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9月議会報告②/介護予防その2 一般の高齢者への対策について

昨日に引き続き、9月議会での一般質問報告です。
町の介護予防事業について、現在の状況と今後の取り組みを質疑し、先進地を見ての提案をしました。

介護予防/一般高齢者への対策について
山下/
次に、一般のお元気な高齢者への取り組みについてお伺いします。
だれしも、介護を必要とせず、元気に暮らしたいと願っていますが、元気で長生きのためには、ご本人の自覚や毎日の暮らし方も大切です。
介護予防事業には、今、元気で暮らしているお年寄りに対して、介護予防の大切さを知ってもらう啓発活動が含まれますが。
介護予防事業の普及や啓発のためにどんなことを行っていますか。

福祉部長/
お元気な高齢者の方への啓発活動の大切さは、理解しています。
現在は、広報や全戸配布している「保健事業年間スケジュール」で啓発をしています。
今後は、医療機関の窓口などに資料を置いていただくなど、参加啓発に繋がるような依頼を実施してまいります。

山下/
地域包括が実施している「介護予防サポーター講座」の参加状況と今後の予定は?

福祉部長/
今年度から実施しています、介護予防サポーター講座は、年6回(5月~11月)を予定しており、現在、3回終了しております。
参加者は、第1回が13人、第2回が27人、第3回が10人となっています。

山下/
講座を修了した介護予防サポーターの役割をどう考えているか

福祉部長/
地域包括支援センターの事業の中で、「介護予防事業のお手伝い」、たとえば、予防教室への出席への声かけや、教室のサポートなどを頼めればと思っています。
ですが、まだ講座の途中でもありますし、思惑通りにいくかどうか、はっきりしない部分もあります。
まずは、講座を軌道に乗せることを重点とし、今後、そうした方向へ持って行けるようにできればと思っています。

山下/
多くの方が介護予防に関心を持ち、身近なところで活動できるように支援していくのが、今後ますます求められていくと思います。
地域で介護予防に取り組むための施策として、どんなことを計画していますか

福祉部長/
現在、地域包括の業務の中で、各地区の老人クラブなどを対象に、「いきいき出前講座」として、老人憩の家などで、介護予防の講座を開催しています。
今後も、地域で「いきいき出前講座」を充実していきたいと考えています。

山下/
現在、いこまい館で実施している介護予防教室について、「足がなくて参加できない」「忙しい家族に送ってもらうのは負担をかけているようで遠慮してしまう」という声を聞きます。
介護予防教室に参加者を増やすための施策として、地域のコミセンなど、歩いていける場所で、行っていく意向はありますか。

福祉部長/
今後においても、先ほど申しました「いきいき出前講座」を充実していきたと考えています。
ある程度の人数が集まれば、地域に出向いて行く体制を作っていきたいと思います。

山下/
町職員がいこまい館での介護予防教室や、地域への「いきいき出前講座」で努力されていることのは評価しますが、行政主催では回数に限界があります。
毎月、16カ所の各自治区で「出前講座」を行っていくのは物理的に難しいのではないでしょうか。
今後は、住民ボランティアの力を借り、地域ごとに楽しみながら介護予防に取り組んでもらうことが必要になるかと思います。

ここで、介護予防に熱心に取り組んでいる先進地の事例を紹介したいと思います。

介護予防の先進地である武豊町では、住民との協働事業として介護予防に取り組んでいます。
歩いていける場所で「憩いのサロン」を開催し、昨年度は3会場で延べ36回、参加者は実数で548人、延べ人数で2341人。
武豊町は4万2千人の人口で東郷町と規模が似ていますが、介護認定を受けていない65歳以上の高齢者のうち8.9%もの人たちが参加しています。
サロンの運営は住民のボランティアが行っていますが、現在、登録は100人を超え、サロンも5会場に増加。
目標は保育園の数まで増やすことだそうですが、多い時は1回のサロンに100人の参加者がやってくる盛況ぶりだと聞きました。

実際に武豊町に出かけて聞き取りをしたのですが、特に印象的だったのが、運営ボランティアとしてかかわっている人の中にも特定高齢者や初期の認知症の方がおいでになると聞いたことです。
特定高齢者の方が、サロンの参加者ではなく、運営ボランティアとして、お世話する側でサロンに通うことで、お元気になってきているそうです。
武豊町の取り組みは大学との共同研究から始まったこともあり、大学の先生が介護予防の評価をしています。
「お元気チェック」という個別調査をしているのですが、サロンに通い始めた時と、半年後、1年後を比べたところ、実際に認知力の数値などが改善されているという結果が出たそうです。

だれだって、世話をされるより、世話をして喜ばれたいと思っています。
こうした高齢者の意識を大切にした取り組みに、注目すべきではないでしょうか。
東郷町でも、武豊町の「憩いのサロン」のような事業を行うために、ボランティア募集や人材育成をしていく意向はありますか。

福祉部長/
武豊町の取り組みは、日本福祉大学との協力を得てのものであり、それをそのまま東郷町で行えるかというと難しいかもしれませんが、「世話をされるより、世話したい」という高齢者の思いを生かした取り組みには、たいへん魅力的なものを感じます。
高齢者がおたがいに助け合おうという高い意識を持ち、自己の充実度を高めていく形での介護予防事業は、まさに理想的ではないかと思います。
今後、実現にむけて研究していきたいと思っています。

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