« 9月議会報告③/介護予防その3 認知症の早期発見・予防について | トップページ | 東郷町の給食には事故米混入はないと報告がありました »

9月議会報告④/たまり場づくりについて

介護予防でも取り上げたように、お年寄りが気軽に集まって、お茶を飲んだり、話をしたりできる、あるいていける「近所のたまり場」を増やしていくことが、これからの課題だと思っています。

東郷町では、町長のマニフェスト実現という観点から、諸輪住宅でモデル事業が始まりました。
モデル事業開始の前に、私は3月議会の議案質問でも取り上げました。

今年の3月議会の答弁では、
(山下)
対象は、高齢者のみですか? たとえば障害のある方なども参加できますか?
(福祉部長)
基本的には高齢者を対象と考えていますが、「来る者は拒まず」で、高齢者に限らないつもりでいます。

とのことでした。

実際にモデル事業が開始され、どんな形で実施されているのかを、今回、質疑しました。

-------------------------------------------------------------------

山下/町長のマニフェスト「思い出の語り場づくり」の実現のため、諸輪住宅で行っているモデル事業の実施状況は?

福祉部長/7月17日に第1回を諸輪住宅集会所で開催。
参加者は12人でした。
月に1回実施の予定ですが、2回目は会場の調整不足で、まだ開催日も決まっていません。

山下/事業の目的と対象について、教えていただけますか。

福祉部長/「思い出の語り場づくり」モデル事業は、家に閉じこもりがちな高齢者が気軽に近くに集まり、お茶を飲んだり、おしゃべりしたりなどを楽しめる場を提供することにより、高齢者の孤独感を解消し、生きがいづくりを支援することを目的としています。
対象者は、諸輪住宅在住の満60歳以上の高齢者です。

山下/今後の予定は?

福祉部長/モデル事業の結果を見ながら、今後のことを考えていきたいと思います。

山下/今年の4月から開始の予定が、まだ1回しか開催されていないとのこと。
今の段階で、これ以上お伺いしても、有意義な討論にならないと思いますので、この質問は終わらせていただきます。

--------------------------------------------------------------------

率直に言って、「思い出の語り場づくり」モデル事業は、難航しているようです。
参加者についても、3月の答弁では、「来る者は拒まず」とのことだったのに、「諸輪住宅在住の満60歳以上」に限定しています。
こうした変化は、会場となっている諸輪住宅の集会所の使用料を、当初は町で払う予定だったのが、「諸輪住宅の在住者に限れば無料とする」ということで、使用料は町が負担しなくなったことと関係しているのではないかと思います。

前回(3月議会)の質疑でのやりとりを以下に引用します。

-----------------------------------------------------------------
(山下)
介護予防や、地域のつながりを作る目的で「地域のたまり場」を作る活動があちこちで盛んになってきていますが、それとの関連を考えた事業ですか?
関連があるとすれば、すでに町内で地域のコミュニティセンターなどで、住民ボランティアやJAが行っている「ミニデイ」に対して、補助しようという検討はしなかったのでしょうか。

(福祉部長)
すでにいろいろな主体で実施されていることは承知しています。今回の事業は、まだ芽が出ていない地区にも同種類の事業をすすめていきたいという主旨ですので、すでに行っている地区では、積極的に費用を補助する予定はありません。

(山下)
同じような対象者で、同じ目的で行っているのに、諸輪住宅での取り組みはモデル事業として町が会場費を負担してくれ、先行している他の地区での取り組みには費用を補助しないというのは、矛盾があるのではないですか。
わざわざモデル事業で、町長マニフェストの「思い出の語り場づくり」を行うというのに、従来からすでにある内容と同じというのでは、町長の思いとずれがあるのではと危惧します。町長の思いをお伺いしたいのですが?

(町長)
高齢者が気軽に集まれる場を作るのが目的であり、その萌芽が見られない所に作るためということで、私の考えとずれはないと考えます。

(山下)
モデル事業で行うのであれば、ボランティアが気軽にできない試み。たとえば、地域の空き家を借り上げて、月に1回でなく、いつでも気軽にだれもが立ち寄れる場所を作るなど、町の事業でなければできないことをするという思いはおありになりませんか

(町長)
山下議員の思いはそうかもしれませんが、「小さく産んで、大きく育てたい」というのが私の思い。もっと良い方法があるというのであれば、またお示しいただければいいのでは。

(山下)
最後にひとつだけ要望を。
「地域のたまり場」をたくさん増やしていくことは、私も非常に重要だと考えています。思いのあるボランティアの手でたまり場ができても、予算面から継続することが難しくなる例は他市町村で聞いています。ぜひモデル事業終了後でもかまいませんので、同種の試み(地域のミニデイ)に対しては、すべて町が会場費などを補助する「地域のたまり場支援補助事業」を立ち上げていただくよう、お願いいたします
-------------------------------------------------------

諸輪住宅で行っているモデル事業の結果が、どうなるかはわかりませんが、町長のマニフェスト実現だけがモデル事業の目的ではないはず。

子どもからお年寄りまで、地域のだれもが気軽に立ち寄れて、子育てや介護など困っていることを相談したり、専門機関につなげる窓口がある。
そんな「たまり場=みんなの居場所+困りごと相談窓口」が、歩いていける場所にたくさんできることが必要だと考えています。
地域福祉の拠点になるような「たまり場づくり」を目標に、今後も提言していきたいと思います。


|

« 9月議会報告③/介護予防その3 認知症の早期発見・予防について | トップページ | 東郷町の給食には事故米混入はないと報告がありました »

議会報告」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/215645/42574013

この記事へのトラックバック一覧です: 9月議会報告④/たまり場づくりについて:

« 9月議会報告③/介護予防その3 認知症の早期発見・予防について | トップページ | 東郷町の給食には事故米混入はないと報告がありました »