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名古屋市緑区にグループホーム「白土の家」がオープン

白土の家
名古屋市緑区白土に新しくオープンする、認知症対応グループホームの内覧会に行ってきました。
名前は、「白土の家」。
1階が小規模多機能型居宅介護。2階がグループホームという造り。
名古屋市と東郷町のほぼ境目という、名古屋の東端にできた施設です。

内覧会といっても、近隣地域へのオープンのお知らせは行わなかったようで、近所の人たちの姿はありませんでした。

「白土の家」を建てたのは、有限会社 雄生。
グループホームの運営は、これが2つめで、最初のグループホームは日進市赤池にあります。

今回、まずオープンするのは、2階のグループホーム(定員/9人)。
あさって、4月1日に開所します。
1階の小規模多機能型居宅介護(デイサービス、ショートステイ、ヘルパー派遣を同じ職員で行う地域密着型サービス)は、7月にオープンする予定とのこと。
小規模多機能の運営は初めてですが、「グループホームとの複合で行うメリットを生かしていきたい」と、責任者の方に聞きました。

ケアの内容など詳しい説明を聞きたかったのですが、内覧会で他の客もあり、お忙しそうだったので、いただいた重要事項説明書とパンフレットから、概要を紹介します。

○白土の家(グループホーム白土)
住所/名古屋市緑区白土303-1
電話/052-878-7603
建物/木造2階建て 454.63㎡の2階部分
居室/介護居室 9室(9.28㎡)
(居室を見学したところ、洗面所はあるがトイレはなし。エアコンとカーテン、物入れは備え付け。コンセントが2カ所、テレビ端子あり。居室内に電話回線はなし。ベッドやほかの家具は自分で持ち込みとの説明でした)
定員/9人
共同施設/食堂、キッチン、浴室(1人用の個浴)、トイレ3カ所(1つは浴室の着替えるスペース内に、1つは浴室前の個室。キッチンからすぐの所にあるトイレは、便器が2つ据え付けてあり、カーテンで仕切るという形でした)

【提供サービスの概要】
職員体制/管理者1人(計画作成担当者と兼務)、介護職/常勤4人、非常勤2人
勤務体制/6〜9時 1人、9〜16時半 2〜3人、16時半〜19時 3〜4人、19〜6時 1人
協力病院/内科 (訪問診療)城田内科クリニック 歯科 山寺歯科医院

【利用料】
入居金/10万円
月々の利用料/11万1500円(介護保険の利用料などは含まず)
(内訳)
 家賃/4万5000円(一ヶ月30日で計算)
 水道光熱費/2万1000円(一ヶ月30日で計算)
 管理運営費/5000円
 食費/4万500円(一ヶ月30日で計算)

上記の金額のほかに
介護保険の自己負担分の金額、電化製品持ち込み代(1日50円)、オムツ代などが必要

なお、「ご利用に関して」として
パンフレットに以下のような注意書きがありました。

----------------------(以下、パンフから引用)--------------------
ご利用に関して
1. 寝たきり状態で介助にて車椅子に座れない方
2. 重度の認知症など、ご自身や他の方に危害を加える恐れのある方
3. ご利用前に感染症等について、医師の診断を受けていただいた結果が当ホームのご利用基準に満たさない方
4. その他、当ホームでは対応いたしかねると判断させていただいた方
1〜4に該当する場合、ご利用できないこともございます。
---------------------------(引用おわり)----------------------------

退居の場合の条件については、本来は重要事項説明書に記載があるはずなのですが、いただいたものには書かれていませんでした。
責任者の方に、「いつまでいられますか?」と聞いたら
「胃ろうになったら、うちではみられません」というお返事。希望があれば看取りも考えたいが、今の段階でははっきり決めていないとのこと。

グループホームが2階にあること(ホームエレベーターはありましたが)や、お風呂が家庭用の浴槽であり、介護対応への設備があまりなかったことを考えると、介護度が重くなったり、医療的なケアが必要になったら、退居が求められる可能性があると感じました。

キッチンがオープンキッチンではなく、入居者みんなで食事を作るような形になっていないことや、キッチンからすぐのトイレが、個室でなくカーテンで仕切られていることは、少し気になりました。

トイレについては、名古屋市からも指導を受けたそうですが、
トイレが個室でないのは問題だと思います。
(「問題だ」というのは、あくまで、私の個人的な意見ですが)。

たしかに、カーテンで仕切ってトイレが2つ並んでいれば、2人を1度にトイレに誘導して、1人で排泄介助するには便利かもしれません。(「便利」というのは、「介護職員の介護の手間を省くためには」という意味です)
しかし、入居者にしてみれば、においも音も筒抜けで、落ち着かないのではないでしょうか。
わたしが入居者だったら、自分の排せつの様子(においやら音やら)をほかの入居者に知られるのは、耐え難いです。

「近隣住民からグループホーム建設に反対された」という話もちらっとうわさで聞きましたが、認知症の方を地域で支える拠点として、住民に開かれた施設になっていただきたいと思います。


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コメント

根本的なところで気になりますが、山下さんはこの個人経営の「認知症対応グループホーム」を、
・つぶしたい
・育てたい
のかどちらなのでしょうか?

公的な立場の人(わかりやすく言えば、首相の発言と一般国会議員の発言では重さが違う)が、直接経営者にぶつけていない話しを、一方的に載せてしまうのはどうかと思います。

正しく認可を受けて、正しく経営をされようとする方にとって、一方的な公開はあまりにひどいと思いませんか?

利用者の立場に立って物事を見ていると思いますが、「問題」とか「にしては」とか、言い過ぎと思います。
あくまで、利用者の判断材料を開示してあげれば良い話しで「よい」「悪い」は、なしでよろしいのでは無いでしょうか?


介護福祉士の給与やなり手不足の話しも、社会的に問題です。
そちらの視点で見る必要はないと思いますが、正しい個人経営の足を引っ張る行為は避けられた方が賢明と思います。

投稿: | 2009年4月14日 (火) 20時34分

コメントありがとうございます。

わたしが願っているのは、「老いても、認知症になっても安心」と思えるような質の高い介護施設がひとつでも増えて欲しいということです。
地域の人の助けとなるような施設に「育って欲しい」と思いこそすれ、「つぶしたい」などとは全く考えていません。

誤解があるようなので、はっきり申し上げておきたいのですが。
「白土の家」について、わたしは悪いとも良いとも申し上げてはいません。
ブログで書いたのは、重要事項説明書とパンフレットから要約した基本的な情報と、実際に訪れて目で見てわかった事実のみです。

「あくまで、利用者の判断材料を開示」するという意味での記事にすぎません。
決して、「個人経営の足を引っ張る」つもりは、まったくないのです。

事実と違う記述があった場合は、すぐに訂正いたします。
具体的にご指摘いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。

投稿: | 2009年4月14日 (火) 23時52分

問題。

と言い切っているのは、良いとも悪いとも言っていないと言えるのでしょうか?

>実際に訪れて目で見てわかった事実のみです。
感想も“事実”なのですか?
主観ではないのですか?

例えば、首相が、靖国神社に行って問題になるのはなぜ
 と同じと思いますが。

確かに「よい/わるい」とは言っていませんが、読んだ人がどういう印象を受けるのかは、わかりますよね。

>わたしが願っているのは、「老いても、認知症になっても安心」と思えるような質の高い介護施設がひとつでも増えて欲しいということです。

それは、直接オーナに話せば良いのでは?


新聞社が一方的な感想を載せてしまうのと同じではないでしょうか?

投稿: | 2009年4月18日 (土) 22時23分

事実と感想を混ぜて書いてしまったことは、反省いたしました。

わたしの個人的な感想の部分は、きちんと分けて表記するように記事を訂正いたしました。
なぜそう思うかの理由も添えてあります。

なお、ブログは新聞とは違います。
個人的な意見や感想を表明するのが、ブログというものではないかと思います。
(だからこそ、ブログの情報と新聞記事とは、信用度に大きな差があります)

東郷町の町議会議員として、ブログで発言していることを問題視していらっしゃる節もありますが、グループホームは地域密着型サービスであり、名古屋市の市会議員でなければ、何の影響力も行使することはできません。
わたしとしては、介護関係の記事はライターとしての立場で書いています。
ご理解いただければと思います。

投稿: 山下りつこ | 2009年4月19日 (日) 00時15分

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