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武豊町の介護予防事業「憩いのサロン」に学ぶ

あさっての一般質問で、とりあげる予定のひとつが、「介護予防」。
ということで、介護予防の先進地、愛知県武豊町に行ってきました。

武豊町では、町主催の介護予防事業として、「憩いのサロン」を開催しています。
対象は、65歳以上の高齢者(一般・特定高齢者対象)。
立ち上げから、ワークショップを開いて、住民との協働事業としての話し合いを重ね、百人以上もの運営ボランティアがかかわっています。

現在、町内5会場で、月6回開催。
参加希望の住民は、町内のどこの会場にでも、好きな回数参加する仕組み。
サロンの開催時間は、2〜5時間。
5時間開くサロンでは、参加者がお弁当や手料理を持参し、交換し合いながら食べているのだとか。
参加費は、1回100円と有料です。
(当初は無料だったそうですが、お茶やお菓子代くらいは負担しようと、有料になったとか)

昨年度の実績は、3会場で延べ39回。
参加者数は、実数で548人。(延べ人数で2341人)
武豊町は4万2千人と、東郷町と似たような人口数ですが、介護認定を受けていない65歳以上の高齢者での参加率は、なんと8.9%。
参加者も運営ボランティアも、増え続けています。

こうした盛況ぶりは、行政からの働きかけや、しかけのたまもの。
「住民が主役」を全面に出し、憩いのサロンを具体化するまでに、住民アンケートやワークショップを開催。具体的に決まってからも、住民説明会、運営ボランティア養成講座などを何度も開き、協力してくれる住民を掘り起こしました。
また、サロンができてからも、バックアップ体制を充実。
楽しめるプログラムづくりのための、追加講習や、フォローアップ講座を開催したり、押し花や青竹細工、教養ミニ講座などの出前ボランティアを派遣したり、定期的な報告・連絡会を行い、運営して困ったことなどを話し合う場も提供しています。

私が今日参加させてもらったのはサロン連絡会でしたが、地域の運営ボランティアさんが20人以上出席し、盛んに意見交換している様子に、すっかり圧倒されました。

これだけの大規模な介護予防事業ですから、かかわっているのは福祉課の職員だけではありません。
(単独の課だけでは、とても対応できないとのお話でした)
地域包括支援センターから6人、福祉課から1人、健康課から4人(保健師含む)、社会福祉協議会から1人が担当者としてかかわっています。

ちなみに、昨年度の経費は、118万円(1会場あたり、25万円)。
これだけの予算で、介護予防が進んで介護が必要になる人が減れば、本当にお金の使い道としては素晴らしい! と思います。

憩いのサロンは、事業評価も実施しています。
面白いのが、サロンへの参加者について、どれだけ元気になったかの評価を行うだけでなく、運営ボランティアとして参加している人にも、「お元気チェック」という予防効果測定を行っていること。
運営する側といっても、最高齢は80歳以上。
なかには特定高齢者が運営ボランティアとして参加しているケースもあり、お世話をする側に回ることで、やりがいや居場所を得て、いきいきと元気になってきているのだとか。
ボランティアとして参加するのも、りっぱな介護予防になるという好例です。

介護予防に力を入れている美浜町では、参加者と運営ボランティアとを分けず、全員がボランティアで参加者という方式で運営しているのだとか。
次回に何をするかは、全員が交代制で企画していくそうです。

だれだって、お世話されるより、お世話する側に回りたい。
そんな人間心理を理解して、自然に参加したくなるような介護予防事業をしかけていくことが必要なのだと学ばせてもらった1日でした。


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