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西尾市のせんねん村

「介護施設と地域を結ぶ市民の会」の訪問調査で、西尾市の特別養護老人ホーム「せんねん村」に行ってきました。

「せんねん村」は、80人定員の特養ホームと、20人のショートステイ。
15人定員のケアハウス。
30人定員のデイサービス。
それに、介護よろず相談所と在宅介護支援デンター、ヘルパーステーションが併設された複合施設です。

平成13年に開設された時には、県でも数少ない全室個室、ユニットケアの特養ホームとして、
多くの見学者を集めました。
木のぬくもりを大切にし、日々の生活を豊かに送れる空間整備と、
「身体拘束をいっさいしない」と宣言し、村人さん(入居者をこう呼んでいます)を尊ぶケアが、
全国から注目されたのを記憶しています。

それから、5年ぶりにおとずれた「せんねん村」は、進化していました。
特徴的だと感じたのは、ターミナルケアの充実と、食の楽しみの徹底の2点。
生きている毎日を大切にするために、「どう生き、どう死にたいのか」という入居者の意思をくみ取り、
ターミナル(看取り)については、「事前指定書」という書面を使って文書化しています。

「施設側の都合で、最後の時をすべて病院にゆだねてしまう施設が多いと感じています。ここでは、どこでどう生き、どう死をむかえたいかは入居者さんや家族の思いを優先します。本人やご家族が最後までせんねん村でと望まれたら、ここで看取ります」
という中澤施設長の言葉を裏付けるかのように、
昨年中に死をむかえた入居者15人のうち、せんねん村で看取った人が13人。病院に行った人が2人。
なじみの生活、なじみのスタッフに囲まれながら、最後の時をすごしたいという思いを、
実現しているのが素晴らしいと感じました。

食の楽しみ については。
「できたて・つくりたて」のおいしさを味わってもらうために、全体の厨房で全部作るのではなく、材料の下準備をするだけ。
各ユニットごとのキッチンで、厨房職員が最後の仕上げをしています。
ご飯を炊き、お味噌汁を作る という部分をユニットで行っている施設は他にもありますが、
せんねん村では、おかずもユニットのキッチンで仕上げています。
また噛めなくなったり、嚥下障害がでてきた人もおいしく食べられるよう、ソフト食の独自開発も実施。
ぼそぼそして飲み込みにくい「きざみ食」はとうの昔に廃止し、今はソフト食やスープ食で、最後まで食の楽しみをもてるように支援していました。

こうした進化は、トップである中澤明子施設長の、あくなき改革への姿勢のたまもの。
よりよい介護をめざして、今も勉強・研修をかかさない施設長のもとで、どこまでせんねん村が変わっていくか。
本当に楽しみです。

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