢ドライバーを対象に義務づけられた「認知機能検査」について
75歳以上の高齢ドライバーを対象に、6月1日から、「認知機能検査」が義務づけられました。
交通事故や高速道路の逆走など、認知症の方が症状のために危険な走行をしておこる人身事故が増えており、 悲しい死亡事故を防ぐために、高齢者の自主的な免許返納をすすめること自治体も増えています。
こうした現状を踏まえて、大きく以下の2点について質問しました。
○検査で基準以下(認知症の疑いあり)と判定された高齢者に対して、町としても早期に把握し支援する体制になっているか。
○高齢者の自主的な免許返納をすすめるために、「写真付きの身分証明書として、免許の自主返納をした高齢者に住基カードの無料発行を実施」など、東郷町でもなんらかの対策をとってはどうか。

【総務部長の答弁】
○個人情報保護の関係で、自動車教習所で認知症の疑いありと判定されても、その情報は市町村では把握できない。認知症の専門医の受診紹介などは、本人や家族から相談があれば、いつでも対応する。

○住基カードの無料発行など、どこまで効果があがるかわからず、東郷町としては行うつもりはない。老人会などに交通安全講習などの出前講座をしているが、そこで「免許の自主返納」についても呼びかけ、啓発をすすめたい。

③全都道府県・政令市に設置される認知症コールセンターについて
全国の都道県と政令市に、認知症について電話で相談できる「認知症コールセンター」が設置されました。
愛知県での設置状況や、県の電話相談機関との連携策について、質問しました。

【福祉部長の答弁】
○愛知県の認知症コールセンター設置取組状況については、今年度、愛知県では「認知症の人と家族の会」へ委託し、「認知症電話相談」として平日の10時から16時までの間、相談の受け付けを行っている。

○東郷町と県のコールセンターの連携は、「認知症電話相談」の内容により相談者の住所地の地域包括支援センターを紹介(電話番号)することになっている。
しかし、特に、電話相談があった個人の情報を、それぞれの市町村の地域包括支援センターへ提供はしないことになっており、なかなか連携は難しいと思う。

【山下から、補足説明】
1人暮らしで認知症になるケースも増えており、こうした場合には自ら助けを求めることも難しいため、必要な介護サービスや行政の支援が受けられないという問題が起こります。
高齢者のみの世帯も増えており、どうしたら認知症で困っている人を早期に見つけ、支援に結びつけるかは、これからの大きな課題だと思います。
運転免許の更新時の検査や、県の認知症相談電話など、せっかく早期に見つけ出す公的な制度ができたのに、直接支援していく市町村の窓口に結びつかないのは、本当に残念なことだと思っています。

これからは、「地域でどうやって困っている人を見つけ、必要な支援の手をさしのべていくか」という地域支援事業の中身が問われてくると思います。

〜一般質問の報告は、②に続く〜


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