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身元保証人を求められたら?

最近、一人暮らしの方から、施設入所の相談を受けました。

「食事作りがしんどくなった」、「家で一人きりだと、一日中だれとも話をすることもなくて寂しい」という希望から、有料老人ホームかケアハウス(軽費老人ホーム)の入居を検討しているのですが。
一緒に施設を見学に回っていて、ひとつ引っかかっているのが、
どの施設でも、入居に身元保証人を求められる こと。

身寄りがいないお一人暮らしなので、家族のだれかに身元保証人を頼むことはできません。
それでも、もう1人で自宅に暮らすことは難しくなってきている。
社会福祉法人が運営する介護施設ならば、「身元保証人がいないことを理由に、入居を拒むことは許されていない」ので、施設と話し合えばいいのです。
でも、要介護ではない、でも一人暮らしは心細いという方が入る施設では、「身元保証人をつけてほしい」という施設側の要求を断ることはできるのでしょうか?

ということで、少し調べてみました。

施設は、「身元保証人」に何を求めているのでしょうか?

代表的な答えとしては、以下のもののようです。
・経済的な保証
・病院対応の援助(入院や手術は本人及び家族の同意、身元保証が必要です)
・日常生活の援助(買い物や必要な支援)
・介護保険認定など行政対応
・大切な金銭管理
・その他、必要な事項

思ったよりも色々な事の援助を、期待していることがわかります。

見学に出かけたケアハウスの1つからは、
救急車を呼んだ場合の緊急搬送や、病院受診の際にも、家族の協力を求める。
と説明を受けました。
でも、これって、「協力を得られる家族がいない人は、入居できません」 ということ?

身元保証人を求めることの法的根拠はなにかあるのかと、ネットで探していたら、次のような記述を見つけました。

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【身元引受人・身元保証人】
施設や病院に入院・入所の際に、身元引受人や身元保証人を求めることについて法的根拠はありません。
また、施設では「正当な理由」なく、施設サービスの提供を拒んではならないとされており、病院も「正当な理由」なく診療治療を拒んではならないことになっています。
身寄りがないのは、「正当な理由」にあたらないと考えられます。
これらは、あくまで施設や病院の管理運営面からのニーズにより、便宜上求められるものです。

その主な理由としては、
①本人が認知症、昏睡状態等になり、支払い能力がなくなった時に、施設利用料や入院治療費の支払いは誰がしてくれるのか
②本人が亡くなった後、遺骨や遺品等は誰に引き渡せばいいのか
といった問題が発生しますので、そのために必要とされるものです。
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万が一の時に、対応してくれる人を確保しておきたい。
施設や病院の側の事情も、たしかに理解はできます。

でも、具体的にはどうしたらいいのでしょうか?

高齢者のさまざまな困りごとや、権利擁護に取り組む窓口として、各市町村には地域包括支援センターが設けられています。
このセンターでの支援事例を紹介したサイトで、具体的な対応として出されていたのが、
成人後見人制度を利用することでした。

上記に引用した
①本人が認知症、昏睡状態等になり、支払い能力がなくなった時に、施設利用料や入院治療費の支払いは誰がしてくれるのか
②本人が亡くなった後、遺骨や遺品等は誰に引き渡せばいいのか
といった問題に対して、

①には任意後見人や法定後見人が対応できますし、
②には遺言により意思確認ができるので、理論上は後見人による対応が可能となります。

ちなみに、
本人に契約能力がある(認知症ではない)場合は、任意後見人が。
本人が認知症などで契約・判断ができない場合は、法定後見人が。
支えることになります。

具体的に、身寄りがいない一人暮らしの高齢者の身元保証人をどうするか?
について、かなり詳しく記述されていますので、以下にリンクしておきます。

参考ホームページ「教えてサポートセンター」
http://kaigoyobou.tmig.or.jp/kintore/gen2/oshiete/oshiete_05/main.pl

後見人制度をどう利用したらいいかは、また別の機会に紹介します。

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コメント

現在、両親が実家そばの静岡の老人ボームに入居ですが、姉は国外、長男の私は神奈川在住です。私が身元保証人ですが、膨大に書類等の紙と印鑑の仕事があります。金融商品取引法(2007.9月)の成立以来、市役所、金融、郵便局、病院、老人ボーム等、「責任が発生するところ、全て紙と印鑑」が必要で、苦労しています。
こんな状況だと、海外での労働(今後、多くなる)、出稼ぎは無理です。電子政府やITや、成年後見制度の簡素化が望まれます。身寄りがない場合に一番こまるのが、この身元保証人です。

投稿: おじざる | 2010年1月17日 (日) 17時25分

おじざるさま

はじめまして。
ブログを読んで、コメントいただき、本当にありがとうございました。

身元保証人に家族がなれる場合はいいのですが、なかなかそうできないケースは、今後増えていくばかりだと思っています。
第三者による成年後見制度を、もっと使いやすい形にしていくことが必要ですね。

投稿: 山下りつこ | 2010年1月18日 (月) 00時54分

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