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最後は自分で選びたい〜医療の事前指定書って?

終末期の医療をどうするか?
望まない延命治療で苦しみたくないと願う人にとっても、最後まで手厚い医療を受けたいと望む人にとっても、自分の意思をきちんと示しておくのは、大事なことだ。

評判の悪い「後期高齢者医療制度」の中で、最もやり玉に挙がったのが
後期高齢者終末期相談支援料
マスコミ報道では、「老人医療の制限では?」「年寄りは早くしねというのか」と、感情的な反対論が展開されることが多く、ついに凍結されてしまったけれど…。
だれもに訪れる「死」を、どう迎えたいかということを、真剣に考えるきっかけとして、意味があったのではないかと思っている。

終末期の医療を自分で選びたい!
そう望む人たちが、自分で意思決定できるうちに、自分の望む医療や治療について記入し、文書で残すものに、「事前指定書」がある。
回復不能な状態となり、死が避けられない時が来たら、どんな医療・治療を望むのかを記入する「事前指定書」。こうした医療の事前指定書を書く支援をするのが、LMD運動だ。

レットミーディサイド(LMD)とは?
LMD運動とは、リビング・ウィルの考え方をベースに、治療方法、栄養補給、心停止の際の心肺蘇生の希望の有無などを患者自身が指定するというもの。
LMD運動自体は90年代にカナダのウイリアム・モーロイ医師が提唱したもので、日本では90年代前半から浸透し始め、現在はLMD研究会として、東京、東海、大阪、福岡などを拠点に活動している。

具体的なLMD運動の手順は、4ベージからなる事前指定書に、
①治療の方法(緩和ケア、限定治療、外科的治療、集中治療の4者から選択)
②栄養補給の方法
③心停止の際の心肺蘇生の希望の有無
などを病状が「回復可能」か「回復不可能」かの2場面に分けて指定するというもの。

代理人2人(通常は家族)を定め、かかりつけ医と本人がともに指定書に署名して各自が保管する。
LMDでは、この事前指定書をつくる段階が非常に大事とされ、本人や代理人と医師が十分に話し合いを行うため、数か月から1年程度を要することもあるという。

先日、名古屋でLMD研究会東海支部が行った学習会に参加してきた。
この学習会については、別の機会に報告することにしたいが、いろいろ考えさせられる学習会だった。

医療の場では、なかなか自分の希望にそった自己決定を保障することは難しい。
身体機能が次第に衰えてくる高齢者はなおさらだ。

患者の自己決定を徹底するためには、情報開示と選択、セカンドオピニオン、尊厳死やレットミーディサイド(LMD)運動などについて、もっと学んだり考えたりする場が必要ではないだろうか。

だれのものでもない、自分の死。
どんなふうに迎えたいかは、家族でも医師でもなく、自分自身が決める時代が訪れようとしている。


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