昭和の思い出が持つ力
“昭和レトロ”が人と街を救う
と題した番組が、放送されましたが、見た人はいるでしょうか?
テレビ愛知で8月5日の夜10時から放送された「ガイアの夜明け〜昭和レトロで救え」です。
(番組の案内は以下のホームページで見られます)
↓
日経スペシャル ガイアの夜明け
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview080805.html
団地の高齢化、商店街の衰退
こういった問題に対処するために、団地の商店街に懐かしい昭和の町並みを再現しようという試みが行われます。
「お年寄りが、自分たちが主役だと感じられるもの。家にこもりがちの高齢者がわざわざ足を運びたくなる場所をつくろう」というコンセプトで、出来上がったのは・・・。
昔懐かしい駄菓子屋。店の中には鉄板焼きができる席もあり、番組内では、おばあちゃんと子ども達がもんじゃ焼きを楽しんでいました。
このおばあちゃま、いつもは食事はひとりでとっているとのこと。
もんじゃ焼きを囲む子ども達とは、初めて会ったのだけれど、昔懐かしい雰囲気のためか、世代を超えて話がはずみ、「だれかとおしゃべりしながら食べる食事はいいねぇ」と、感想を話していました。
昭和のお店を商店街につくったことで、お年寄りや子どもが自然に集まり、ベイゴマなどの昔の遊びも復活したとのこと。
昔懐かしい空間が、地域の人をつなげ、出会いをうんでいます。
15年後には300万人を超すと、予想されている認知症の患者。
この認知症の治療にも、昭和レトロが生かされています。
認知症の治療で定評があるという、千葉県の総泉病院。
現在、認知症で入院中の患者は、90人。
昭和20〜30年代の町並みが病院内に再現された「思い出ミュージアム」で、認知症の治療が行われています。
懐かしい生活用具などに触れることで、記憶(脳)が活性化されるという治療法、「回想療法」です。
「手にとって触れることで、脳の中に眠っていた記憶が引き出されます」とのこと。
総泉病院では、病院内に昭和の町並みをつくり、常に触れることができる環境をつくること(思い出療法)で、認知症の治療に役立てています。
認知症の患者12人に、「思い出療法」を施したところ、半数に効果が見られたとのこと。
意識がはっきりせず会話ができなかった女性が、家族と会話できるまでに回復したりという例がみられたそうです。
認知症の人が集まる施設の中に、昭和の町並みを再現するという試みは、
愛知県高浜市の特別養護老人ホーム「高浜安立荘」でも行っています。
これは、以前にブログで紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
回想法に取り組む「高浜安立荘」
また認知症予防に回想法を行っている自治体ということで、私が前にブログで紹介した「北名古屋市の回想センター」の紹介もしていました。
番組内では、こじんまりした古民家といった感じの回想センターに集まったお年寄りが、おこしもの(むかしのお菓子)作りを楽しんでいましたが、そこでの男性の言葉が印象に残りました。
「いまの家は新しくて、家に帰ったという気がしない。ここだと昔の家と一緒で、帰ってきたという気持ちになれて、落ち着く」
新しくて快適な建物より、すきま風が入っても昔の民家の方が心安らぐ。
鉄筋コンクリートの特養や有料老人ホームよりも、民家を改造した宅老所の方が、やはりお年寄りには向いているのかなと思いました。
昭和の町並みを集客に利用するスポットも増えているそうです。
これについては、以下のホームページをどうぞ。
↓
若者も惹きつける昭和の町並み“郷愁消費”
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/227/227542.html
さて、昭和の思い出は、平成のいまを打開する“助け”となるのでしょうか。
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