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「このゆびとーまれ」訪問記

「このゆびとーまれ」訪問記
子どもも高齢者も一緒に過ごす「富山型」デイサービスを生み出した、富山市の「このゆびとーまれ」に行ってきました。

「このゆびとーまれ」は、平成5年に、富山県内で初めての民間デイケアハウスとして誕生しました。
作ったのは、惣万佳代子をはじめとする3人の看護師さん。
病院で、「なんで畳の上で死ねんが?」とお年寄りから言われ、なんとか畳の上で看取りができるような場所を作りたいという思いで、退職金を持ち寄って始めたのが始まりです。

このゆびとーまれ については、下記の公式ホームページをどうぞ。
http://www.geocities.jp/kono_yubi/main.htm

惣万さんたちが「このゆびとーまれ」でお年寄りの看取りをした体験を、講演会で聞く機会があったのですが、人が生き、死ぬということに寄り添う姿勢に、心から感動しました。
それ以来、ぜひ一度、このゆびとーまれを見に行きたいと願ってやまなかったのですが、ようやく訪問することができました。

で、訪問と書きましたが、正確には、ボランティアとしての訪問です。
「このゆび」に「見学したいのですが」と電話をかけたら、「基本的に見学は受け入れていません。半日ボランティアという形なら」といわれたためです。
お昼ちょっと過ぎに着いて、夕方5時まで、滞在しました。

残念ながら、惣万さんは用事で、わたしが着いたのと同時ぐらいに出かけられたので、お顔を見てあいさつすることしかできませんでした。
電話でも「説明はできませんけど、それでもいいですか」と言われていたので、スタッフから話を聞くことはあまりせず、わたしはボランティアとして利用者と一緒に過ごすことになったのですが、説明を聞かないで、ほぼ利用者の目線で半日過ごすのは、とてもいい体験になりました。

このゆびとーまれは、赤ちゃんからお年寄りまで、さまざまな人が共に過ごす、共生型のデイサービスを行っています。
わたしが訪れた時は、幼稚園に入る前の幼児と、障がい者、ケアの必要なお年寄り(認知症の方から寝たきりに近い方まで)が同じ空間の中で、共に過ごしていました。
また、スタッフとして、知的障がいのある青年が2人働いていたり、ボランティアに近所の人がやってきたり、夕方からは学童保育に小学生がやってきたりと、いろんな人たちがかかわっているのが特徴。
特に知的障がいのあるスタッフと認知症のお年寄りのかかわりは、勉強になりました。
のんびりゆったりしたペースがお年寄りと合うのか、接し方がとても自然で、構えていないのがいい感じです。
ボランティアとして、認知症のお年寄りと一緒に座っていたわたしにも、気軽に話しかけてくれて。
居場所がなくて身の置き場がない状態(通常スタッフはトイレ誘導などのケアで忙しくて、話しかけにくい雰囲気でしたので)にいると、知的障がいのあるスタッフが声をかけてくれるのが、しみじみうれしいものだと感じました。

もう1つ強く感じたのが、子どもの力。
特に赤ちゃんの持つパワーです。
時にうつらうつらしながら、じっと座っている認知症のばあちゃんたちが、赤ちゃんの泣く声には、機敏に反応。
「どうした、どうした?」「なんも怖いことないよ」と優しい口調で声をかけながら、赤ちゃんのいる方に集まっていきます。
よちよち歩きの幼児の笑顔、テレビの歌に合わせて踊る姿などに、目を細めるお年寄りの姿は、「赤ちゃんからお年寄りまで、障害があってもなくても一緒にケアする活動方式」をすすめる富山型デイならではの光景です。

子どもたちには、スタッフも癒されるとのこと。
お年寄りだけを集めたデイサービスにはない良さが、そこにはありました。

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